林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

壮大な無駄遣い

2015-01-15 | 重箱の隅

ユナイテッドシネマズ入間」では館内のあちこちにあるスクリーンで、いろんな映画を上映中だった。
どれもこれも見たくもなかった中に、最近、朝日の夕刊が褒めていた「ベイマックス」があったので、それを観ることにした。

 ・ディズニー映画が製作した、史上初のフルCG長編アニメ「トイ・ストーリー」の監督の最新作であり、品質は保証されている。
 ・笑わせ、ホロリとさせ、寛容を説くメッセージに時代を読む興趣がある。
 ・介護し癒すロボットである「ベイマックス」の造形は秀逸至極。
 ・背景になる未来都市は、サンフランシスコに東京の見慣れた風景を加え、いささかくすぐったいが温かみがある。

などと、このアニメ映画に対する朝日の映画評は絶賛ですな。

   

しかし偏屈じじぃの結論は。

 ・つまらない。随分前に観た「カンフー・パンダ」のほうが、ずっと面白かった。
 ・騒々しく、矢鱈に慌ただしく、打ち上げ花火の直下にあるジェットコースターに乗せられて、振り回されているようだった。

確かにCGは素晴らしいかもしれないが、だからどうかと言えば草臥れただけ。大体あんなに激しく画面を動かすのは、ボロ隠しでは?
粗筋だって、朝日の夕刊を読んでいたので、「そうかいな」と感じただけで、よく分からなかった。
それに、長いエンドロールの後の、あの脇役の息子と大富豪の父の抱擁場面はどういう意味だぇ?

映画評を書いたのは秋山登さんである。
試写会に出席する前に、ディズニー側からこの映画の企画書、粗筋、見どころなど、いろんな資料その他を入手していたのだろう。
老人優待料金1100円を支払い、30分、硬いベンチで待ち、指定された座席で、荒っぽく振り回されたじじぃが感じたことを付け足せば。

 ・優秀な才能と、巨額の製作費を浪費した長編アニメである。たった一人で作った短編「つみきのいえ」のほうがずっといい。
 ・ま、秋山さんが書いているとおり、「好奇心旺盛な男の子向き」ですな。

なお、余談ですが。
消費税が5%の頃の老人優待料金は1000円だった。
108%になった現在の優待料金は1028円ではないだろうか。それが1100円になるとはね。
ま、館内は暖かかったからいいけどな。

150115



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4 コメント

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リンク先が・・・ (〓♂岬(さき)〓 )
2015-01-18 15:45:41
何時も、読み逃げばかりですみません。

記事中の「つみきのいえ」のリンク先、おかしいですね。
クリックすると、又この記事「壮大な無駄遣い」に戻ってしまいます。

寒い中、ご自愛ください。
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下に繋がります (森生)
2015-01-18 17:41:25
♂岬(さき)さま
ご無沙汰しました
今年もよろしくお願いします

リンク先 私も時々うろうろしてしまいますが gooブログの仕組みでこうなります
つまり この記事の下に リンク先の記事が繋がっております
元の記事に同じ語句が入っているので こうなるのでしょうか よく分かりません
恐縮ですが 画面を下方にスクロールしてください

なお「つみきのいえ」ですが 動画をリンクさせましたが 今日 確かめたら 再生拒否になっております
恐らく 著作権者が youtubeにそうさせたのでしょう
ほのぼの しみじみとした いいアニメだったのに残念です
誰かが また動画を投稿するかもしれませんね

物語は 水面上昇により水没した家を 老人が積み上げ積み上げして 古くなった家で 水に落とした眼鏡を拾いに 水底に潜水し 各階ごとに 若かった頃 彼女との馴れ初めと 結婚と 家族の団欒と 成長とを 回想する単純な物語でした
機会があったら 是非ご覧くださいね
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つみきのいえ ()
2015-01-21 17:17:41
コメントリンクにYoutubeのURLを入れました。確かこれですよね。落としたのは口にくわえていたパイプのようですが。
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パイプ (森生)
2015-01-21 20:43:15
先さま
そうそう パイプでした
それに回想は 愛妻看護から始まり 娘の結婚と続き 最後は 妻と老人の子どもの頃 と上階から1階に下りてゆくのでした

切なくもほのぼのとした 静かなアニメに 地球の温暖化や 孤老の暮らしを織り込んだ 傑作アニメですね

お爺さんが いかにも気難しそうなのもいいです

それにしても どうしてこれがyoutubeに 残ってるのでしょうか
また先さまの先をクリックすると このアニメにリンクするのでしょうか
実に不思議です

このアニメを もう1度記事にしたい と思いました
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