暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

梟の城

2021年10月31日 17時03分20秒 | 邦画>★
1999年/邦/篠田正浩監督/中井貴一 鶴田真由 上川隆也 葉月里緒菜 永澤俊矢 マコ・イワマツ
2021年10月25日 NHKBSプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
1581年、伊賀の里は織田信長によって滅ぼされた。
10年経過。本能寺の変も終わり、時まさに秀吉の時代。伊賀で生き延びていた葛籠重蔵(中井)に、秀吉暗殺の仕事が舞い込んだ。「秀吉殺したって、頭がすげ代わるだけでしょー?」とやる気も起きなかったが、なんだかんだで現地に赴くことにした。道中今井宗久の養女たらいう鶴田真由に出逢い、京都奉行所の役人が伊賀の下忍風間五平(上川)で、甲賀忍者の洞玄(永澤)に命を狙われ、今井宗久は死ぬしいきなり告ってきた伊賀のムスメっコ(葉月)も殺され、朝鮮出兵だの石川五右衛門だのがどうしたこうしたで重蔵は秀吉をどうする…!?


原作未読。司馬遼太郎30代の頃の、最初期の長編小説だそうな。こんな、ステレオタイプな忍者が登場するような作品を描いていたと知らなかった。
真面目に忍者モノ撮られてもシラけるだけで、あっちにもこっちにもなれない半端な印象。やるならいっそ、里見八犬伝くらいにはぶっ飛んでて良かったのでは?鶴田真由と葉月里緒菜で興収稼ごうって魂胆も、ミキプルーン的にはどうなの?
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銀河ヒッチハイクガイド The Hitchhiker's Guide to the Galaxy

2021年10月30日 22時15分09秒 | 洋画>★★★★
2005年/英・米/ガース・ジェニングス監督/マーティン・フリーマン モス・デフ サム・ロックウェル ズーイー・デシャネル ビル・ナイ
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【あらすじ】
地球は、恒星間バイパス建設の為破壊された。
アーサー・デント(フリーマン)は、友人のフォード・プリーフェクト(デフ)によって救出された。ヒッチハイク成功である。地球を破壊した土建業者ヴォゴン人の船に乗り込んだ二人だが、間もなく宇宙空間におっぽり出される。そんな二人をピックアップした船こそ、銀河大統領ゼイフォード・ビーブルブロックスの<黄金の心号>だった。ゼイフォード(ロックウェル)はフォードの従兄弟で、フォードはベテルギウス人だったのです。船にはまた、地球人で英国人でアーサーが仮装パーティーにおいてイイ線行ってたトリリアン(デシャネル)も同乗していた。宇宙は意外と狭い。
ゼイフォードは、伝説の星マグラシアを探していた。そこには究極の問い<生命・宇宙・その他もろもろ>の解<42>を導き出したスーパーコンピュータ<ディープソート>がある。だが彼らの道行きは必ずしも順調とは言い難く…。そしてアーサーは知ることになる。地球の真のオーナーと、その存在意義を…!?


買い物に出かけた商店街で、何の成果も得られず自己嫌悪に陥っていると、本作が目に飛び込んでこれをもって<成果>とする。
実際、原作を読んでこのかた長らく指名手配となっていた作品なのだが、テレビでは一向に放送されずに「まあ機会があれば」程度のスタンスに落ち着いていたのだが。恐るべし十条銀座。
さて「銀河ヒッチハイクガイド」である。かれこれ10年くらい前になるか、何気なく図書館で手に取った「宇宙の果てのレストラン」(第2巻)があまりにも面白かったのである。翌週には大型書店に足を運び、全巻一気買いをした。今でも折りを見て読み返しつつも、どういうハナシなの?と聞かれると上手く説明できない愛すべき作品である。このブログ上でも、くだらないスペースオペラを見せられる度に比較対象として登場している。
個人的には、シリーズ全作映画化してほしいくらいだったのであるが、脚本やらを手がけた原作者ダグラス・アダムスが亡くなってしまったのでそれも難しくなった。
2005年制作作品ということで若干の不安もあったが、概ね笑えるレベルで安心しました。以下、キャライメージ評価
アーサー:黒髪長髪のジャスティン・ロングを熱望
フォード:サイモン・ペッグ一択。何故黒人になった?
ゼイフォード:二重マルです。
トリリアン:少なくとも、ブロンドがよかった
スラーティバートファースト:白髪の爺さん…ていうか、ジョン・クリーズを激しく希望!
マーヴィン:まさかキグルミとは
黄金の心号:いくらなんでもあれはないぜ。シュッとしてビッとしたメカデザにならなかったもんかね

