京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の昭和時間」

2017-04-29 09:35:39 | 時計修理

4月29日昭和の日。大型連休の始まり。
市バス46系統の上賀茂神社行に中国人観光客10人ほど乗っていた。なぜか中国人はバスの最後部に座る。欧米系はいつでも逃げられるように?前方に座る。

今日の観光客はすぐに二条駅で降りるので前のほうで待っていればいいのにいつも後ろから満員の混雑した学生さんを押しのけて降りていきました。
世界遺産の二条城ではなく何もない二条駅の何が魅力なのかよくわからない。これが46系統の風物詩。

今日は昭和の日。
昭和30年生まれの私はヨーヨー・マと同じ。
 高校一年生の1970年のタイミングで大阪万国博覧会が開催される。三島由紀夫の割腹自殺。1969年のクリスマスにセイコークオーツ時計の発売開始。
ビートルズ解散と何かとせわしない一年でした。この知らせにはそれほどのショックはなく当時はドボルザークのチェロ・コンチェルトに夢中の少年でした。

 私はタイムトラベルができるならあの1970年にもどりたい。
戻って国語の時間に眠らないようにする。古文の先生が読見上げる名文は睡眠薬より強烈でした。あっという間に熟睡する。

もどれるものなら真面目に荒神口の立命館広小路の文学部を目指す!
理系御用達衣笠食堂の「衣笠定食」はあきらめてもいい。
あのミミズが這ったような文字を解読したいのだ。
たかだか100年前に書かれた日本語を読めない。
昔、フランス人の同僚から和時計に書かれてある解説書のような文章を訳してくれ!と依頼があった。
ヨーロッパの私達の世代ではラテン語は必須だっただけに昔の文字は読める。これが自慢なのだ。
当然私は読めないので断るとジュルジュル言いいながら両手を広げて首を左右に振る。この態度を訳すと「信じられないおバカだ!」という意味になるか?
悔しい思い出です。
その後図書館に行って少しは勉強しようと思うがそのたびに寝てしまう!パブロフの条件反射のようなことになってしまう。要因は高校一年生の居眠りだ!

今から大学の文学部への学士入学もいいがニュースになってしまうのが恥ずかしい。また国語の入試問題があると絶望的になる。
それでもせめて生きている間に万葉集くらいは解読したいものだ。

すらすらと源氏物語を素読出来る友人がいることも腹が立ちます。
京博では海北友松(1533-1615)の特別展が開催される。
この時代の日本語が読めない私だ!「お前はいつもチケット料金が高いね~!」とバカにされるので一人で行く。

同じ昭和時代を生きてきたのにやはりターニングポイントは高校一年生だ!
大型連休は古文の学習をやっておりますのでちょっと眠そうな難しい顔に驚かないでくだされ!それではよい週末を~。














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