股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

エヴェレスト 神々の山嶺

2016年03月09日 14時21分37秒 | 映画評論ア行
製作年:2016年
製作国:日本
日本公開:2016年3月12日
監督:平山秀幸
出演:岡田准一,阿部寛,尾野真千子,佐々木蔵之介,ピエール瀧,風間俊介,甲本雅裕
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ネパールの首都カトマンズ。ヒマラヤ山脈が見えるその街で、日本人カメラマンの深町誠は古めかしいカメラを見つける。それはイギリス人登山家ジョージ・マロリーが、1924年6月8日にエベレスト登頂に初めて成功したか否かが、判断できるかもしれないカメラだった。カメラについて調べを進める深町は、羽生丈二というアルピニストの存在にたどり着く。他人に配慮しない登山をするために孤高の人物となった彼の壮絶にして崇高な人生に触れるうちに、深町の胸にある思いが生まれる。
第11回柴田錬三郎賞を受賞し、漫画版と共にベストセラーを記録している夢枕獏の小説「神々の山嶺」を実写化したドラマ。あるクラシカルなカメラを手にした写真家が、カメラの逸話を調べるうちに孤高のアルピニストとして名をとどろかせた男の人生に触れていく姿を追い掛ける。出演は岡田准一、阿部寛、尾野真千子ら。メガホンを取るのは、『愛を乞うひと』、『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』などの平山秀幸。過酷な自然にぶつかっていく男たちの思いが交錯する熱いドラマに加え、大規模ロケを敢行したヒマラヤの荘厳な風景も見もの。

舞台挨拶付きの試写会にて鑑賞。監督、主演の岡田准一、そして皇太子ご一家もいらっしゃいました。舞台となったネパールで発生した大地震の復興支援を目的として開催されたチャリティー試写会でした。試写会なのになんだか物々しい雰囲気…。
過酷な山に魅せられた登山家と、その登山家を追いかけ、カメラで撮り続ける男の絆を描いた物語。実際のエベレストで撮影したそうで、自然の美しさとネパールの街並みがとても魅力的です。ただし、映画としての出来としては物足りなさと薄っぺらさが目立つ作品でした。エベレストでの撮影と宣伝しているが、その壮大さがどうも伝わってこない。吹雪で立ち往生するシーンなどもCG感が出てしまっていて緊張感があまり感じられない。脚本としても男たちが山に魅せられて頂上を目指す心情がよく分からないまま。命を懸けてまで山に登る理由が最後まで理解出来なかった。尾野真千子演じる羽生を想う涼子の存在も必要なかったような。ベースキャンプまで行って羽生の何が理解できたというのか。羽生を追いかけて、最後に深町が登るが、何故に1人で行くような自殺行為をしたのか…。彼はカメラマンであってエベレスト登山の知識は無いはず。プロの同行者を普通は連れていくだろう。フィルムも回収しない、登頂もしない…フィルムなんてどうでもいいって深町はエベレストに何で登ったの?登って何か得たものがあるのか?で佐々木蔵之介は何で車イスなの?
“エベレストに登ること”がテーマになっていて人間関係が全然描かれていない。これでは感動も出来ない。キャストが豪華なのに勿体ないよー

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
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