ザ・ウォーカー The Book of Eli

2010年／米／（アルバート＆アレン）ヒューズ兄弟監督／デンゼル・ワシントン　ゲイリー・オールドマン　ミラ・クニス　ジェニファー・ビールス　レイ・スティーブンソン　マイケル・ガンボン　フランシス・デ・ラ・トゥーア
2016年10月31日 テレ東午後のロードショー〔孤独な闘い！！〕

【あらすじ】
最後の世界大戦から３０年。イーライ（ワシントン）はアメリカ大陸を西へ西へと歩いていた。水と休息を求めて立ち寄った街は、カーネギーというインテリ男（オールドマン）が仕切っていた。カーネギーは＜禁書＞として処分しつくされた、かつて世界でもっとも発行された本、即ち＜聖書＞を探し求めていた。彼は聖書に、世界を征服する力があると信じていた。
そしてイーライはその＜本＞を持っていた。イーライは＜声＞に導かれるまま、本を＜西＞へ運ぶ使命によって歩き続けていた。カーネギーの襲撃を退け、更に西へ向かうイーライ。カーネギーの所有から逃れようと、愛人クローディア（ビールス）の娘であるソラーラ（クニス）は、イーライについていくことにした。
途中ジョージ（ガンボン）＆マーサ（ラ・トゥーア）という老夫婦の元に立ち寄るが簡単に見付かり、本は奪われイーライは手負いとなった。だがイーライはそれでも西へ向かった。ソラーラもそれを助けた。イーライは目的を果たし、息を引き取る。
一方カーネギーが手にした本。それは聖書は聖書でも、カーネギーには読めない聖書だった…！？

やっぱりみんな、マッドマックス作りたいんだなあ。というか、ハルマゲドンで世界を作り変えたいのかな。
インテリ然としたデンゼル・ワシントンによる、ウィル・スミスでウェズリー・スナイプスな座頭市作品。そんなめちゃくちゃな世界になったんなら、キリスト教とか捨てて新しい信仰を興そうぜ、ゲイリー・オールドマン！

スリープウォーカーズ Sleepwalkers

1992年／米／ミック・ギャリス監督／スティーブン・キング原作・脚本／ブライアン・クラウス　メッチェン・エイミック　アリス・クリーグ　ダン・マーティン　ライマン・ワード　シンディ・ピケット　ジム・ヘイニー　＆ジョン・ランディス　ジョー・ダンテ　スティーヴン・キング　トビー・フーパー　マーク・ハミル
2016年10月25日 テレ東午後のロードショー〔ハッピーハロウィンＳＰ〕

２周目

録画ストックも薄いので、２周目観戦。ゆでとうもろこし殺人事件を見たかっただけではある。

バビロンＡ．Ｄ． Babylon A.D.

2008年／米／マチュー・カソヴィッツ監督／ヴィン・ディーゼル　メラニー・ティエリー　ミシェル・ヨー　ランベール・ウィルソン　シャーロット・ランプリング　ジェラール・ドパルデュー　ジョエル・カービー
2016年10月24日 日テレ映画天国

【あらすじ】
戦争やテロが頻発している近未来。テロリストとして指名手配され、新セルビアに潜伏している傭兵のトーロップ（ディーゼル）はある日、武装集団に襲撃され、彼らを雇ったマフィアのゴルスキー（ドパルデュー）と引き合わされる。彼が出した依頼は、オーロラという若い女性（ティエリー）を宗教団体ノーライト派の修道院から６日間でアメリカに運んで欲しいというもの。多額の金とアメリカへの入国パスポートに魅力を持ったトーロップは彼女の護衛であるシスター・レベッカ（ヨー）とともにオーロラを送り届ける旅に出るが、彼らはそこでオーロラを巡る者達の争いに巻き込まれていく。
＜ウィキペディア様より引用＞

面倒臭いからあらすじは引用。ヴィン・ディーゼルの映画って、全然バカの入り込む余地がないから詰まらないんだよね。
細かく読み解いていけば、聖書やなんかと照らし合わせたなんやかんやで面白いのかもしれないが…生憎と基督教エピソードには疎い。挙句に原作者は著書を通して同一世界の一大サーガを描いているらしく、チョイ役だったダルクワンディエ博士（ウィルソン）が別著では主要登場人物だったりとかいう大作のようだから、今作だけ見せられて「どう？」と問われても「えっ？」となるしかないのであった。きっとこの後も、産まれた双子とトーロップのエピソードがあって物語は延々と続くのであろう。
勝手に「鼻オヤジ」と呼んでいたゴルスキーが、まさかのジェラール・ドパルデューで驚いた。もう一回見てみよう。

