名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

平成最後の日

2019-04-30 18:42:02 | Weblog
2019.4.30(火)
3年前、今上天皇がその退位を表明されて、皇室典範特別法による平成から令和への改元が今日から明日にかけて行われることとなり、今日は平成最後の日となった。メディアは連日このことを報じ続けている。特に明仁天皇の生い立ち、昭和天皇の後を受けての平成天皇としての即位、美智子妃とのご結婚、天皇としての多忙な日々など詳細に伝えられている。
また、美智子妃は初の民間出身の妃殿下となられた経緯や天皇への支え、三人のお子の子育てなどなどこれもつまびらかに報道されている。
今日午後5時から行われた代替わりの儀式「退位礼正殿の儀」で、天皇陛下は天皇としての最後の「お言葉」を語られた。
退位後は天皇は上皇になり、すべての公的活動から身を引かれるという。
これにより、30年余り続いた『平成』は終わり、皇太子が5月1日午前零時に即位して『令和』元年が始まることとなる。天皇の退位は江戸時代の光格天皇以来、202年ぶりとなる。
さて、『令和』への改元を前に、「平成三十一年」の刻印がある硬貨の人気が沸騰しているらしい。造幣局では一円から五百円までの硬貨6枚をまとめたセットを昭和50年から毎年発行してきた。
今年は「平成31年」の未使用硬貨と、えとであるイノシシのメダルをケースに収納して、一セット税込み二千円で発行したが、予想を大きく上回る人気で当初の13万5千セットを倍の36万セットに増やして販売しているが完売の見込みという。販売は今日で終わり。
また各地の郵便局では、「平成の記念に」と、平成最後の日付の押印を求める人でにぎわったという。名古屋中央郵便局では、『平成』『令和』『新元号制定記念」の文字が入った記念押印台紙が配られ、切手を貼った台紙に、日付印や風景印を押してもらう人で賑わった。
日本郵便東海支社によると、記念押印台紙は祝日に開いている東海4県の17の郵便局で計6千枚用意され、配布は5月1日まで、無くなり次第終わるとのことである。郵便局の商魂極まれりというところか。
 このところ「平成最後の…」というフレーズの言葉が飛び交っていたが、それも今日が最後となった。新しい『令和』が戦争のない平和な時代を引き継いでくれることを心から願う。

 天皇陛下退位の礼 お言葉全文
   今日をもち、天皇としての務めを終えることになりました。
  ただ今、国民を代表して、安倍内閣総理大臣の述べられた言葉に
  深く謝意を表します。
   即位から三十年、これまでの天皇としての務めを、国民への
  深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。
  象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝
  します。
   明日から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを
  皇后と共に心から願い、ここにわが国と世界の人々の安寧と幸せを
  祈ります。
  


名古屋男声合唱団演奏会SpringConcert2019

2019-04-29 09:15:48 | Weblog
2019.4.28(日)
 筆者の属する名古屋男声合唱団のSpringConcert2019が昨日27日(土)に、名古屋大学豊田講堂で開催された。
この名古屋男声合唱団は、名古屋大学男声合唱団のOBを中心に結成されたもので、現在の団員は70名余にのぼる。名古屋大学に限らず、成人男子ならだれでも参加できるが、年齢は50歳台から80歳台と高齢化している。職場をリタイアしてからの参加者ということで団員の高齢化はやむを得ない状況である。
 この合唱団の演奏会場は、これまで名古屋市民会館、愛知県芸文センターコンサートホール、名大豊田講堂などを利用してきたが、ここ豊田講堂では2009年の名大創立70周年記念式典での演奏をはじめ今回で6回目の演奏である。
 昨日は快晴なれど典型的な冬型の気圧配置で、強風の吹くこの時期としては寒い一日となった。しかし観客は早い時刻から並び始め、開演までには1100名余の観客で埋めつくされた。
 プログラムは以下のとおり
第1ステージ 懐かしい歌たち
  ✤広い道を通って
ヴィクトル・ハラ作詩  C・レッカ作曲  戸島実喜夫編曲
  ✤アマンダの思い出
    ヴィクトル・ハラ作詞・作曲  戸島美喜夫編曲
  ✤平和に生きる権利
    ヴィクトル・ハラ作詞・作曲  戸島美喜夫編曲
  ✤黎明序曲
    東 辰三作詩  ハンス・ワグナー・シェーンキルヒ作曲
  ✤神よポーランドを
    ポーランド聖歌  工藤幸雄訳詞
  ✤平和のうた
    ドルマトウスキー作詩  ショスタコーヴィッチ作曲

