京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「白露」

2021-09-07 08:12:13 | 時計修理

9月7日月曜日「白露」「旧暦八朔」明治時代までこの日に京の芸舞妓さんは稲穂の簪をつけて「おっことさん」「おきばりやす」の挨拶周りの日でしたね~。伝統の暦をぶっ壊した明治新政府にうんざり。今の8月1日が我慢比べのようなものです。昨日、秋を探しに仕事の合間に海へ行ってきた。風が心地よい最高の休憩時間でした。

まだ熱い砂浜ですが雲は秋の雲です。写真の黒いぶつぶつは「たにし」、ゆでて食べるとおいしい。頭の先っぽをカナズチで叩いて身を吸い出す。子供のころよくやった夏のおやつ行事です、今は海には誰もいないタニシ天国でした。

ホンダ・マグナが島原半島で晴れた日の足。冬も暖かい島原半島では250CCがちょうどよい。SR400などヤマハオンリーのバイクライフがここで初めてホンダに変わりました。地元のバイク屋さんではこのアメリカンとカワサキのオフの二択でした。カワサキのオフロードバイクはツーリング仲間の頻繁な故障が気になるのでホンダに決めた。取り回しもよく足つきも充分で癖のない優等生メーカーのホンダを見直しました。

京都に戻ったらバイクには乗れない。狭い路地、辻から飛び出すおばちゃんライダーのスクーターが怖すぎ!歩行者と同じ右側からいきなり飛びでる。注意すると「私はいつもここから出るのや~、あんたこそ気をいつけ~や!」と逆に怒られた。また夜間、道の隅においてある「いけず石」に引っ掛けて転倒も怖い。「京都の自転車のりのマナーは国内ワーストクラス最悪!」シマノのOBの人に指摘されるほどマナーは悪い。「前を走っている自転車がいきなり急ブレーキをかけて止まる」高価なスポーツバイク乗りを狙ったアタリ屋がいる。京都は道も狭く碁盤の目、交差点が多いのでオートバイの利用価値は低い。歩いたほうが安全で早い!

それにしても今のバイクの新車価格は高すぎでしょう。中古で充分です。時計師は日頃細かい作業をしているのでパーツが大きいバイクはちょうどよい遊び道具になります。

今日は白露。バイクツーリングは快適な季節に入ります。3~5年ほど予定しているコロナ禍疎開生活では欠かせない乗り物ですね~。クロネコヤマトの集配所まで修理品を送る際の島原言葉に「ここは島原なのだ~?」と感じます。コロナ禍で他人との会話、接触がない毎日。昨日はガソリンスタンドのお兄さんと宅急便の係りの人二人だけとの会話でした。

「ふるさとや 寄るもさはるも 茨の花」一茶。時計師のお仕事は孤独、「不要不急の贅沢品を扱う」ことから遊んでいるように見えるようで結果何処へ行っても「茨(いばら)の花」のつらいお迎えがある。一茶の俳句業界も「不要不急」?時計業界と似たようなものでしょうか、それでも故郷があるだけましか?

父親の転勤で高校生時代2年間過ごした島鉄「湯江」の駐在所を訪ねたところ跡形もなく消えていました。私にはふるさとはなかったのだね~。コロナ禍があけたらとっとと京都に戻りましょうね~。

 

 

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