徒然なか話

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宮本武蔵旧居跡

2017-07-28 20:52:09 | 歴史
 剣豪宮本武蔵が肥後細川藩の客分として晩年を過ごした旧居跡は千葉城町にある。旧居跡といっても敷地のほとんどが付け替えられた坪井川の中なので、川の左岸と右岸に標柱が立てられているだけだ。下の現在の地図に「宮本武蔵旧居跡」と記された位置は実際の位置とはだいぶズレている。その下に付した大正7年頃の地図を見ると、中央部の「憲兵本部」と記された右側に岬状に出っ張ったところに、宮本武蔵が住んでいた家があった。昭和に入ってから坪井川を直線化するため、この部分が開削され、現在のような形になった。同じく千葉城町の熊大附属幼稚園に永年勤務した母は、若い頃、幼稚園の裏側に旧坪井川の名残りの水路があったことを憶えているという。
 先般、千葉城町の旧偕行社跡にあったNHK熊本放送局が花畑町に移転した。跡地をどうするのかまだアナウンスはないようだが、できれば宮本武蔵ゆかりの地であることを示すモニュメントを立てたり、できれば公園化していただけると観光資源にもなるのではないだろうか。 



▼大正7年頃の地図