17歳の双子ポーとミーは何もかもそっくり。身長も成績もバスケのポジションも。学校では誰も見分けがつかず、いつも物事はこんがらがってしまう。初恋をきっかけに、一人の人間として尊重してほしい姉のポーは、ある作戦に打って出る。フレッシュな台湾ガールが一人二役の大熱演!2012年台北映画祭グランプリ受賞の青春ラブコメは楽しめること間違いなし!(大阪アジアン映画祭ホームページより)
これは「大阪アジアン映画祭」のみの上映だった作品が、関西限定でテレビ放映されていたのをマイミクさんに教えてもらって録画していたもの。ラッキーでした。
それにしてもかわいらしい!初々しくてまさにティーンエィジャーの映画。ほほえましいですねぇ。
主人公は双子の女の子。一卵性双生児ってこともあり、顔立ちはもちろんのこと、背格好も成績も運動神経も、全てにおいて互角な二人。すごいですねぇ。双子ってこんなになにもかも一緒ってことも、あるのですね。
ともかく、仲良し双子ちゃんが微妙な思春期を迎え、そのアイデンティティーの確立に奮闘する、そんなお話です。その背景がいかにも高校生で、初々しいことこの上ない。
見かけそっくりな双子ちゃんが、それぞれ違う男性に恋をする。そう、それなら何の問題もない。しかし、なぜか姉のポーは自分が双子であることを言いだせない。だから、双子の姉妹がいることを知らないポーの彼氏が、たびたび違う彼女の態度に混乱して事件を起こしてしまう。
対して、妹のミーの彼氏はちゃんと双子を見分けてる。ポーとミーを間違うことはない。この辺が複雑。
つい自分を見分けてもらえないコンプレックスからか、あるいは「彼が惚れているのが妹だったらどうしよう」という気持ちからか、ポーは妹にも、彼のことや彼に双子であることを隠していることを言いだせない。そのため、事態はますます混乱。双方の家族をも巻き込むことに。
しかし、この辺はどうなんだろうなぁ・・・と思ってしまいました。私は双子の姉妹どころか、弟しかいない人間なので、その機敏はわかりませんが、やっぱりそっくりな妹がいることは最初に伝えるべきではなかったのかな、と思います。17年も生きて来てたら、間違われていろんな思いもして来たはずです。だから、なおのことね。
姉であるポーは、「彼が好きなのがミーだったらどうしようと思った」とかちょっと言ってたけど、彼にハンカチを貸したのはあなたであって、そのハンカチをきちんと洗って返してきた上、自分に接してくれているときは充分に優しかったわけだし、その上ポーが大好きだったメロンパンを間違ってミーに差し入れしているのも判明したわけだから、なんでつきあいもないミーに惚れてるかも、って思うのかなって、少し不思議に思いました。
きっとその辺は、私にはわからない機敏があるのでしょうね。
ともかく、男たちは女を巡り、殴り合いもしたけれど、そこは青春真っ只中のお話。きちんと希望を見せて話を締めます。
ところで、ぬぼ~と背の高い、ポーの彼氏の家は賭博場の元締めって設定だったんだけど、そこを仕切っている彼氏の姉さんが妙にカッコよかったな。姉さんと言うにはちょい老けてたけど(笑)。