2015年／英・米・独／トム・フーパー監督／エディ・レッドメイン アリシア・ヴィキャンデル マティアス・スーナールツ ベン・ウィショー
2022年3月26日 フジミッドナイト・アート・シアター
【あらすじ】
１９２６年、デンマークはコペンハーゲン。共に画家の、アイナー（レッドメイン）とゲルダ（ヴィキャンデル）のヴェイナー夫婦がいた。
ある時ひょんなことからアイナーを女装させてみたところ、彼の中に眠っていた女性性が目覚めた！その女性人格こそ＜リリー＞であり、本来の彼の、いやさ＜彼女の＞姿だったのである！
彼女は＜アイナー＞とおさらばし、＜リリー＞になるべくドイツで手術を受けることに…！？
決してコメディではありません。真剣に性同一性障害に向き合った、真面目な作品。さーエディ・レッドメインがどんどん色っぽくなっていくよ！俳優は凄えなー。俺なんか女のカラダで女性のＩＤ振りかざしておきながら、色っぽい仕草のひとつもない。赤ちゃんが欲しい？要るか！股を広げて座ると、キンタマの落ち着きがいいんだよねー。
当然のことながら、事実に基づいたオハナシだそうです。
2006年／邦アニメ／今敏監督／（声）林原めぐみ 堀勝之祐 古谷徹 大塚明夫 江守徹 山寺宏一
2022年1月31日 日テレ映画天国
【あらすじ】
なんたらいう精神科学研究所では、＜ＤＣミニ＞という＜夢を操作して夢に入り込み、その様子を監視・録画する＞夢のマシン開発に成功した。
しかしセキュリティ面で研究途上にあったマシンは盗まれ、テロ行為に利用された。テロリストは誰なのか、そして夢の暴走はやがて現実を侵食する…！？
原作は筒井康隆らしいが未読。＜夢＞は扱いが難しいよな。フィクションという体が既に夢みたいなもんなのに、観客は境目を探さなきゃならんのだから。
それで今監督は、あまりにも実直に、＜夢＞を映像化してしまった。日常で夢を見ている俺らは、＜夢＞がいかに荒唐無稽で脈絡のないものかを知っている。だからこんな＜夢＞は、レム睡眠で観る夢とは夢が違うのだ。いや、ひょっとして今監督はこういう夢を観ているのだろうか。
夢を扱った作品は数々あるが、もっとも自分の感覚に近いものは「うる星やつら」第１６話「目覚めたら悪夢」の前半です。
2019年／ルーマニア・ベルギー・仏（アニメ）／アンカ・ダミアン監督／（声）のん 小野友樹 平川新士 夜道雪 原涼子
2022年1月29日 ＮＨＫＥテレ東京
【あらすじ】
その犬（のん）は、望まれずに産まれた子だった。９番目に産まれた末っ子。すぐに捨てられた。
拾われて、曲芸師のマノーレ（小野）のもとに売られて＜アナ＞という名前をもらった。幸せだったけど、マノーレのために家を出た。
野良をしていて出会ったのは、イシュトヴァン（平川）だった。彼は＜サラ＞という名前で呼んでくれて大好きだったけど、お母さんも、奥さんも相性が悪かった。
お別れをして、ホームレス生活をしていた時に拾ってくれたのは、ソランジュという少女（原）だった。彼女は＜マロナ＞という名前をつけてくれて楽しかったけど、成長とともにかまってもらえなくなった。
それでも犬は、人間に寄り添う。
＜アニメ＞のカテゴリに埋もれて、チェックし損なってた第三弾。これはまた、＜動く絵本＞とでも言うべき魅力的な作品。こういう表現方法もアリではあるが、ずっと観ていられたのは＜犬＞の作画が良かったから。
犬を通して人とは何かを描く、哲学作品でもあります。
2015年／仏・デンマーク（アニメ）／レミ・シャイエ監督／（声）上原あかり 成澤卓 徳森圭輔 浅水健太朗 伊藤香菜子 弦徳
2022年1月28日 ＮＨＫＥテレ東京
【あらすじ】
時は１８８２年。サンクトペテルブルクのサーシャ（上原）は、オルキン伯爵のご令嬢なのである。祖父は冒険家で、２年前北極点を目指し旅立ってから、帰ってこない。サーシャは家出同然に、祖父を探しに出たのだった。
しかし世間知らずのご令嬢のこと、道中に必要なカネのこととかにはついぞ無頓着なのだった。無賃乗車とか労働奉仕とかの末、北極海に向かう＜ノルゲ号＞に乗り込むことができた。
男世帯！時化！流氷！船の損壊！船長（徳森）の負傷！食糧不足！ブリザード！ホッキョクグマ！数々の危難を乗り越え、サーシャとノルゲ号の皆さんはオルキン翁（弦徳）と彼の船＜ダバイ号＞を発見することができるのか…！？
＜アニメ＞のカテゴリに埋もれて、チェックし損なってた第二弾（第一弾は、昨日のドラえもん）。１９７０年代の海外アニメを彷彿とさせる、ノスタルジー溢れる作画（良い）。ご令嬢が逞しく成長し、甘えることなく男社会で対等に働く姿、ファンタジックに過ぎず、ご都合主義に頼らず、時に絶望さえも経験させようという過酷な状況、そしてちょっぴりのロマンス。まあまあ見られました。「植村直己物語」を先に観といてヨカッタ、というそのソレでもある。
冒頭の、デンマークの王子がどうしたこうしたというくだりは、削ってもよかったかな…。大人の事情ならしょうがないけど。
2020年／邦アニメ／今井一暁監督／大原めぐみ 水田わさび 遠藤綾 釘宮理恵 かかずゆみ 木村昴 関智一 渡辺直美 木村拓哉
2022年2月26日 のび太の宇宙小戦争２０２１公開記念！
【あらすじ】
のび太（大原）は恐竜の卵化石を拾ったのだった。タイム風呂敷に包むこと一昼夜、無事恐竜が孵りました。しかも双子！活発で良い子のピンク色は＜ミュー（釘宮）＞、手の掛かるダメっ子のキミドリ色は＜キュー（遠藤）＞と名付けた。果たして子供部屋では手に負えないサイズまで成長した２頭は、ドラえもん（水田）に頼んで白亜紀に帰すことにした。もちろん、しずかちゃん（かかず）、ジャイアン（木村昴）、スネ夫（関）もご同行。恐竜王国はしかし、隕石衝突の危機を今当に迎えんとしている時でもあった。のび太たちを見守るのは、タイムパトロールのお二人（渡辺・キムタク）。恐竜たちの運命は…！？
うわあ、これ、劇場で観たかったわ。ピー助（か？）のゲスト出演に、思わず涙腺も弛む。こんなダイナミックな体験を数こなしておきながら、のび太ちちは何故成長しないのだろうか。もどかしい！
