らんこ先生のようちえん日記

能登半島にある幼稚園での小さな出来事の日記です。

最後の一日、でもいつもの一日。

2009-03-31 19:17:36 | Weblog
3月31日、年度末。卒業式を終えた子供達も今日までは幼稚園の預かり保育に希望者は来ていいことになっていました。でも4月になったら、来てはいけません。だから今日は最後の日。「在園児」として一緒に遊ぶのは今日が最後。今日は思いっきり遊んでほしい。でも特別のことをするんじゃなくて、いつものように自分の好きな遊びを思いっきり。

そんな一日が終わって、「さようなら」の時間。先生だって本当はちょっとさびしいけれど・・・でも特別な見送りはしなかった。いつものようにさようなら。

らんこ先生も昔は、いつまでもいつまでも見送っていたいと思ったものだった。でも年を経る中で、普通の一日にしてあげるのが一番いいと思うようになった。それはこれで永遠の別れじゃないとよくわかっているから。卒業生達が集まる会の時、またこのお庭にきてほしい。そしたら、幼稚園時代と同じようにお友達とおしゃべりを楽しむだろう。また、この園舎に来てほしい。時には幼稚園時代とおなじように、らんこ先生から叱られることもあるけどね。

3月31日。いつもの年度末。それはやっぱり特別な日。
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がんばれ日本!そして新学期準備の中で

2009-03-24 15:07:06 | Weblog
お昼ごはんの後、WBCの試合が気になっている様子だったS先生に、「2階のテレビをつけてみてもいいよ」と声をかけました。テレビをつけると、子供達も集まってきて、みんなで一緒に「がんばれ!にっぽん!」。野球のルールを細かくわかっているわけではないでしょうが、選手の名前を知っている子はちらほらいて、けっこう盛り上がったひとときとなりました。日本優勝!めでたいことです。

さて、そんな野球を横目に見ながら、今日らんこ先生がしていたお仕事は、新学期用品の準備であります。新入園の子供達用のクレヨンや自由画帳などの手配。とても感謝なことに、今年度よりも多い人数でスタートすることになります。時々数がわからなくなって、「いくつ用意すればいいんだっけ?」と周りの先生に聞きながら・・・。
そんな時、一つの新聞記事が昔々の事を思い出させてくれました。それは私が幼稚園の仕事に関わり始めた頃の事です。園長も結婚前のD先生(当時はY先生)も若く、そして園舎はボロボロ。保護者の皆さんも卒業生の方々も一生懸命知り合いに声をかけて下さったのですが、園児募集をしても、届いた入園願書はたった1通でした。1986年度のスタートは園児総数13名で迎えたのでした。今日の新聞に、そのたった1通の入園願書の男の子が、成長した姿がありました。医師になるという彼の大きく成長した姿に、幼稚園時代から命というものにとても敏感で優しい気持ちを持っていた頃が思い出され、感慨もひとしおでした。新聞を片手に、D先生と20数年前を懐かしみながら、「あの子がこんなに立派になって・・・」と少々おばあちゃんっぽい会話をしてしまったのでした。
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マークシールさん、さようなら

2009-03-23 13:57:37 | Weblog
今日は年長さんがいない幼稚園。その事で、年下のお友達はそれぞれ自分たちが4月から進級することを実感します。
年少さんのお部屋では、はさみやのりなどのお道具についているシールを自分たちではがしていました。小さいクラスのお友達は、まだひらがなだけではよくわからないので、靴箱やロッカーそして個人のお道具には、「くま」「ライオン」などのマークシールがついています。
けれども年中さんになったら、ひらがなだけ。
年少クラスでは毎年年度の最後に、「みんなはもう大きくなるんだから、ひらがなだけでもだいじょうぶだよね」とお話しして、自分のシールを自分でとってもらうのです。
「本当にだいじょうぶ?」とらんこ先生が横から聞くと、「だいじょうぶ!」と自信満々な声。2階のお部屋になることに意欲満々な年少さんでした。

この元気な声を聞いて、3学期を無事に終えることができた事に感謝の思いのらんこ先生でした。
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第93回卒業式

2009-03-21 17:24:03 | Weblog
幼稚園にとって、93回目の卒業式。お天気にも恵まれました。14名の子供達を無事卒業させることができました。
小さなハプニングはちょこちょこありましたが、全体的にスムーズでいい卒業式になったことを感謝したいと思います。お別れがさみしいからこそハイテンションになったり、ぐっとこらえていて小さいお声になったり・・・。
さて、今回私は初めて、卒業生と一緒の写真に、教師全員で写ることにしました。あまり裏話はすべきではないのかもしれませんが・・・。今年は特別という思いがありました。教師全員で、しっかり卒業をさせてあげよう。「すべての先生は、・・ぐみの担任である前に、七尾幼稚園の教師である」。それは普段の年でも口をすっぱくして言うことですが、今年の後半ほどそれを実感したことはありませんでした。そう思ってきた半年だったので、全員で写真にうつるのもいいだろうと思ったのです。幸い年中さんも年少さんもそして小さいクラスのお友達も安定している状態だったので、それが可能だったのですが・・・。
今まで教師全員での写真は決してしなかったのには、理由があります。それは卒業式の主役はあくまでも卒業生だというのが、うちの幼稚園の理念だからです。教師はあくまでも裏方。教師が感謝の言葉をかけられたり、謝恩会をされたりして「主役」になってはならない。拍手を受けるのは、子供達。それを見て感動の涙を流していいのは、お家の方々。教師はどんなに感動していても、まるでいつもの日と変わらぬように笑顔でお見送りをする。

