非国民通信

ノーモア・コイズミ

自分は今でも気になります

2015-02-20 22:59:37 | 編集雑記・小ネタ

 惰性と言いますか昔から何かを「書く」ことが習慣だったせいか、このブログも結構な期間ダラダラと続いていますけれど、「継続は力なり」って言葉、あれは嘘ですね。無限に出世する島耕作と違って、現実の人間は無限には成長できません。どんなに偉大な作家や芸術家もいずれは全盛期を過ぎて衰えてゆくものですし、一時は頂点に立ったレベルのスポーツ選手でも平均以下のプレーしかできなくなっていくことは普通にあります。

 それは決して、彼らが練習しなくなったからではないですし、練習量や積み重ねた努力に関してはプロとして成功した人を上回りつつも、実を結ぶことなく消えていった人なんていくらでもいます。そもそもプロから声のかからなかった人の中にも、幼少の頃から血の滲むような練習を続けてきた人はいる、2軍や下部リーグでも大して活躍できない選手もいれば、まだ若いように見えつつも徐々に成績を落としてしまう選手もいるわけです。そんな風に活躍できない、大成できない原因を頭の足りない人は努力不足と片付けてしまうわけですが、3流以下の選手にも努力家は多い、逆に1流でも練習嫌いの怠け者はいたりします。まぁ、続けても身になることばかりではないと言うことです。

 ブログのことに話を戻せば、読者数は無限には伸びませんね。まぁ「読者数を伸ばすための努力」をしているブログではないですけれど、ともあれ一時代を築いたメディアだって発行部数を減らしていったり、最盛期には任天堂を圧倒する勢いだったソーシャルゲームが今や忘れかけられた存在になったり、この世は諸行無常です。続けていても無限に成長はできません。無限に出世するのは漫画の中の島耕作だけ、無限に成長できるのはゲームの中のキャラクターだけ、現実世界では何事も限界があります。

 ……で、いつも前振りの方が長くなりがちですが、ブログの並びって、これで良いのでしょうかね。つまり一般的なブログは専ら、更新日の新しいものから順番に並ぶ仕様になっているわけです。でもブログを別にしたインターネット環境を鑑みると、そういう「並び」は必ずしも一般的ではないだろう、と。最初からHTMLで作られたホームページであれば、ブログとは反対に古いものから順番に並んでいるサイトも多い、「下に行くほど新しい」サイトは当たり前に存在します。しかしブログは「一番上が最新」というのがお決まりですね。

 頻繁な更新を想定したブログの場合、最新記事が先頭に来る、そうした現行の並び順の方が適しているのは確かです。ただ、「最初から読みたい」という需要もあるのではないでしょうか。とりわけ連載記事の場合など、連載の最初の記事から書かれた順番に記事を読みたいわけです。ところがブログの場合、並びの順番が連載の順番とは真逆になっているのが普通です。連載の順番に読みたければ、上からスクロールしていくのではなく過去の記事に一つ一つ遡っていかなければなりません。時系列に沿って読みたいあるいは連載記事を読みたい場合、ブログはちょっと不便です。でも、普通にブログに連載記事や連載漫画を載せている人もいます。連載の半ばになって「最初から読みたいな」と思ったとき、とても不便です。

 解決方法としては「目次を作る」とか、「更新日付を変更する」とか、各ページの末尾に「次の話へ進む」みたいなリンクを張っておくとか、多少の「気の利かせ方」はありますが、ブログサービス側でも何か考えてくれないのでしょうか。連載記事を作りたい利用者向けの通常とは並び順が異なるデザインですとか、あるいは第三者によるブログの並び順を入れ替える閲覧ソフトですとか、そういうのが開発されても良さそうな気がするのですが――そんなに需要はないのかも知れませんね。でも、ある日に「前編」を公開し、翌日に「後編」を書いたとしましょう。それが当たり前のように「後編」⇒「前編」という順番で並ぶブログの仕様は、特にブログを始めて触ったときには戸惑いましたね。

 例えばgooブログですと最下段に「前ページ」「次ページ」なんてリンクが出ているわけですが、果たしてどっちをクリックすれば「新しい記事」に飛べるのか、わかりにくいと思います。あるいはヨソのブログを見たりしますと、「PREV」「NEXT」なんて項目名だったりします。果たして読んでいる記事の「続き」を読みたいと思った場合、どちらをクリックすれば良いのでしょうか? 慣れの問題はあるのかも知れませんが、どうにもブログの記事の並び方って、もう少し考慮される余地があるのではないかと感じます。でも、何事も普及すれば受け入れられるものなのでしょう、きっと。

 

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2 コメント

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そうなんですよね (tamuko)
2015-02-22 11:02:27
私もネットの片隅で非常にほそぼそとブログを書いてますが、「連載記事」というものを書くのは仕様上読みにくくなってしまうため、1回の投稿でまとめてしまうか、そもそ
も投稿をあきらめるか、どちらかです。
昨今では長文を「長文である」というだけの理由で嫌う人が多いので(小泉の「わかりやすい」(けど本当のところはさっぱりわからない)フレーズが受けたのも、そういう風潮のゆえでしょうか)、シリーズもので長く続くような投稿に気配りするような仕様を用意しようと思う業者はないのかもしれません。

前振りの件ですが、まったく同感です。
誰もが努力すれば高い能力を発揮できるようになるなどという妄想を抱いている人が最近は非常に多く、それを他人にまで押し付けた結果が、いろいろな面で恵まれない人は努力が足りないからだ、とか、格差は当然、という居直りに結びついているように感じます。
私の持論は「努力した凡人は練習しない天才には勝てるかもしれないが、努力した天才には絶対に勝てない」です。
Unknown (非国民通信管理人)
2015-02-22 22:31:32
>tamukoさん

 兎が眠っていれば亀が勝つこともあるかも知れませんが、兎が本気で走れば亀は勝てないですからね。でも亀が怠けた結果として兎に負けたわけではない、それは理解されるべきことだと思います。

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