第2ステージ 飛翔―空へ ―木村理恵編曲による―
  ✤この空を飛べたら
    中島みゆき作詞・作曲
  ✤ひこうき雲
    荒井 由美作詞・作曲
  ✤銀の龍の背に乗って
    中島みゆき作詞・作曲
  ✤時の流れに―鳥になれ
    五輪 真弓作詞・作曲

第3ステージ 男声合唱とピアノのための貧窮問答歌
(万葉集・山上憶良の歌より)中村 茂隆作曲
      ―『反貧困』(湯浅誠著 岩波新書)による構成― 

 わが合唱団は繊細な部分の表現に弱点を持ち、楽譜に正確かという点では必ずしも褒められないが、訴える力はそれなりにあると自負している。多くの知り合いに聴きに来てもらったが概ね良好な評価であった。ただ我が連れ合いの意見は、これまでの演奏会の中では感激度が少なかったと厳しい評価であった。言いたいことが言える身内の率直な意見として参考にすべきかもしれない。

原発の対テロ施設が完成するまで稼働停止―原子力規制委員会方針

2019-04-25 14:05:59 | Weblog
2019.4.25(木)
 原子力規制苦渋委員会は24日の定例会合で、原発に航空機を衝突させるなどのテロ行為が発生した場合に、遠隔操作で原子炉の冷却を続ける設備などを備える「特定重大事故等対処施設」(特重施設)について、期限までに完成しなかったときは、運転中の原発は停止を求め、期限の延長も認めないことを確認した。
 来年3月に期限を迎える九州電力川内1号機(鹿児島県)を皮切りに、運転できない原発が相次ぐことになる。
 関西、四国、九州の三電力は17日、トンネル掘削などの大規模工事を理由に、稼働中を含む五原発十基で特重施設の完成が1~2年半ほど遅れる見通しを示し、期限延長を認めるよう規制委に要請した。川内一号機に続き、同2号機は来年5月、関電高浜3号機(福井県)は来年8月、同4号機は来年10月に期限を迎える。五原発十基以外にも、九電玄海、4号機(佐賀県)の施設工事は2022年8~9月の完成期限までに終わらない見通しという。
 運転中の原発が完成期限を迎えた場合、規制委は直ちに停止を命じる方針。停止期限は最長で2年半ほどになる。
 規制委の更田(ふけた)豊志委員長は「設置に手間取るのでもう少しと繰り返していたら、安全性の向上はとても望めない。『いつか来た道』に戻るかどうかの分かれ目だ」と指摘した。
 特重施設は東京電力福島第一原発事故を踏まえ、原発の新規制基準で設置が義務付けられたものである。当初は13年7月の新基準施行から一律5年で設置する必要があったが、審査の長期化を踏まえ、原発本体の工事計画認可から5年と変更された経緯がある。これまでに完成した施設はないという。
 今回のこれらの決定は原発規制委の名に恥じないものというべきであろう。テレビでこの決定を伝える更田委員長の確固とした態度には思わず拍手したい気持になった。これまで安倍政権の原発容認の姿勢に、どちらかと言えば承認期間と言われても仕方のない規制委の姿勢に物足りなさを感じていたが、やや見直した感である。