いい卒業式になりました。式の後、Pちゃんが「お花のみずやりしなくていいの」と先生に声をかけてきました。最後の最後まできちんとしていこうとするその気持ちがとても嬉しかったです。そういう一つ一つの成長がなにより、教師達にとっての宝物です。

ところで・・・。昨日は一日中園だよりづくりだったらんこ先生は、ほとんど今日から卒業アルバムの制作開始!です。卒業式が終わってから作るのもまた味わい深いものがあるといえば、あるのですが。あんまりノンビリもしていられませんので、がんばっていきたいと思います。
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最後にもう一回だけ

2009-03-19 21:39:59 | Weblog
土曜日が卒業式、明日は祭日。だから年長さんが普通に幼稚園でお遊びできるのは今日が最後。お部屋の時間、本当なら卒業式にむけての歌や合奏をするべきところではありますが・・・。それよりも本人達がしたいことをさせてやろうと、教師達は思いました。みんなが声をそろえて言ったのは「パラバルーン」。

年中さんをお客さんにしてまず始まったパラバルーン「Together」。次第に小さいクラスのD先生やH先生もそしてお台所からは調理のI先生も出てきて、みんなで見守ったのでした。(D先生やH先生は小さいクラスの子供達のお世話をしながら・・・でしたが)
年長さん14人の生き生きとした笑顔がそこにありました。本当に嬉しそうなお顔がありました。力を合わせている姿がありました。

今年は特にどの先生もいろんな形でこの子供達のことを気にしながら過ごした数ヶ月だったので、感慨もひとしおでした。実はこの間らんこ先生とT先生はこのパラバルーンを一度見せてもらって、とっても嬉しかったので、他の先生にも見てほしかったのでした。

とにかくこの子達が満面の笑顔で迎えてほしい卒業式。少々準備が遅くてドタバタしておりますが・・・。
もしかしてお気づきの方もいらっしゃるとは思いますが、らんこ先生は明日一日がんばって「園だより」を作ります。卒業式の日に皆様にお配りします。お楽しみに。
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力を与える勇気の実

2009-03-18 23:00:45 | Weblog
卒業式までにあれもしなくちゃこれもしなくちゃ、と考うのですが、思うに任せぬ自分の体。そんな日々を過ごしていると、気がつくと「桃」味のお菓子に手が伸びる。そして心の中で歌うのです「勇気の実、魔法の実、これさえあればだいじょうぶ~」。年中さんのオペレッタ「スーパーピーチマン」以来、桃からはなんか勇気や元気がもらえるような気がしてしまうのです。
自分では注文したのを忘れていたのですが、今日は生協さんから「桃の香りのトイレットペーパー」が届きました。
それを見て、年中担任のS先生が「年中さんのお部屋でも、桃のゼリーを持ってくる子がいると、みんなでオペレッタの歌うたってます」との事。

トイレットペーパーからも、桃の香りをもらいながら卒業式の準備、がんばるぞぉ。
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緑色の花?

2009-03-17 21:05:53 | Weblog
年長さんと年中さんと一緒に幼稚園の周りの「春」を探しにでかけました。
最初にみんなに問題を出しました。「お庭に黄色いクロッカスはいくつ咲いているでしょうか?」早速走り出して、「1,2・・・」と数え始めたみんな。10個以上見つけて大満足。次には「他の色のクロッカスはあるかな?」・・・
このクロッカス、いつも水栽培のあとのショボンとした球根を植えておいたのが一年かけて花を咲かせているもの。なぜか黄色がよく生き残っております。

その後は園長先生を隊長に「探検隊」。まずはツクシを発見。でもとりやすいところのツクシは小さいお友達の為にとっておいてあげることにして、自分たちはちょっととりにくいところのツクシをとりました。その後「まだ春があるよねぇ」と年長のRちゃんに話しかけると、「うん、あそこに緑色のお花みたいなのあるよねぇ。花びらがいっぱいあって・・・」。名前こそ出なかったものの、さすが去年見つけた春を覚えているんだね。
「ねえ、今年はらんこ先生はとりにいけないからS先生に教えてあげてよ」
そういうと、それがある場所を指さして、一生懸命説明してくれました。S先生はしばらくは??そしてあー!

