田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ネクスト・ゴール・ウィンズ(Next Goal Wins)

2024年03月16日 14時05分31秒 | 日記

Next Goal Wins | Hebden Bridge Picture House

Next Goal Wins': Silly sweetness carries this true tale to victory - The  Washington Post

The Incredible True Story Behind Taika Waititi's 'Next Goal Wins'

 「ジョジョ・ラビット」「マイティ・ソー」シリーズのタイカ・ワイティティ監督が、世界最弱のサッカーチームがワールドカップ予選で起こした奇跡のような実話をもとに映画化。2014年に「ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」としてドキュメンタリー映画化もされたエピソードを、ワイティティ監督独自の世界観とユーモアを交えて描き出す。

米領サモアのサッカー代表チームは、2001年にワールドカップ予選史上最悪となる0対31の大敗を喫して以来、1ゴールも決められずにいた。次の予選が迫る中、型破りな性格のためアメリカを追われた鬼コーチ、トーマス・ロンゲンが監督に就任し、チームの立て直しを図るが……。

主人公トーマス・ロンゲンを「それでも夜は明ける」のマイケル・ファスベンダー、米領サモアのサッカー協会会長タヴィタをオスカー・ナイトリー、ロンゲンの元妻ゲイルをドラマ「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」のエリザベス・モスが演じた。(映画.comより)

 

 

<2024年2月25日 劇場鑑賞>

 筋だけ読むと既視感バリバリな話で、え~と思わんでもなかったのですが(監督、ごめんなさい)、マイケル・ファスベンダー主演で監督がタイカ・ワイティティだと言うので、ちょっと興味が湧きました。結論から言うと、おもしろかったです。おふざけ上手な監督の演出か、クビ(左遷)を宣告されたファスさんは、宣告する側が用意した「否認」→「怒り」→「取引」→「抑うつ」→「受容」のパネル通りの反応を見せ、単純な男であることを示します。しかし、これって実は「死の受容過程」なんですね。個人的にはちょっと不謹慎な気もしました。

 ほかに道がないファスさんは、結局サモアへ。そこで、のんきすぎる選手たちや村長、自分らしく暮らす性マイノリティの人などに遭い、人生の捉え方を変えてゆく、そんな話です。「白人さんは東洋の神秘とか言ってエキゾチックなことが好きだから」などど、白人を翻弄するようなセリフも登場し、”老婆のお告げ”を与えたりもします。果たしてファスさんは、やっぱり彼らの予想通りの反応を見せるのです。単純な男(笑)。

 もちろん、基本はスポコンものですから、最終的には1ゴールをゲットします。優勝なんて狙ってません。ワンゴールを決めることができればそれでよかったのですから。で、そこで穏やかな人生を得たファスさんも安泰か、と思いきや、そのあとは再び旅立ってゆきます。彼もいろいろあったのです。家族のこと、娘のこと。そして本当に名選手だったサッカーのこと。人生なんて、ほんとに一筋縄ではいきません。いろいろです。人生いろいろ~♪男もいろいろ♪

 個人的には、自分がわりと忙しくしているほうが落ち着くタイプですし、子供の頃から「人が休んでいるときこそ努力せよ」と教えられて大きくなった世代なので、あまりに楽天的なサモアの風土は、ちょっとイラつくかも、と思いました(笑)。ダメですね、やっぱりスローライフは送れません。ファス側です、私。でも、おもしろかったです。

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