麗しのサブリナ Sabrina

1954年／米／ビリー・ワイルダー監督／オードリー・ヘプバーン　ハンフリー・ボガート　ウィリアム・ホールデン　ジョン・ウィリアムズ　ウォルター・ハンデン　マーサ・ハイヤー　エレン・コービー
2021年8月18日 ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
ロングアイランドの資産家ララビー家には、二人のご子息がいた。仕事大好きな堅物兄ライナス（ボギー）と、ナンパで既にバツ３の弟デビッド（ホールデン）である。
ところで、ララビー屋敷にはさまざまな使用人が専門職として雇われ暮らしていた。自家用車の整備及び運転手として雇われているフェアチャイルド氏（ウィリアムズ）には、毛も生え揃っていない娘サブリナ（ヘプバーン）がいた。彼女はお赤飯を炊いてもらう以前から、デビッド様に恋をしていたのである！
ここを離れて、気持ちを冷ましてこいやとの父の思いやりで、サブちゃんはパリへ留学した。お料理学校に通っていたのではあるが、パリの紳士は彼女をレディに変身させた。たった２年のパリ生活だったが、帰省したサブちゃんに気付かずデビッドは一目惚れ。いよっしゃ、これでデビ様はアタシのもの！と思ったものの、そこにマッタをかけたのは兄上ライナスだった…！？

タイトルと主題歌はめちゃ有名。であるものの、オードリー・ヘプバーンとハンフリー・ボガードの主演映画とは知らなかった。
もう一目で輝きの違うピッカピカのヘプバーンが、金持ちかなんか知らんが冴えないオッサンに夢中とかありえんだろ！しかも弟デビッド（ウィリアムズ）ならまだ３０代で許せた年の差も、兄ライナス（ボギー）ともなると５０代。いやいや逆だな、５０代の分別ある紳士が、２０そこそこのムスメに惚れねーよ！完全に圏外扱いされてる秘書（コービー）が不憫だわ。いや、別に秘書はライナスに岡惚れしてないけどね。仕事で世話になってる女性にくらい、アイニージューな感情を抱いて欲しいわけ。いかん、自分を投影しすぎた。

１２人の優しい日本人

1991年／邦／中原俊監督／塩見三省　相島一之　上田耕一　二瓶鮫一　中村まり子　大河内浩　梶原善　山下容莉枝　村松克己　林美智子　豊川悦司　加藤善博　久保晶
2021年8月17日 ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
別れた亭主を突き飛ばし、トラックに轢かせて殺害した容疑にかけられた２１歳シングルマザー。この裁判に召喚された、１２人の裁判員たち。
被告は無罪か、それとも有罪なのか。３分で満場一致したはずの評決は、侃侃諤諤の大議論を巻き起こす…！？

「やっぱり猫が好き」で乗ってた頃の、三谷幸喜脚本作品。「お米とおっぱい。」のネタ元と思われるが、今作にもネタ元となる洋画があるらしい。
何せ閉鎖空間でのセリフ劇であり、スター俳優といえばトヨエツくらい（失礼）だから相当安く上がったと思われる。事件現場の状況再現映像や、裁判時の回想すらない。
裁判員に選出された時の予習として、記憶の隅っこへしまっておいてもいいかもしれない。待ってるんだけど、俺はいつ呼ばれるのかなあ。

アンダーグラウンド Underground

1995年／仏・独・ハンガリー・ユーゴスラビア・ブルガリア／エミール・クストリッツァ監督／ミキ・マノイロヴィッチ　ラザル・リストフスキー　ミリャナ・ヤコヴィッチ　スラヴコ・スティマツ　スルジャン・トドロヴィッチ
2021年8月26日 ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
１９４１年のユーゴスラビアはベオグラード。ナチスの爆撃とかなんだかんだで、クロ（リストフスキー）たちは地下シェルター暮らしを余儀なくされる。中には、地下で産まれたクロの息子ヨヴァン（トドロヴィッチ）もいた。
さてクロはむちゃくちゃ男だが、親友マルコ（マノイロヴィッチ）は共産党員だった。クロのむちゃくちゃが女優ナタリア（ヤコヴィッチ）をドイツ将校から奪い取る奇跡を呼び、どうしたこうしたの末ナタリアはマルコの嫁となったのでした。
さて終戦はしたものの、マルコは地下の人々を欺いて閉じ籠め続けていた。かれこれ２０年、ヨヴァンも大きくなって、結婚式を挙げることに。これが地下シェルター爆破の引き金となったのでした。おチンパンを追って、飼育員でマルコの弟であるイヴァン（スティマツ）も外へ出た。クロは息子ヨヴァンを初めて外の世界へと連れ出した。そこには＜クロを主人公としたプロパガンダ映画＞の撮影現場がありました。撮影をホンモノと思い込んだ二人は、撮影隊を襲撃したのでした。
そんなことがありつつ、またしても時代は下って１９９２年。何度死んでるか分からない登場人物たちではあるが、セルビアだかクロアチアだかユーゴスラビアだかの内戦に再登場。一体何処へ行き着くのか…！？

