林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

ひとりぼっち

2015-03-09 | 拍手

本職は漫画家で、副業がTVタレントの蛭子能収さんが書いた、角川新書「ひとりぼっちを笑うな」であります。
森生は先ず題名が気に入った。本屋で拾い読みしたら、内向的人間の幸福論らしい。参考になると思い、購入した。

話し言葉で書いた文章は読み易く面白い。そして、参考を超えてタメになる話しだった
なるほどそのとおりだなぁ、と感心・感動・賛同・納得させられた。

TVでの蛭子さんは、間抜け。不用意な発言をするので、共演者から突っ込まれておろおろする天然ボケキャラの印象が強かった。
だけど実物の蛭子さんは、自由を何よりも大切にする超合理的人間であり、人生の確信犯なのだった。

群れるのが大嫌い、ウソはつかない、大声で主張しない、どっちかというと左翼、カネの貸し借りはしない、友達は要らない。
賭け事が好き、他人に合わせない、葬式には出ない、お洒落に興味が無い...............。

そして「ひとりぼっちがいい」と言いながら、死別した前妻と、女性週刊誌の婚活企画に便乗して、再婚した現妻に頼りきっている。
本当はひとりぼっちじゃないんでした。

実は不肖森生も、蛭子能収さんと同じ、内向的な人間です。
長年の人交わりの結果、かなり人擦れし、最近は図々しくなっているけれど、昔は蛭子さんとそっくりだった。
ただ、違うところは蛭子さんほどの才能も、勇気も、確信も、運もなかった。
大勢に押し流され、染まり、成れの果てはこうなり、ちっとも売れない林住記なのであります。

しかし、この本には随分励まされた。
林住期を終え遊行期に入った現在、なにものからも自由で気儘に、愉快に毎日を過ごしたい。
とはいえ、体力に難があり財力に不安がある。ちょっと手遅れですかね。

150309



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