メトロポリス

2001年／邦アニメ／りんたろう監督／井元由香　小林桂　岡田浩暉　石田太郎　富田耕生
2021年6月27日 ＢＳ12トゥエルビ

【あらすじ】
ケンイチ少年（小林）とその叔父、私立探偵伴ヒゲオヤジ俊作（富田）は、人とロボットが共存する某国の大都市メトロポリスへやって来た。生体を使った人造人間製造の疑惑で国際指名手配されている科学者ロートン博士を逮捕するためだった。
ちょうど、高層ビル「ジグラット」の完成記念式典の真っ最中で、町の広場でレッド公による演説が華々しく行われていた。が、ロボットが式典を妨害し騒ぎが起こる。そして、制服を着た１人の青年が平然とロボットを破壊して去っていった。
メトロポリスは、「人とロボットの共存都市」と言われていた。しかし、そこでは、ロボットたちが人間に酷使されていた。一方、労働者たちも、ロボットに働き口を奪われ、都市の地下部に押し込められ、ロボットに憎しみをたぎらせていた。ロボットに人間と同等の権利を認めるよう叫ぶ団体が存在し、また上層部ではレッド公（石田）とブーン大統領が表向きは手を取り合いつつ対立しているなど、さまざまな確執が噴出していた。
ヒゲオヤジとケンイチは、ロボット刑事ペロの手助けを借りて、ロートン博士が潜伏していると思われる都市の地下部ＺＯＮＥ１へと潜入する。そこで、彼の地下研究所を見つけるが、原因不明の火事が起こっていた。研究所内部に突入したケンイチは、逃げ後れた謎の少女（井元）を助ける。彼女は、大統領に成り代わり都市の実権を握る影の実力者、レッド公の亡き娘・ティマに瓜二つだった。そうとは知らないケンイチは、彼女を連れ脱出を図るが、ロボット弾圧の先鋒である過激派組織マルドゥク党の幹部ロック（岡田）に狙われてしまうのだった。
＜ウィキペディア様より引用＞

アニメと思って甘くみてると痛い目に遭う手塚治虫作品。脚本大友克洋！監督りんたろう！２０世紀の最後っ屁！主人公は少年少女なのに、政治やイデオロギーが絡みすぎてまったく楽しめなかった。
動画がディズニーばりにぬるぬるしてるのはまあいいが、おかげで製作費が嵩み回収できなかったのは芸術家肌あるある。

ピーターラビット Peter Rabbit

2018年／米・豪・英／ウィル・グラック監督／ドーナル・グリーソン　ローズ・バーン　サム・ニール
2021年6月25日 日テレ金曜ロードＳＨＯＷ！

【あらすじ】
ポターの「ピーターラビット」を実写映画化。
マグレガーのジサマ（ニール）がおっ死んで、親戚筋のトーマス（グリーソン）がやってきた。ピーターたちは敵対するが、愛しい隣人ビア（バーン）は彼と恋仲に。だがウサギたちはかしこ過ぎた。トーマスを怒髪天にしたものの、反撃のダイナマイトがビアにダメージを与えてしまう。去るべきはビアじゃない！ピーターたちとトーマスは、手を組んでビアを押し留めようとする…！

ピーターラビットって、こんなハナシなんだ。ふーん。
いや、もっとナチュラルなウサギ観察記なのかなと思ってたもんだから。ピータージャイアンじゃん。のび太なトーマスに肩入れする。
そんなトーマスさんは、先日観たばっかのドーナル・グリーソン。アイルランドの堺雅人。どうなる、どーなる、ドーナル・グリーソン！毎回書こう。
ヒロインのビアってーのはポターをモデルにしてるんでしょ？テルマエロマエにおけるヤマザキマリ的な扱いか。
それより何より、マグレガーおじさんですよ。サム・ニール！？ああ、わたしのダミアン様が。あんなんなっちゃって。こんなハナシなのに、殺された。酷い。ウサギの分際で。ピーター許すまじ。
ところで、私はウサギを飼いたいという妄想があるのです。柵を張った庭に放して、雑草を食べてもらう。増えたら捕まえて食べる。永久機関や。なんつって、そんな制御できる生き物じゃないことも承知してるし、動物を絞めるスキルも持ってないので本当の妄想。
ヤギでも可。

