指揮者の小澤征爾氏死去

２０２４（令和６）年２月１０日（土）
　日本を代表する指揮者で文化勲章受章者の小澤征爾氏が６日、心不全のため亡くなったと１０日付中日新聞朝刊のトップ記事で報じられた。享年８８歳。
米ボストン交響楽団やウィーン国立歌劇場の音楽監督などを歴任。海外で活躍する日本人指揮者の先駆けとなり、「世界のオザワ」と呼ばれた。
　１９５９年、ブザンソン国際青年指揮者コンクールで１位になった。カラヤン、バーンスタインら名指揮者に才能を認められ、指導を受けた。
　バーンスタインの招きで米ニューヨーク・フィルの副指揮者となり、７３年には３８歳で名門ボストン交響楽団の音楽監督に就任、世界的評価を確立した。
　恩賜の名を冠した『サイトウ・キネン・オーケストラ』を創設し、９２年から長野県松本市で国際音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」を開催。
　９８年には長野冬季オリンピックの音楽監督に就任。２００２年に日本人で初めてウィーンフィルのニューイヤーコンサートを指揮し、さらに同年ウィーン国立
歌劇場の音楽監督に就任した。
　２０１０年に食道がんの摘出手術をを受けたが、晩年まで精力的な活動を国内外で続けた。