って、こんなあらすじで未来の俺は理解できるかどうか。＜おチンパンとユーゴスラビア＞というキーワードを入れておけば、何となく思い出してくれるでしょうか。
いやーしかし長かった（ＮＨＫだからＣＭ休憩も無い）し、それ以上に難解だった。戦争をネタにしたコメディらしいことは理解できたが、なにぶんお国の事情を知らないので「なるほど」とはいかない。モンティ・パイソンとかドリフ映画とかを見ているようなニュアンスでもあったが、大戦も内戦も深刻なので笑っていいのかどうかも微妙でした。
何故かクロのバックに管楽隊が付き纏っており、常にブカブカＢＧＭを演奏している。これもネタの一環だろうが、なかなかに陽気でいい音楽なんだわ。
機会があったら、もう一回くらいは観たい作品ではある（体力が要りそう）。

ウィンドトーカーズ Windtalkers

2002年／米／ジョン・ウー監督／ニコラス・ケイジ　アダム・ビーチ　クリスチャン・スレイター　フランシス・オコナー　ロジャー・ウィリー　ピーター・ストーメア　マーク・ラファロ　マーティン・ヘンダーソン　ブライアン・ヴァン・ホルト　ノア・エメリッヒ
2021年8月14日 テレ東サタ☆シネ〔終戦の日ＳＰ／緊迫のドラマ〕

【あらすじ】
第二次世界大戦。太平洋サイパン戦線をめぐる、日本軍との攻防。ナバホ語が暗号として米軍に一役買った。

ずっとドンパチやってて、気が滅入る。冒頭から、日本軍が害虫みたいに扱われてるし。終戦の日スペシャル（深夜帯だったので、日付的には確かに１５日だった）、もうちょっといい作品はなかったものか。

シャラコ Shalako

1968年／英・西独・米／エドワード・ドミトリク監督／ショーン・コネリー　ブリジット・バルドー　スティーヴン・ボイド　ジャック・ホーキンス　ペーター・ファン・アイク　オナー・ブラックマン
2021年8月14日 ＢＳ－ＴＢＳ　土曜映画デラックス

【あらすじ】
舞台は１９世紀末のニューメキシコ。ヨーロッパからハンティングにやってきたお貴族の皆さんだが、狩場を荒らしたってんでアパッチ族から怒りの襲撃を受ける羽目に！
じゃあ逃げよう。移住者シャラコ（コネリー）が、先導することになりました。
白人たちは、アパッチから逃げ切ることができるのか…！？

つまんなかったし、あらすじはテキトーでいいか。ＢＢはどんな状況下でも厚塗りメイクで、お顔に自信がないものと思われる。
今日は日中ずっとアニメ「空手バカ一代」を観てたもんだから、飛鳥さんが居ればあんな先住民を侮辱するような戦いはしないのに、と妄想しました。

ほえる犬は噛まない 플란다스의 개

2000年／韓／ポン・ジュノ監督／イ・ソンジェ　ぺ・ドゥナ　ピョン・ヒボン　コ・スヒ
2021年8月11日 ＢＳ１２トゥエルビ

【あらすじ】
巨大な団地の管理事務所で経理を担当している冴えない商業高校卒の女の子ヒョンナム（ペ・ドゥナ）と、妊娠中の妻に虐げられながら人文系大学教授のポストを目指している冴えない青年ユンジュ（イ・ソンジェ）というふたつの視点から、団地内の飼い犬が次々と失踪する事件が描き出されていく。
＜ウィキペディア様より引用＞

事前知識を何も仕入れず観戦。まず韓国作品であることにも驚いたし、何を描こうとしてるのか分からないことにも困惑した。
ポン・ジュノの長編デビュー作だって！？

ゾンビ／ディレクターズカット版 Dawn of the Dead

1978年／伊・米／ジョージ・Ａ・ロメロ監督／ケン・フォリー　ゲイラン・ロス　デビッド・エンゲ　スコット・Ｈ・ライニガー
2021年8月21日 ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
アメリカはゾンビに侵された。生き残りを賭けてヘリコでカナダへ向かおうとする男女４人、ピーター（フォリー）、ロジャー（ライニガー）、スティーブン（エンゲ）、そして紅一点のフラン（ロス）。休息を求めて立ち寄ったショッピングモールで、ゾンビと戦いながら長期滞在。しかし戦うべき相手は、ゾンビだけではなかった…！？

