田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

クレアのカメラ(Claire's Camera)

2018年08月26日 17時35分14秒 | 日記

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  韓国の名匠ホン・サンスが、それぞれ過去にタッグを組んだことのあるイザベル・ユペールとキム・ミニをキャストに迎え、華やかなカンヌ国際映画祭の舞台裏で繰り広げられる人間模様をユーモアたっぷりにつづった。ユペールとキム・ミニがそれぞれの出演作の上映でカンヌを訪れたわずかな期間を利用して撮影を敢行し、女癖の悪い映画監督、監督と男女の関係にある映画会社社長、監督と関係を持った映画会社社員がそれぞれの思惑を交錯させていく様子を描く。映画会社で働くマニは、カンヌ国際映画祭への出張中に突然、社長から解雇を言い渡されてしまう。帰国日の変更もできずカンヌに残ることになった彼女は、ポラロイドカメラを手に観光中のクレアと知り合う。クレアは、自分がシャッターを切った相手は別人になるという自説を持つ不思議な女性だった。2人はマニが解雇を告げられたカフェを訪れ、当時と同じ構図で写真を撮るが……。(映画.comより)

 

 

 

 

 珍しい映画を見てきました。上映時間わずか69分。大阪に出る機会があったけどちょっとしか時間がなかった時に、ちょうどいい具合に上映してました。ホン・サンス監督、名前は聞けども実は見たことがなかった監督でした。イザベル・ユペールはそのエキセントリックさが昔から大好きで、憧れてました。つい最近も「エヴァ」な~んて映画が来ていましたね。天下の美青年ギャスパー・ウリエルを相手に、還暦を過ぎているというのに妖艶な娼婦の役。あの映画の彼女を見て、いったい誰が60歳過ぎだと思うでしょうか。ため息が出ます。さすがフランス女性!そして監督のミューズ、キム・ミニ。実は私「泣く男」しか見てません(ホン・サンス監督作品じゃないし・笑)。でもきれいな人でしたね。何気にかわいくて。

 実際にカンヌ映画祭に来ていたこの3人が、空いてる時間を利用して撮ってしまった映画らしい。それがどれほどすごいことなのか、業界にいない私には肌で理解することができないけれど、それだけホン・サンス監督が注目株だったってことですかね。イザベルほどの女優になると、小さなことにはこだわらない気もするけど。関係ないけど、イザベルがカンヌに来ていた由縁の映画「エル」もすごい作品(監督はポール・バーホーベン!)でした。凡人の私には理解できなかったほど。私、自分が若いころから地味だったせいか、こんな60歳になってみたいです。今から努力したらなれるかな。

 映画は現実的ではありましたが、短いのに間延びしていて、私個人的には少しだるい映画でした。いや、そのすごさを自分が理解できないだけかもしれません。カンヌではさすが、みんなゆったりしているんです。もともとヴァカンスの土地ですものね、当たり前なのかもしれません。映画のストーリーは何ということもない感じです。売れっ子映画監督は、いい歳をしたおじさんなのに、業界人と不倫しているかと思えば若い女性に手を出したり、いつまでもアホな醜態を晒しているし、これまたいい歳をした配給会社の女社長は、若い女に本気で嫉妬しているし、こんな話がいまさらおもしろいのかと思うほどありきたりな話。で、火遊びで監督と寝てしまった若い女(これがキム・ミニ)は、それを理由にクビにはなるし、恋人になったわけでもないおじさん監督に、デニムの短パンをはいているだけで「みっともない。自分を安売りするな」とか言われるし(おじさん、ウザすぎ)、散々です。でも、時間ができてぶらぶらしていたおかげで、クレア(イザベル・ユペール。ここでは教師という設定)と巡り合い、仲良くなるのです。カメラが趣味のクレアは、誰とでもお友達になって、いろんなものをカメラに収めています。もちろん、監督と女社長の写真も。はっは~ん。さすがのキム・ミニも事の成り行きを理解します。

 とまぁ、こんな感じです。カンヌでは、誰もが夜遅くまで歩き回って遊び、業界人が多いから?初対面の人にも警戒心が薄いようですね。そんな独特な世界が描かれます。でも、やっぱり本命は仕事!みんなやり手なのです。

 ラストはわりと爽快です。がんばらなきゃね。短くて見やすいので、機会があればどうぞ。

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