また原作読み返したくなっちゃったよ!
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ホタル

2021年10月29日 21時20分12秒 | 邦画>★
2001年/邦/降旗康男監督/高倉健 田中裕子 水橋貴己 奈良岡朋子 石川比佐志 小澤征悦
2021年10月27日 NHKBSプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
桜島を望む鹿児島の小さな港町で静かに暮らす山岡(高倉)と妻の知子(田中)。漁師をしていた山岡は、知子が14年前に腎臓を患い人工透析が必要になったのを機に沖合での漁をやめカンパチの養殖を始めた。時代が“平成”に変わったある日、山岡は藤枝という男(石川)が青森の冬山で亡くなったことを知る。藤枝は山岡と同じ特攻隊の生き残りで、彼の死に山岡は愕然とする……。
<YAHOO!映画様より引用>

あーキツかった。
降旗康男だから端から期待などしていなかったが、それでも高倉健と田中裕子なら…どうにもならないか。モデルとなった関係ご遺族も呆れる出来だったとか。関係者をしてそうであるなら、アタシが詰まらなくても已むを得ぬな。
どうにかして、降旗康男と木村大作を「スゴイ!」と褒め称えられる作品に出会ってみたい。
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ラ・ブーム La Boum

2021年10月28日 21時15分38秒 | 洋画>★
1980年/仏/クロード・ピノトー監督/ソフィー・マルソー クロード・ブラッスール ブリジット・フォッセー ドゥニーズ・グレイ アレクサンドル・スターリング ベルナール・ジラルドー 
2021年10月28日 NHKBSプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
「ブーム」とはパーティーのこと。ブームに誘われることを夢見る13歳のヴィック(マルソー)が、自分の14歳の誕生日ブームを開くまでの物語。リセの新学期(夏のバカンス明け)に始まり、歯科医とイラストレーターである両親(ブラッスール&フォッセー)の別居騒動、ハープ奏者の曾祖母プペット(グレイ)の折々の助言を背景に、ブームで出会ったマチュー(スターリング)との恋模様、春休み明けに自身が開く誕生日ブームまでを描く。
<ウィキペディア様より引用>

ザ・80年代。うっかりしたら、薬師丸ひろ子とか鶴見辰吾とか出てきそう。
思春期にちゃんと思春期をやってなかったし、大人になっても親をやってるわけでもないので何も心に響かない。ただひたすら、パパさんが荒井注に見えて「セクシー?なんだばかやろう」とつぶやいていました。
イケメンドイツ語教師(ジラルドー)が、いい線行ってた。生徒を無視して人妻に行くとか、素敵!
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わが谷は緑なりき How Green Was My Valley

2021年10月27日 21時18分52秒 | 洋画>★
1941年/米/ジョン・フォード監督/ロディ・マクドウォール ドナルド・クリスプ サラ・オールグッド モーリン・オハラ パトリック・ノウルズ アンナ・リー ウォルター・ピジョン
2021年10月26日 NHKBSプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
語り手であるヒュー・モーガンがまだ少年だった50年ほど前の出来事を回想する。あの頃イギリスはウェールズ地方、ロンダ峡谷という美しい谷で、父グウィリム(クリスプ)、母ベス(オールグッド)、姉アンハラッド(オハラ)、長兄イボール(ノウルズ)を筆頭とする計5人の兄たちに囲まれ幸せに暮らしていた。イボールはブロンという嫁(リー)を迎え、僕は初めての恋心を経験する。
父をはじめ、兄たちは全員優秀な炭鉱夫だった。その炭鉱での労働環境が悪くなり、スト、スト破り、事故、イボールの死などを経験。僕はまた、母と共に冬の川に落ち生死の境を体験したり。一方、谷に赴任した牧師さんグリュフィドさん(ピジョン)は、どうやらアンハラッドと恋仲の模様。しかし炭鉱主のジュニアがアンハラッドを嫁に請い、長い物に巻かれる形で渋々結婚した。
また一方では、僕はモーガン家初の学校教育を受けることに。そこでイジメを体験する。教師が率先するって、どういうこと!?教育的立場に失望したか、僕は父たちと同様炭鉱夫として働くことにした。だがそれも楽な道とは言い難く…。


