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徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

朝ドラ「カーネーション」が面白いわけ

2011-12-19 17:55:30 | テレビ
 NHKの朝ドラ「カーネーション」がなかなか好調のようだ。近年の朝ドラでは一番面白いという声もよく聞く。これはいろんな要因があると思うが、僕はやっぱり渡辺あやの脚本をまずあげたい。この話にはモデルとなった人物はいるものの原作はない。従って登場人物のキャラクター設定やストーリー展開はすべて渡辺あやのオリジナルだ。彼女が今日の地位を築いたのは、2003年の映画「ジョゼと虎と魚たち」での成功体験が原点となっていることは間違いない。そんな意味で最近「ジョゼと虎と魚たち」を見直してみた。何度見ても面白い。特に登場人物ひとりひとりのキャラクターが作り込んであり、それぞれの存在感に納得性があるので、その口から出てくるセリフが実に自然なのだ。この「ジョゼと虎と魚たち」の原作は田辺聖子のわずか25頁の短編だ。だからこれはまぎれもなく渡辺あやの創作力が生きた映画だということができる。これは一昨年、大評判をとったドラマ「火の魚」にも言える。「火の魚」の原作は室生犀星の20頁にも満たない短編だ。しかし、ここでも渡辺あやの創作力によって登場人物たちに見事に命が吹き込まれた。彼女を「カーネーション」の脚本に抜擢したNHKの狙いはそこにあったのだろう。
 それから次はやはり尾野真千子という女優をキャスティングしたことが大きいと思う。中学生の時に河瀬直美監督に偶然見いだされ、映画「萌の朱雀」のヒロインに抜擢された彼女は「演技をしない」ことを徹底的に叩き込まれたそうだ。それは彼女の原体験として今もなお体に染みついているという。また、「火の魚」で渡辺あやと出会っていたことや、「カーネーション」と同じく大坂の市井の人々を描いた朝ドラ「芋たこなんきん(2006)」に出演していたことなど、彼女が「カーネーション」のヒロインを演じることは前から運命づけられていたような気もする。しかも「芋たこなんきん」は前述の田辺聖子さんの原作だったというのも妙な因縁だ。


渡辺あやの出世作、映画「ジョゼと虎と魚たち(2003年、犬童一心監督)」
主演の妻夫木聡と池脇千鶴


連続テレビ小説「カーネーション」のヒロイン糸子を演じる尾野真千子


尾野真千子のデビュー作「萌の朱雀(1997年、河瀬直美監督)


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