さて、みなさん、それがなんだかわかりましたか?

そう、ふきのとう、です。S先生は幼稚園の後ろにいっぱいふきのとうがあるのを初めて知ったのでした。

明日は小さいお友達につくしをとらせてあげようかなと思っています。残念ながらふきのとうの方はみんなにあげられる数はもう残っていないのですが・・・。小さなかわいいオオイヌノフグリのお花とか、いろんな春を見つけてほしいと思います。
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「主我を愛す」と「思い出のアルバム」

2009-03-16 22:48:26 | Weblog
今週末に卒業式を控えた月曜日。らんこ先生にとっては今年度最後の全園児の前でお話しする日となりました。なんの話をしようかと考えに考えて、選んだのは「主我を愛す」という讃美歌についての話でした。
「主我を愛す、主は強ければ、我弱くともおそれはあらじ」
明治の昔から多くのミッションスクールで愛され、歌い継がれた讃美歌。ミッションスクールを卒業した者達にとっては、「自分が弱くなった」時に「神様から愛されている」事で力をもらう讃美歌。それを是非覚えていてほしいと思いました。
あえて、難しい文語を教えるのも、その深さを大きくなってもう一度感じてほしいから・・・。「神様があなたたちの味方なのだから、おそれずにいきなさい」

そして今日、もう一曲、思い出深い歌を思い出深いやり方で久しぶりに歌ってみました。それは「思い出のアルバム」。ここ数年は時間的な事も考えて全部歌っていなかったのですが、今年は副園長と主任の意見が一致して「全部歌う」ことに。
しかも、卒業生と在園児交互に歌う。これは20数年前にやっていた古典的なやり方。最近していなかったので、若い先生達にとっては初めての体験。案外一回目ですっとできた子供達。どんなふうに歌うかは卒業式の日のお楽しみ。
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パラバルーンと自動ドア

2009-03-12 17:11:16 | Weblog
年長さんが幼稚園で過ごす日もあと・・・。
先日から運動会でパラバルーンをした「Together」(ポケモンの曲)を聞くと、「もう一度パラバルーンしてみたい」という声がよく聞こえてきました。
さすがにパラバルーンをもう一度出すのはなぁ・・・と思っていたらんこ先生。正直なところ、片付けとか手間がかかるしなぁ。
ところが・・・。今日のお昼過ぎ、ただいま年長の臨時担任をつとめるT先生から、「パラバルーン出してもいいですか」という申し出があったのです。「本当にやりたがっているので、やらせてあげてもいいですか」というのです。
小さい小さい時の彼らをよく知る、T先生から見れば、ものすごい成長を感じる毎日。その成長を信じればこそ、何でも「自分たちでやってごらん」という接し方で今週のお部屋の時間を過ごしています。
午後、一回だけやってみたパラバルーン。「先生はやりかた知らないからね。」そう言ったT先生は見守るだけ。子供達同士で「ひっぱって」「回るんだよ」「反対!」そんな声が飛び交いなたらのパラバルーンでした。実際にするのは運動会以来なのに、運動会の時よりもうまい!のにはびっくりでした。チームワークだね。

さて、今日は大きいバスの運転手さんが急にお葬式にいかなくてはならず午後欠勤。仕方なく午後の通園バスを大型タクシーで回ることになりました。珍しいワゴンタクシーに大興奮の子供達。特に「自動ドア」が気になった子が多く、お友達のところに着いてドアが開くたびに、大喜びだったそうです。
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感動しとる~

2009-03-11 22:09:56 | Weblog
先週、年長さんのお部屋にお母さん達をお招きしての「思い出ビデオ」上映会というのがありましたが、その時にくることができなかったお母さんが一人いらっしゃいました。自分だけお母さんがきていない・・・。事情はわかっていてもちょっとさびしそうで、さびしいからちょっとおふざけしてごまかしていたMくん。
そして、もう一人、先週のその思い出ビデオ上映会の日に、水痘になってしまって、こちらも残念ながら参加できなかったTくん。
お二人のお母さんのご都合が調整できて、今日は2人のお母さんをお部屋にお招きしての「思い出ビデオ」上映会となりました。

待ちに待ったという思いもあって、なんだかとってもウルウルしていた二人のお母さん。MくんとTくんも、とっても張り切ってお迎えしていました。どちらかというと、MくんもTくんも恥ずかしがりやさんですが、今日はとっても堂々と声を出してくれました。
よかった、これで全員のお母さんに見ていただくことができて・・・。そう思ってほっとしているらんこ先生の耳に、「わー、Mくんのお母さん感動しとる~」というSくんの声が。おいおい、キミがいうことじゃないだろぉ~。でもなんだかその一言で部屋の雰囲気がなごみ、不思議な暖かな空気が流れていいたのでした。

今日は小雪の中、小学校めぐりも無事終わり、卒業への流れがどんどんすすんでいきます。
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