非国民通信

ノーモア・コイズミ

続けるとは意外だった

2007-11-07 22:46:00 | ニュース

小沢氏、辞意撤回 「ぜひ、もう一度がんばりたい」(朝日新聞)

 辞職願を提出していた民主党の小沢代表は6日夜、鳩山由紀夫幹事長らに「もう一度がんばりたい」と語り、辞意を撤回する意向を伝えた。7日に両院議員懇談会に出席して経過を説明したうえで、記者会見して正式に表明する。党執行部は、福田首相との党首会談など一連の経緯に対する不満を封印し、分裂回避を最優先した。

 小沢氏としては「再信任」を受けた形だが、党首会談で連立協議をめざしたことへの不信感は容易には解消されそうもない。小沢氏が国民にどう説明し、次の総選挙に向けてどこまで党内の求心力を回復できるかが当面の焦点となる。

 鳩山氏と菅直人代表代行、輿石東参院議員会長が6日、小沢氏と東京都内の個人事務所で会談。この日の国会議員の期別懇談会で出た意見の概要を伝え、「党の総意」として続投を促した。鳩山氏によると、小沢氏は「大変ご苦労かけた。感謝している。本当に恥をさらすようだが、皆さんの意向を受けてぜひ、もう一度がんばりたい」と応じたという。撤回にあたり双方とも条件はつけず、辞職願はその場で小沢氏に返却した。

 ここ数日続いたゴタゴタも、これで一旦は落着でしょうか。正直、この結果は意外でした。大連立構想はむしろ予想通りの展開、その後の辞任騒動も急なことではありましたが、全く意外というものでもありませんでした。しかし、辞意撤回は意外と感じました。この辞意撤回を予想していた方はどのくらいいるでしょうか?

 むしろ重要なのは、この辞意撤回を期待していた人がどれくらいいるのかと言うことです。大連立構想には与野党問わず支持がありませんでしたから、それを主張する小沢氏を慰留することにどれくらいの人が賛成していたのかどうか、それが気になります。

 NHKのニュースでは街頭インタビューの模様が少しだけ流されていましたが「一度辞めるといったのに撤回するなんてみっともない」などと回答している人もいました。こういう情緒的な面から批判するのは、たぶん自民党支持の人だと思います。逆に岩手の人なんかは「何はともあれ、小沢さんに頑張ってもらうしかないんだから…」等々。

 私が巡回しているブログになりますと、自民党への対抗軸として民主党を推しているところも多いわけで、そういうブロガーさんにとって自民党への対抗軸として推してきたはずが自民党と手を組もうとする、この事態は一つの危機でもありました。最悪の事態こそは回避されたものの、それでも大連立を主張した小沢氏、大連立構想を一時棚上げにしただけで決して否定したわけではない小沢氏をこれからも党首として民主党は掲げていくわけです。自民党の対抗軸としてはどうでしょう? 自民党に対抗できる勢力を保つためには間違った決断ではないのかも知れませんけれど。

 まぁ、体制を左右するのは主張するブロガーの声よりも、圧倒的多数の無関心層であったりもするわけですが、この辺の無関心層が一連のゴタゴタでどう動くのかも気になるところです。次の選挙の時にはもう忘れているでしょうかね?

 

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3 コメント

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永田町の『まさか』という坂が、まさか民主党にあった?! (ELMの日記)
2007-11-08 01:33:33
お久しぶりです。万三さんの掲示板に居候している ELMの日記でございます。
あくまで民主党支持の左派・市民派ブロガーの皆さんは、小沢イチロ~くんが自民党旧田中派金丸系の大番頭だったことを全然憶えていないんですかね。つまり、真正の体制内保守派なのはハッキリしてるワケですけど。
BLOG BLUESさんやテサロニケさんは、今回の小沢騒動をバッサリと切り込んでいます。
非国民通信さんの文章も日々参考にさせていただいておりますので、くれぐれも健康には留意されます様に!
あぁ、未だ携帯での書き込みですから、指が痛い…。今後ともよろしく。
Unknown (Bill McCreary)
2007-11-08 04:13:40
ドイツなんかも「大連立」をやっていますが、日本では、自民党と民主党が連立されちゃうと、ほんとに「なんでもあり」になっちゃいますから、やはりこわいですよね。岡田さんあたりが民主党代表なら、さすがに「大連立」はないかもしれませんが・・・。小沢氏や前原氏ではありうるということでしょうか。

そういえば、自民党と社会党も連立していましたよね。とつぜん思い出してしまいました。
Unknown (非国民通信管理人)
2007-11-08 22:51:41
>ELMの日記さん

 一部の民主党支持層の中には、そうした小沢一郎の今なお色濃く受け継がれている来歴を無かったことのように扱っている、あるいは完全に過去のことであるかのように扱っている人もいる感じでしょうか。でも、今回の件で氏の目指す方向性ははっきりしたと思うのですけれど……

>Bill McCrearyさん

 ドイツの大連立が良い結果を生んでいるのかどうかを私は知らないわけですけれど、複数政党の勢力が絶えず入れ替わる中での大連立ならいざ知らず、事実上の一党独裁が続いている国での大連立は、いくらなんでも、と。しかも、つい先日までさんざん二大政党制を煽っておきながらの大連立では目指す方向が全く逆になると思うのですが。

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