今を生きる自分の使命

人の一生とは不思議なものです。私の勤めている会館では遺影写真をスライドショーで流します。多いい時には50枚以上。
それをパソコン上に取り込んで編集するのですがその間、故人の人生に思いをはせるのです。

あー若い頃はこんなにハンサムだったのか。また綺麗だったのか。こんなに筋肉質だったのか。こんなに色白だったのか。
生き生きと写真に写る姿とお棺の中で静かに眠る故人が時代を超えてそこの存在するかのようです。

まるで走馬燈のように流れる人生の風景を眺めるにつれ、人生は長いようで短く、短いようで長いと思うのです。

今を生きる私達は今しか観ることしかできません。しかしあの世へと旅立ったあとに自分の人生を振り返ってみればきっと十分生きたけれどもっと楽しめたかも。人生はやはり素晴らしい。と思うはずです。

苦も楽も過ぎてみればすべて思い出としてキラキラ輝いてのこります。それが一度しかないその時代の自分に二度と戻れないから余計にそう感じるのです。

まるでわが子を眺めるように愛おしくて大切な過去の自分。

輪廻転生の法則からすると今生は今生のまま、二度と味わうことができないのです。そんな有限な今の自分を精一杯生かして愛してあげるのが今を生きる自分の使命だと思います。