年度末~年度始めにかかけての出来事

2019-04-19 14:20:42 | Weblog
2019.4.19)(金)
 当然のことながら、日々出来事は起こる。称賛すべきこと、喜ばしいこと、嬉しいこと、悲しい事件、とんでもない事件、残虐な事件などなど、次から次へと絶えることがない。
 これらのことはメディアの発達した現代では、世界のどこで起ころうとも瞬時に知らされる。余りに多くて、記録に残したり、出来ればいちいち評価したいがとても追いつけない。
 記録と記憶のため、まだ手元に残っている新聞から最近の出来事を書きとめておく。
〇3月21日(木)
  EUがイギリスの離脱を4月に延期したと発表
  イチローが現役引退を表明  
〇3月22日(金)
  沖縄県が辺野古の土砂投入をめぐり、国を提訴
〇3月24日(日)
  2016年の米大統領選挙に際し、特別検察官はトランプ陣営とロシアの共謀を認定せ
ず。
〇3月25日(月)
  辺野古新区域への土砂投入始まる。沖縄県の中止要請も国は無視。
〇3月27日(水)
  2019年度予算成立。初の100兆円越え
〇3月29日(金)
  41道府県議選、17政令指定都市議選が告示。4月7日投票
  沖縄県が辺野古土砂投入について、上告を取り下げ
〇4月 1日(月)
  外国人の就労拡大の新制度スタート。「入管庁」発足
〇4月 2日(火)
  新元号『令和』発表
〇4月 3日(水)
  愛知の東邦高校、平成最後の選抜で習志野高校を破り優勝。平成の元年での優勝以来
30年ぶり
〇4月 4日(木)
  日産自動車のゴーン前会長が保釈から1か月経って4回目の逮捕
〇4月 5日(金)
  国土交通大臣が沖縄県の辺野古埋め立て承認撤回、取り消す裁決
〇4月 9日(火)
  2004年以来の紙幣、一新を公表。1万円札=渋沢栄一、5千円札=津田梅子
  千円札=北里柴三郎

〇4月10日(水)
  日米欧など計13の研究機関による国際プロジェクトがブラックホールの撮影に成功 
〇4月11日(木)
  桜田義孝オリンピック担当大臣が「復興以上に大事なのは高橋さん(高橋比奈子衆院議員)だと発言して更迭される。道路整備をめぐる「忖度」に言及した塚田一郎元国交省副大臣に続く更迭
〇4月17日(水)
  パリ中心部の世界的な観光名所でユネスコの世界文化遺産・ノートルダム寺院(大聖堂)で15日夕刻(日本時間16日未明)火災発生。15時間後の16日午前に鎮火した
  


下呂温泉へ行く

2019-04-17 18:06:41 | Weblog
2019.4.17(水)
 昨日(16日)から今日(17日)にかけて岐阜県の下呂温泉に連れ合いと出かけた。
下呂温泉には現役時代に職場からの旅行で行った。また、殆ど記憶にないが10年ほど前には連れ合いと出かけたこともある(と連れ合いが言う)。多分その時はマイカーで行った。
しかし今回は、名古屋駅から下呂温泉の旅館「水明館」までの直行バスが出ているということで、そのコースを予約しての旅行であった。
 16日の出発は名古屋駅を午後2時に出てひたすら41号線を北上し、4時半ごろ水明館に到着。早々、この水明館の全体を案内するということで、参加した。
 特に予備知識はなかったが、案内の人についていってそのスケールの大きさに驚かされた。水明館は「臨川閣」「飛泉閣」「山水閣」の三つの大きな建物からなり、1000の客室のほか、大宴会場からコンベンションホール、広大なクラブ、カラオケルーム、バー、能舞台、アスレチックジム、エステサロン、室内プール、三つの大浴場、広大な庭園など圧倒的なスケールである。大勢の著名人の来館記録や署名も数知れない。夕食時と朝食時に分かったことだが、来館者の多いのにも驚かされた。
今回の旅行は温泉と桜の花見を兼ねての旅行だったので、まず温泉とぜいたくな夕食を
楽しんだ後、近くの公園に夜桜見物に出掛けた。都会では桜も既に終わったが、ここ下呂では今が満開の時期である。名古屋では見逃してしまった今年の桜であったが、はるばる来た下呂での満開の桜に満喫した。
 人生先が見えてきた今になって、桜を惜しむ気持ちが強くなったのは致し方ないことかもしれない。

