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アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲 Iron Sky: The Coming Race

2019年07月17日 21時11分05秒 | 洋画>★★★
2019年/フィンランド・独・ベルギー/ティモ・ヴオレンソラ監督/ララ・ロッシ ウラジミール・ブルラコフ キット・デイル ユリア・ディーツェ ウド・キア トム・グリーン
TOHO CINEMAS日比谷

【あらすじ】
前作の結末によって、生存不可能となった地球。地球艦隊と第四帝国を生き延びた人びとは、30年近くに渡って月面基地で僅かに命を繋いでいた。しかし老朽化と相次ぐ地震によって崩壊寸前の基地では、2000人足らずの人口の中でも格差社会を生んでいた。資源も残り少なくなり、月面脱出を模索する日々。
そこに小型宇宙艇<ワルキューレ>…を改造したロシア難民船が着船。前作主人公ワシントンとレナーテ(ディーツェ)の娘オビ(ロッシ)は、セレブ層<ジョブズ教団>を挫き、貧困層に手を差し伸べようとしていた。
ところで、難民船には元月面総統コーツフライシュ(キア)が密航していた。死んだはずの彼が、何故!? 何と彼は、宇宙人だったのです! 遥か昔の恐竜時代、地球に不時着した宇宙人は、恐竜を手なづけ、サルに進化を促し、グレートインパクトを地下に逃れることで凌いでいた。地下世界!地球の裏側は空洞で、中央部分に<ヴリル・キー>をエネルギー源とするミニ太陽が輝く<内側が地面>の反転世界だという。コーツフライシュは、ヴリル・キーの源である聖杯を取ってくれば、月面問題は解決できるとオビに進言。母の体調も回復させてくれたことだし、オビは聖杯を手に入れるため地球に向かった。
難民船のキャプテンサーシャ(ブルラコフ)に舵を任せ、月面最強の幼なじみマルコム(デイル)を用心棒に、せがまれたジョブズ教団のリーダードナルド(グリーン)他数名を連れて、ポンコツ難民船に乗り込みセンター・オブ・ジ・アース! そこに待ち受けるのは、恐竜と宇宙人の世界。そして人間に擬態し、世界征服に挑んだ偉人たち! ジョブズも、ヒトラー(キア/2役)もいた。
果たしてオビたちは、如何にして聖杯を手に入れ月面を救うのか。ノキアが人類を救う!


続編がある、とは知らされていたが、いつまで経っても噂を聞かないので半ば諦めていたのだが。ちゃんと出来たんだ。いつのまにかDVDスルーとかになってたかと思ったけど、劇場公開にもなりました。
そしてこんな映画を上映してくれるTOHO日比谷さん、ミッドタウンなんていうオシャレスペースにありながら、意外といいランナップをいつも提供してくれてありがとう!
さて今作。<宇宙人>だの<地底人>だの<恐竜人>だの、30年前のオカルトという変化球を持ち出してなんとか続編にこぎつけた。ぶっ飛びすぎてて、正直時系列とかの整合性についていけない。前作では辛うじて保っていた<ブラックユーモア>という砦も、アップルvs.ノキア及びインターネット依存に留まる。それとてもインターネット環境の存在しないただの計算機でしかないiPhonを崇拝するという無理を押し切って、フィンランドが誇るノキアブランドを自虐的に祭り上げるというもの。
とはいえ…ヒトラー総統がティラノに乗って月面に乗り込んで下さったことで、すべてチャラにできるインパクトはありますが。
火星にソ連基地を置いて続編を作れるオチにはしてあったけど、もうないかな。トム・グリーン!

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