テキサス Texas Across the River

1966年／米／マイケル・ゴードン監督／ディーン・マーティン　アラン・ドロン　ローズマリー・フォーサイス　ティナ・マルカン　ジョーイ・ビショップ
2021年6月25日 ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
おフランスの公爵様ドン・アンドレア（ドロン）が、アメリカの移植民令嬢フィービー・アン（フォーサイス）とご成婚。と思ったら元婚約者に邪魔され揉めてるうちに恋敵を殺してしまった。殺したというよりかは事故だったのだが、米軍人だったのがよくなかった。後から追うから取り敢えずテキサスに逃げてという花嫁の言葉を受けて、カネも持たずにテキサス国境に向かったアンドレア。お尋ね者になっているため騎兵隊に追われるが、同じくテキサスはモカシンに向かう武器屋サム・ホリス（マーティン）に用心棒として雇われる。サムの相棒クロンク（ビショップ）と共にテキサスに入ると、原住民コマンチ族の娘ロネッタ（マルカン）を助けることに。それが元でサムとアンドレアは道行を別にするが、行き先は同じ。ロネッタはアンドレアに同行して世話を焼き、クロンクと一緒にモカシンを目指すサムはフィービー・アンと出会う。
野牛を手懐けたりコマンチに襲われたり騎兵隊がやってきたりといろいろあったが、男の友情女の情愛なんだかんだの末に石油が出た…！？

かなりライトな西部劇コメディで、頭の悪いボクらには楽しい作品。そもそも二枚目トップスター・アランドロンが西部劇でラブコメだという時点で女子ども向け確定であり、トンマなインディアン（字幕ママ）が出てきたり彼らのセリフに絵の字幕が付いてたりするあたりまでくると対象年齢は小学生かなと疑うレベル。褒めてるよ、もちろん！
アラン・ドロン作品の最高峰！
ドロンの影に押されがちだったディーン・マーティンだが、腐女子的にはサム×アンドレア、サム×クロンクでも楽しめます。

Ｕボート Das Boot

1981年／西独／ヴォルフガング・ペーターゼン監督／ユルゲン・プロホノフ　ヘルベルト・グレーネマイヤー　クラウス・ヴェンネマン
2021年6月19日　ＢＳ１２トゥエルビ　土曜洋画劇場

【あらすじ】
第二次世界大戦中の１９４１年秋、ナチス・ドイツの占領下にあったフランス大西洋岸のラ・ロシェル港から、１隻のＵボート「Ｕ９６」が出航する。彼らに与えられた任務は、大西洋を航行する連合国護送船団への攻撃であった。報道班員のヴェルナー少尉はＵボートの戦いを取材するため、歴戦の艦長と古参のクルー、若者ばかりの水兵を乗せたＵ９６に乗り込む。荒れ狂う北大西洋での孤独な索敵行、ようやく発見した敵船団への攻撃と戦果、海中で息を潜めながら聞く敵駆逐艦のソナー音と爆雷の恐怖、そして目の前に突きつけられた死に行く敵の姿。疲労したＵ９６の乗組員たちはクリスマスには帰港できることを願うが、母国から届いた指令はイギリス軍の地中海要衝であるジブラルタル海峡を突破してイタリアに向え、という過酷なものであった。中立国スペインのビゴにて偽装商船から補給を受けたＵ９６は、敵が厳しく警戒するジブラルタル海峡突破に挑む。艦長、ヴェルナー少尉、そして乗組員たちの前には非情な運命が待ち受けていた。
＜ウィキペディア様より引用＞

＜潜水艦モノ＞の代表選手。ヴォルフガング・ペーターゼンの出世作でもあるそうな。
潜水艦に興味はないが、閉塞空間には興味津々である。狭い！暑い！臭い！海上は敵艦、海中は機雷爆雷、深海は水圧で逃げ場がない。という状況を延々と見せられるわけだが、不思議と＜潜水艦における永久機関と万能性＞について考えてしまい、「海底二万マイル」とか「沈黙の艦隊」なんかは似たような思考で着想されたのかもしれんなんぞということにまで考えが及ぶ。
というのも、タンカー前の大ダメージがまだ放送時間の半分であり、ここから逆転など到底無理と思わざるを得ない状況だったからである。支離滅裂。
まだ潜水艦モノの第一位は、「眼下の敵」だなあ。