キリスト教色の強めな作品で、結局何が言いたかったのか分からぬまま終わる。姉と牧師さんは?未亡人はどうなった?兄たちはどうなったの?とか、投げっぱなし。
主演のロディ・マクドウォールが美少年だったのが救いです。「シェーン」並だったら、耐えられない。
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死亡特急 DEATH TRAIN(M AUFTRAG DES VATIKANS)

2021年10月26日 21時30分07秒 | 洋画>★★
2006年/独/ディエタート・ケスター監督/マティス・ラントベアー ステファン・ビーカー ベッティーナ・ランプレヒト アーノルド・ボスルー サイモン・ダットンケン・ボーンズ/TVM
2021年10月9日 テレ東サタ☆シネ

【あらすじ】
サンドラ(ランプレヒト)は、息子ジョーイの難病を治すため、10万ユーロの治療費が必要だった。が、シングルマザーにそんな余裕はない。保険も適用外ということで、あとは神様に祈るだけ。藁にも縋る思いで、母子ルルド行きの巡礼列車に乗り込んだ。しかしそこには、巡礼者抹殺のテロを企てた組織が同乗していた。彼らは盗んだ必殺ウィルスを携帯、乗客を人質にした。しかし彼らは知らなかった。巡礼列車には、キリスト教の自衛隊的秘密結社<プグヌス・デイ>の面々も乗り合わせていたことを。ベテランのマシュー(ダットン)、中堅のグラディアス(ビーカー)、そして入隊したての主人公ラスコ(ラントベアー)!彼らはテロを阻止し、列車を、巡礼者たちを死の巡礼から救い出すことができるのか…!?

「ディレイルド」のパクリと認定されているのか、<ドイツ製ヴァン・ダム>とか紹介されている。でもラントベアーは中国拳法です。
1時間で致死率100%、さらに1時間でウィルス死滅率100%とかいう都合のいいアイテム、一体誰が何のために開発したのか?(毒ガスでよくないか?)ドイツ怖い!
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カジノ・ハウス The House

2021年10月25日 21時34分26秒 | 洋画>★★★★
2017年/米/アンドリュー・ジェイ・コーエン監督/ウィル・フェレル エイミー・ポーラー ライアン・シンプキンス ジェイソン・マンツォーカス ニック・クロール ロブ・ヒューウェル
2021年10月1日 フジミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
アレックス・ジョハンソン(シンプキンス)は、晴れてバックネル大学に合格した。バンザーイ!と思ったが学費がない!町が奨学金を出してくれるはずだったのに、町営プール建設費用に予算を取られお金はもらえなくなってしまった。
アレックスのご両親スコット(ウィルちゃん)とケイト(ポーラー)は、幼なじみのクズ男フランク(マンツォーカス)に誘われて行ったラスベガスで天啓を受けた。勝つのは胴元だ!胴元が勝つなら胴元になればよくね?じゃ、闇賭場を開くか。
こうしてクズのギャンブル依存フランクにそそのかされるまま、裏カジノを仕切るようになったジョハンソン夫妻。お金はみるみる金庫を埋めてゆくが…


あー楽しかった。久しぶりに俺様向けのコメディを観させてもらったわい。やっぱウィルちゃんは間違いない!どうしてこんなに愉快な作品が、劇場未公開なのかしら。ジャパンの配給会社は子供が経営してるのかしら。鬼滅だのコナンだのって、そんなのばっか売ってるからいかんのだよ。いいですか、合言葉が<アンドレ・ザ・ジャイアント>、主人公に与えられた二つ名が<ザ・ブッチャー>、これだけでオーバーフィフティのプロレス少年の心を鷲掴みだっつーの。ウィルちゃんはもっと評価されてもいいんだがなあ。
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メンフィス・ベル Memphis Belle

