鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

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鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 ・・・初夢 交通マナーの素晴らしい土佐に

2015-01-15 | 「ぷらっとウオーク」 2012年~2015年

初夢 交通マナーの素晴らしい土佐に

                                                   情報プラットフォーム、No.328、1月号、2015

  高知に来た頃から書いていたメモが出て来た。長く住んでいた首都圏、その後3年間住んだ北海道、そして高知の比較である。交通ルールは全国共通であるが、 交通マナーはそれぞれの場で異なっていることの感想である。

  「交通マナーとは」        -------------

  札幌に来て直ぐの頃、車のスタートダッシュがないのに苛立ちました。交差点で止まっている車は青信号になって、ゆるゆると走り出します。反対に黄色から赤 に変わっても止まらずに通過します。冬になってその理由がはっきりしました。アイスバーンでは格好良く加速することは不可能だったのです。燃費を考えてのことではなかったことが判りました。アイスバーンでの急停車は逆に危険だったのです。この土地で東京流の運転をすれば、交差点での側面衝 突の可能性が大きくなることに気が付き、その後は、ゆるゆるとスタートすることにしました。その土地ならではのシステム・習慣に従うことが、そこ で生きる知恵だと悟りました。でも、雪のない夏はもう少し出足良く運転して欲しいと思います。

  耕耘機の後を、自転車の後をひたすら付いて走ることが多い高知県です。辛抱強く後を付いています。高知県の道幅は幹線道路を除いて極端に狭いのです。ま た、農作業車優先と書いてある立派な農道が多いのですが、これには歩道・自転車道が付いていません。高齢化・過疎化が最も早く進んでいる高知県な らではと思わせるように電動車椅子が堂々と歩いて(走って)います。対向車が来ているのに、反対車線に膨らんで自転車を追い越す車も多いようで す。対向車をやり過ごしてから抜けば安全なのに、何故この時だけ急ぐのでしょうか。曲がり始めてからウインカーを出す車も多いようです。

  高知の方に「高知県は運転マナーが悪いでしょう」と聞かれます。「東京の運転マナーが良いとは思えません」が答えです。合流点では交互に流入するという暗 黙のルールを守った方が、早く目的が達せられだけの話です。高知では混雑しない分だけ差が出ないのです。

  すれ違いが難しい一車線の山道を走るのは賭の気分です。その日の運勢を占うようなものです。一旦、対向車に譲ると、その日は何時もバックする運命に落ち込 むようです。我が車の横浜ナンバーが役に立つこともありました。先方がバックしてくれる可能性が高くなります。お遍路さんの接待に慣れており,よそ者にはとても親切です。(2002/2/16)

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交通マナーで検索すると、「ワーストの都道府県は?」などのブログが沢山ある。統計的な調査でもなく、一時の印象や通説の思い込みが多いようである。しか し、1000人当たりの事故件数は示唆に富んでいる。事故の少ない地域は対照的な2グループに分かれる。高知のように過疎化の進む地域と整備が進 んでも人口集中に歯止めの掛からない大都市である。それぞれ「遭遇の機会が少ない」、「混雑している」が幸いしていると考えて良いだろう。

  先に{運転免許更新が近づくにつれて}(本誌、No.326、11(2014))で述べたが、ルールは守るものだが、マナーはそのルールを越えるものであ る。マナーとは気付きであり、心遣いである。県境を越えて来ると何か異なっていると感じられる高知県に出来ないだろうか。官民共同で高知の交通マ ナー・アップを図る運動を始めたらどうだろうか。警察や教習所では機会がある度に、マナー重点の講習を行い、県民を挙げての交通マナーの呼び掛け 運動を行うのである。態度で示すボディー・ランゲージ、土佐らしいおもてなしの心(合図)ですれ違いたいものである。この初夢は、単なる夢に終わ るのだろうか。

 

 

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鈴木朝夫  s-tomoo@diary.ocn.ne.jp 〒718-0054 高知県香美市土佐山田町植718

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