アバウト・タイム／愛おしい時間について About Time

2013年／英／リチャード・カーティス監督／ドーナル・グリーソン　レイチェル・マクアダムス　ビル・ナイ　リディア・ウィルソン　リンゼイ・ダンカン
2021年6月22日 ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
ティム（グリーソン）は、２１歳の時タイムトラベラーの血筋であることを知らされた。
過去にしか行けないという制約はあるものの、ティムは一目惚れを成就させメアリー（マクアダムス）と結婚した。
一方、人生は進む。子供の誕生、妹（ウィルソン）の男運、そして父（ナイ）との別れ…。ティムはリトライを繰り返したが、その先には悟りがあった…。

ＮＨＫＢＳプレミアム、古い名作専門かと思いきや、急に新しい作品を放送したね。驚いたよ。
ともかく。この子知ってる…と思ったら、ホットチックのロブちんだった！言われてみりゃそうか。って、ほんと可愛娘チャンの顔覚えるのが苦手だな。
主演はイギリスの堺雅人。つーか、知らん。どうなる？どーなる？ドーナル・グリーソン！と、日本中のバカが呟いています。
シナリオは、「時をかける少女」や「バタフライ・エフェクト」でお馴染みタイムリープモノで、やっぱり「かけがえのない時間を大切にしよう！」みたいなハナシである。
何より、父親のことが大好きで、死してなお会いに行くとかいうアレが気持ち悪くてしょうがなかった。子や妻ならともかく、オヤの死くらい素直に受け容れとけ！

間違えられた男 The Wrong Man

1956年／米／アルフレッド・ヒッチコック監督／ヘンリー・フォンダ　ヴェラ・マイルズ　アンソニー・クエイル　ハロルド・Ｊストーン
2021年6月23日 ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
マニー（フォンダ）は３８歳、何処にでもいる誠実な愛妻家。二人の息子も、パパをリスペクトしている。クラブで演奏するベーシストで、ギャラは安いが家族サービスのために借金したりするような男。
そんな善人が、保険の窓口で強盗と間違えられた。キョトンとしている間に、留置だ拘置だ裁判だと、為す術もなく追い込まれていく。弁護士さん（クエイル）を頼るも、一度疑われたら覆えす方が大変な司法制度。奥さん（マイルズ）は疲弊して精神を病み、マニー自身も「いっそ有罪になったほうが楽」と弱気になっていく。
果たして間違われただけの男マニーは、無実を証明することができるのか…？！

ヒッチコックの見落とし作品。結構好面白かった。なんつっても、ヘンリー・フォンダとヴェラ・マイルズで見れる。整ったご面相もさることながら、何がなんだか分からない戸惑いにリアリティがあった。フォンダがギョロ目をキョトキョトさせているのを見ながら、もし自分だったら、と想像せずにはいられない。
今となってはさすがにこんな人違いもないだろうが、「それでもボクはやってない」という作品もありました。やりようによっちゃ、善人すら陥れることは意外と簡単だという例。おーコワ。

砂漠の鬼将軍 The Desert Fox: The Story of Rommel

1951年／米／ヘンリー・ハサウェイ監督／ジェームズ・メイソン　セドリック・ハードウィック　ジェシカ・タンディ　ルーサー・アドラー　ジョン・ホイト　デズモンド・ヤング
2021年6月21日 ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
第二次世界大戦中の北アフリカ戦線で連合軍を苦しめる活躍をし、“砂漠の狐”と異名をとりながらも、ヒトラー暗殺計画に加担したとして悲劇的な最期を遂げたドイツ軍元帥エルヴィン・ロンメル（メイソン）を描く。
＜ウィキペディア様より引用＞