2021年10月24日 21時08分03秒 | 洋画>★★
1990年/米/マイケル・ケイトン=ジョーンズ監督/マシュー・モディーン テイト・ドノバン D・B・スウィーニー ビリー・ゼイン エリック・ストルツ ショーン・アスティン ハリー・コニック・jr. リード・ダイアモンド コートニー・ゲインズ ニール・ジントリ デヴィッド・ストラザーン ジョン・リスゴー
2021年10月19日 テレ東午後のロードショー

【あらすじ】
1943年イギリス。ヨーロッパ空中戦線を戦う、若き爆撃機搭乗員たちの最後の任務。彼らは24回の出撃を、奇跡的に生還した英雄だった。25回目の出撃から帰還すれば、晴れて兵役を卒業できる(そういうシステムだそうな)。爆撃目標は、ブレーメンの軍事工場。ドイツの空なんかに出向いて、果たして今度も生還することはできるのか…!?

実話を元にした作品なんだとか。ウィキペディア様の記事はこちら
登場人物が多い上に馴染みのない面々なので、早々にキャラ識別を諦める。ジョン・リスゴーだけ、顔馴染みでした。あと声優陣が豪華!
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選挙の勝ち方教えます Our Brand Is Crisis

2021年10月23日 17時47分26秒 | 洋画>★★
2015年/米/デヴィッド・ゴードン・グリーン監督/サンドラ・ブロック ビリー・ボブ・ソーントン アンソニー・マッキー ジョアキム・デ・アルメイダ アン・ダウド レイナルド・パシェコ ルイス・アルセッラ
2021年10月5日 フジミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
2002年のボリビア大統領選挙。新進のリベラ候補(アルセッラ)が台頭する中、元大統領のカスティーヨ(アルメイダ)は圧倒的不利であった。カスティーヨ陣営は、アメリカから女性選挙コンサルタントのジェーン・ボディーン(ブロック)を雇い入れる。ジェーンは選挙現場で手痛い目に遭ってこの方引退状態だったのだが、リベラに仇敵パット・キャンディ(ソーントン)が付いていると知り引き受けた。
選挙はゲームだ!政治理念や人民の利益なんかクソ喰らえ、勝った奴が勝ちなのだ。カスティーヨは、ジェーンは勝利を得ることができるのか…!?


選挙選がバカらしく思えてきた。
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天国は待ってくれる Heaven Can Wait

2021年10月22日 21時12分40秒 | 洋画>★★
1943年/米/エルンスト・ルビッチ監督/ドン・アメチー ジーン・ティアニー レアード・クリーガー ルイス・カルハーン チャールズ・コバーン スプリング・バイイントン アリン・ジョスリン ユージン・ポーレット マージョリー・メイン
2021年9月30日 NHKBSプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
ヘンリー・ヴァン・クリーヴ(アメチー)は、生を終え閻魔閣下(クリーガー)のもとへやってきた。アタシはどうせ、地獄行きでしょ。とクサるヘンリー爺さんに、閣下は仰せられた。貴方の人生をお聞かせ願いたい。爺さんは語る。産まれてから70年の生涯を、口説いた女は星の数、抱いた女は両手に余る。だが愛した女はただ一人、50で死に別れた妻マーサ(ティアニー)だけだったことを。
浮気な金持ち男の好色一代記、ヘンリーは地獄に落とされるのか…!?


裕福な実業家家庭に生まれ、26歳にしてニート。学業に勤しみ弁護士として働く従兄弟(ジョスリン)から婚約者を略奪し、駆け落ちして貧乏するのかと思ったが実家暮らしの相変わらずニート。そんな結婚をした嫁だけでは飽き足らず、家のカネで浮気する。浮気がバレて離婚の危機も、一晩で回復。家業を継いでる様子もなく、父親(カルハーン)退場の後は息子が家を支えている。
百歩譲って<フェミニスト>であるなら愛すべき諸星あたるだが、メガネブスを侮辱したので閣下は赦してもワタクシは許しません。脚本書いた奴は地獄に堕ちろ。
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