統一地方選、大阪維新、減税日本など怪しげな勢力の躍進

2019-04-08 10:32:45 | Weblog
2019.4.8(月)
 統一地方選前半戦の7日、11知事選、6政令市長選、41道府県議選、17政令市議選の投開票が行われた。
 目立った特徴は、大阪府市の知事・市長戦で大阪維新が勝利し、名古屋市議選では減税日本が躍進したことが挙げられる。自民党も県議選で前回を超え、愛知県議でも過半数を確保した。公明党はほぼ現状を維持した。
 一方で立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党など国政における野党勢力は現状を大きく割り込んだ。
 異形の党に光が当たり、そこに変革を求めようとする動きは世界的な傾向でもある。
大阪の府市ダブル選では大阪都構想を掲げた松井氏と吉村氏が当選したが、これで大阪都構想は実を結ぶのであろうか。先にこの構想は住民投票で否定されたはずだが、また息を吹き返した感である。東京都と同格になりたいという大阪維新の思惑に、大阪府・市民はどこまでも惑わされている。大阪はこれまでも異形、短命の知事・市長を輩出した経緯があるが、大阪特有の面白がり屋の表れかもしれない。まあ、これはこれで良いのであろう。

東邦高校の奇跡 平成の始めと終わりに優勝

2019-04-04 14:20:41 | Weblog
2019.4.4(木)
これを奇跡と言わずして何と言おうか。
第91回選抜高校野球大会は昨日(3日)、甲子園球場で決勝が行われ、愛知の東邦高校が千葉の習志野高校を6-0で破り、1989(平成元)年以来となる30年ぶり、五度目の優勝を果たした。何と平成元年の最初の大会で優勝し、平成最後の大会でも最高の優勝を飾った。「平成最初と最後の優勝」を合言葉に掲げての優勝であったという。
しかも選抜での五度の優勝は歴代トップでもある。春の通算勝利数だけを見ても中京大中京の55勝を上回る56勝でこれも単独一位となった。「春の東邦」と言われる所以である。
さらに愛知県勢の春の選抜優勝は、2005年の愛工大名電以来14年ぶり11度目で、大阪府勢と共に首位に並んだことになるという。
この春の大会を投げぬいた東邦の石川投手は最後の決勝戦でも2本の本塁打を放ち、完投した。相手校の習志野も最後まであきらめず健闘した。緊張感の中で両チームともノーエラーを果たし、平成最後を飾るにふさわしい試合でもあった。
今大会中応援の花であった東邦マーチングバンド部はたまたま米国へ演奏旅行に出ていたため、大阪桐蔭高校の吹奏楽部が代わって盛り上げてくれた。準決勝以降は両校の合同演奏でさらに盛り上がりを見せ、これも大きな話題となった。
 

新元号は『令和』に決まる

2019-04-01 21:07:50 | Weblog
2019.4.1(月)
 現天皇の退位による新元号が今日午前11時30分、菅義偉官房長官が記者会見で公表した。『令和』と大書した色紙を菅氏が両手で左肩に掲げて示された。

皇太子が新天皇に即位する5月1日午前0時に施行される。
新元号は645年の『大化』から数えて248
番目という。1979年に制定された元号法に基づく改元は、『平成』に続き2例目となった。
 菅官房長官は出展について「万葉集巻五、梅花の歌32首の序文」から「初春の令月にして、木淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は琲後
の香を薫す」から引用したという。
 こめた意味は「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」と安倍首相が説明した。
 「昭和」は64年間続き、最長の元号であったが、「平成」は31年を数えた。

 それにしてもこの改元騒ぎの大仰さにはいささか驚かされた。何日も前から新聞もテレビも「改元」「改元」とかしましく、当日の今日は朝からさらにかしましくなった。『令和』と決まってからは、それはそれでさらに全国の興奮状況をテレビは伝えていた。
 『平成』に入って人口が減少に転じ、また災害の多い30年であった。『令和』がどんな時代になるのか。もう何年も生きられないが、少しでも長く平和な時代であってほしい。