邦題が魅力的過ぎて現代人には羊頭狗肉感もあるが、公開当時はこれでよかったのだろう。ロンメル！鬼将軍！ひゃっほー！
てな感じかどうかは知らないが、戦後５年ほどでアメリカが描き出したドイツ軍の英雄譚。ヒトラー（アドラー）をワルモノにさえしておけば、ナチス司令官とても主人公たり得たのである。
因みに原作者はドイツ軍捕虜となった英国軍人デズモンド・ヤングさんで、今作でもご本人として出演しております。この頃の戦争ノスタルジー作品には、時々こうしてご本人出演があるね。
ロンメルの奥様がエリザベス・テイラーの１００倍美しいと思ったらアータ、ジェシカ・タンディだってさ！バアさまになってからしか知らなかったが、お綺麗です！

ザ・ファブル

2019年／邦／江口カン監督／岡田准一　木村文乃　山本美月　柳楽優弥　向井理　安田顕　福士蒼汰　木村了　佐藤二朗　佐藤浩市
2021年6月18日 日テレ金曜ロードＳＨＯＷ！

【あらすじ】
伝説の殺し屋＜ファブル（岡田）＞が、相棒（木村文乃）と共に一年の休業要請を請けた。
絶対にコロシはしちゃいけません！
てんで大阪に出向き、兄妹としてフツーの生活を送ることに。だが預かり先はやくざ真黒組。なんだかんだで巻き込まれ、バイト先の岬さん（山本）を助けるために＜殺さず戦う＞ハンデを追う。果たしてファブルは、フツーを装いつつ皆さんをお助けすることができるのか…！？

原作は、講談社漫画賞も受賞した大ヒットコミック。つっても未読だし、なんとなく＜アクションコメディ＞というカテゴリに期待をする。
いや、なんかもうちょっと、面白くできたのでは？次回に期待します。
知人に岡田くんが大好きな子がいたっけ。岡田くん結婚しちゃって、どうしてるかな。あの子は福士くんが、向井理はあの子が好きだったっけ…ということを考えながら観戦。邦画ならでは。

戦う幌馬車 The War Wagon

1967年／米／バート・ケネディ監督／ジョン・ウェイン　カーク・ダグラス　ブルース・キャボット　ロバート・ウォーカー・Ｊｒ. 　ハワード・キール　キーナン・ウィン　ヴァローラ・ノーランド
2021年6月18日 ＮＨＫＢＳプレミアム　プレミアムシネマ

【あらすじ】
トウ・ジャクソン（ウェイン）が仮出所。自分の土地から出た金を地主のピアース（キャボット）に取られてて、取り返そう復讐しようで策を練る。ガンマンで金庫破りのローマックス（ダグラス）、原住民との通訳リーヴァイ（キール）、爆破担当のビリー（ウォーカー）、運搬担当のフレッチャー（ウィン）を仲間にする。ピアースはエルパソへ金を運ぶのに、装甲馬車にガトリングガンを装備した。
果たしてトウたちは、作戦通りに金を奪取することができるのか…！？

なかなかに楽しい、チームクライムアクション。なんつってもジョン×カークのオッサン萌えでしょ。ラストの「半年間は、２４時間護衛するんだゾ❤︎」なんて、もうプロポーズじゃん。まあ、カークのとっつぁんがカッコいいから成立するのではあるが。
ガトリングガンの出動は、無くてもいいだろうがサービスですな。みんな大好きガトリングガン。

座頭市と用心棒

1970年／邦／岡本喜八監督／勝新太郎　三船敏郎　若尾文子　岸田森　米倉斉加年　細川俊之　滝沢修　常田富士男　寺田農
2021年6月17日 ＢＳ日テレ　木曜は！特選時代劇

【あらすじ】
座頭市（勝）が思い出の地に立ち寄ってみれば、どうやらやくざ者に蹂躙されている様子。そこで寝転がっているのは、用心棒（三船）だった！
生糸問屋烏帽子屋（滝沢）が隠し持っている金塊を巡って、息子政五郎（米倉）や三右エ門（細川）、九頭龍（岸田）らが争いてんやわんや。市は梅乃ちゃん（若尾）のお手てをもう一度握りたいだけなんだけど、そうは用心棒が許さない…！？

座頭市シリーズ第２０弾、なんだそうな。なんかだーいぶ以前に、シリーズの何かを観た記憶はあるがしかし。
この年勝新は、３９（３８）歳だったそうな。そ、そうなんだ。三船敏郎が５０歳で、うわー、追いつく！いや、もう力道山超えたらあとは何だっていいか。