プレミアムシネマは文化芸術的作品だけ放送するもんかと思い込んでいたが、まさか「ゾンビ」を放送してくれるとは！　まあ確かに、今や一ジャンルを担う文化に発展したゾンビモノの金字塔であり、トム・サヴィーニの特殊グロテスティック効果は芸術といっても差し支えないが。
というわけで、今作は久々に殿堂コレクション入り。次は「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を放送願います。ＮＨＫＢＳ懐深いな！

プロジェクト・グーテンベルク／偽札王 Project Gutenberg（無雙）

2018年／香・中／フェリックス・チョン監督／アーロン・クォック　チョウ・ユンファ　チャン・ジンチュー　キャサリン・チョウ　ジョイス・フェン　リウ・カイチー
2021年8月4日 ＢＳ１２トゥエルビ

【あらすじ】
タイに収監されていた紙幣偽造組織の一員レイ・マン（クォック）が、香港に身柄を引き渡された。女警部補ホー（キャサリン・チョウ）が取調べを進めるが、レイは＜画家＞と呼ばれる組織のボス（チョウ・ユンファ）を恐れていた。そして彼が語る、１９８５年からのことの経緯。レイは如何にして組織に身を置くようになったのか。そして偽造職人集団と＜画家＞の恐ろしさ、戦闘と負傷、絵画で身を立てることを夢見ていた頃の想い人（チャン・ジンチュー）…。
果たしてレイの供述は、＜画家＞を呼び寄せる結末となってしまうのか…！？

さんざんユンファ兄いの無双っぷりを見せられる訳であるが、その落ちはなんと「ユージュアル・サスペクツ」であった。
ほんとのところはどうだったのか、よく分からないとも言える。
因みに＜グーテンベルク＞とは、＜印刷＞の代名詞なんだけど…そんなマニアックな単語をタイトルに入れて大丈夫だったのかしら。

緋牡丹博徒

1968年／邦／山下耕作監督／藤純子　高倉健　若山富三郎　待田京介　大木実　山本麟一　清川虹子　山城新伍
2021年8月10日 ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
時は明治中頃。熊本のやくざ矢野組に生を受けたお竜（藤）は、カタギへ嫁にもらわれようという時に父親（親分だよね）を辻斬りで亡くしてしまう。男兄弟もおらず、組は解散。お竜の縁談も破談となる。
しかしお竜は負けなかった。父の仇を討つため、賭場師として諸国行脚をするのだった…。

ＮＨＫＢＳプレミアムって、名作を放送してくれてるもんだとばかり思ってたんだけど。そうでもないんだな。固有名詞をちゃんと拾って、しっかりしたあらすじを作ろうとメモを取ってはいたのだが…１０分で諦めた。何せ古い作品のこと、録音も悪いし熊本弁だし。とつけむにゃーよ。
藤純子（富司純子）２２歳のかっこよさに惚れる以外は、特に見どころなし。ヘンテコなおっちゃん（若山）が続編でも活躍するそうだが、鈴木則文が監督をした２作目は観てみたいかな。

家族ゲーム

1983年／邦／森田芳光監督／松田優作　宮川一朗太　由紀さおり　伊丹十三　辻田順一　土井浩一郎
2021年8月4日　ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ

【あらすじ】
京葉工業地帯と思しき湾岸エリアにある団地。沼田家は父（伊丹）、母（由紀）、長男慎一（辻田）、次男茂之（宮川）の４人家族である。高校受験を控えた次男の成績不振を案じ、家庭教師吉本（松田）が雇われる。
これはそんな沼田家のいびつな姿と、中高生的思考回路の物語である…！？

なかなか良かった。つーか森田芳光って、「の・ようなもの」とかこの頃は良かったのだなあ。どこで間違えた。
俺らは茂之少年とだいたい同年代なのだが、こういう映画観て都会暮らしに憧れちゃうんだよな。いいなー、団地。←？
いろいろと解釈のあるであろうラストだが、ヘリコは父親と何か関係があるのだろう。原作はどうか知らないが、父親の居ない沼田家は穏やかなのでした。
由紀さおりが理想の専業主婦を好演！それにしても松田優作の男子への距離の取り方は、ゾクゾクするぞ。きゃー！宮川一朗太が乙女の顔に！