ゴースト・シャーク Ghost Shark

2013年／米／グリフ・ファースト監督／マッケンジー・ロスマン　デイブ・デイビス　スローン・コー　リチャード・モール　トーマス・フランシス・マーフィー　ジェーレン・ミッチェル　ラッキー・ジョンソン　ロバート・アバディーン
2016年10月24日 テレ東午後のロードショー〔ハッピーハロウィンＳＰ〕

【あらすじ】
傲慢フィッシャーの手によってさんざん痛めつけられたホオジロザメさんが、＜死者の岬＞にある洞窟に迷い込んだらあら不思議。ゴースト・シャークになりました。シャークは早速傲慢フィッシャーを襲撃し、ついでに彼らを乗せていた船頭さんも丸呑みにした。
さて翌日。ビーチで遊んでいた船頭さんの娘エバ（ロスマン）は、漂流している父の船を発見。妹シスリー（コー）とともに、残されたデジカメからただならぬ事態を把握する。シャークはというと、白昼堂々ビーチに現れエバの友人テイラーを美味しくいただいてしまった。ゴースト・シャークの危険性を訴えるエバとボーイフレンドブレイス（デイビス）だが、保安官（マーフィー）は聞く耳持たず（当たり前）。しかしシャークは、水のあるところどこへでも現れた。プールパーティー！　配管工も！　水遊びのおチビちゃんも！　洗車ギャルたちも！　なんと４８時間でスモールポートの住人１３人が次々に食べられてしまう。更に暴走はとどまることを知らず、バスタブ！スプリンクラー！水たまり！はてはコップの水を介して腹にまで潜り込む！
ところで死者の岬の灯台には、フィンチ（モール）という変わり者のジサマが住んでいた。フィンチはスモールポートに伝わる亡霊の伝説を調べていて、死んだ女房を生き返らせることができると信じていた。エバたちはフィンチに協力を求め、洞窟を爆破しちゃおうということに。折悪しくスモールポートに雨が降る。上から！下から！エバたちはシャークの攻撃をかわし、洞窟を破壊することができるのか…！？

＜ゴースト＞という割には誰の目にも映るし、実体がなさそうなのに人を襲うことはできる。齧られた身体はいったい何処へいってしまうのか？　水があれば、というもののわざわざ狭いところをピンポイントで選んだり。神出鬼没にもほどがある。
バカ鮫映画もアイデアが尽きないなあ。次はどんなサメが登場するのやら…。

利休にたずねよ

2013年／邦／田中光敏監督／市川海老蔵　中谷美紀　クララ　大森南朋　伊勢谷友介　成海璃子
2016年10月10日 テレ東

【あらすじ】
切腹の日を迎えた千利休（海老蔵）。彼を支えた妻宗恩（中谷）と、懐のお守り＜緑釉の香合＞。秀吉（大森）は香合を差し出せば切腹を取り消すと持ちかけるが、利休はそれを断り死の道を選んだ。
これはそんな利休の、信長（伊勢谷）・秀吉に仕えた半生と、香合にまつわるラブロマンスの物語である…。

茶の道に疎いので、利休の美学が垣間見れる序盤はなかなかにインタレストだった。が、秀吉パートはダルく、高麗女（クララ）とのラブロマに至ると鼻をほじりながらの観戦に。
しかし伊勢谷友介は、史上最高の＜信長＞だった。かっこいい！

エクスペンダブル・レディズ Mercenaries

2014年／米／クリストファー・レイ監督／ゾーイ・ベル　クリスタナ・ローケン　ニコール・ビルダーバック　ビビカ・Ａ・フォックス　シンシア・ロスロック　ティファニー・パンヒラソン　アレクシス・レイチ　ブリジット・ニールセン／オリジナルビデオ
2016年10月3日 テレ東午後のロードショー〔悪女の輝き！〕

【あらすじ】
カザフスタン共和国はガンザンで、アメリカ大統領令嬢エリーズ（パンヒラソン）が拉致された。首謀者は武装集団の女リーダー＜ウルリーカ（ニールセン）＞で、彼女はアメリカに対して＜４８時間以内にカザフスタンの大統領になれるよう協力せよ＞と要求。大の男嫌いであるウルリーカに対し、ＣＩＡは服役中の女囚から工作員を選抜した。上司殺しのＧＩジェーン＜カサンドラ・クレイ（ベル）＞！　美人狙撃手＜キャット・モーガン（ローケン）＞！　爆発物取扱いの天才＜メイリン・フォン（ビルダーバック）＞！　元ＣＩＡで武術の達人＜レイブン（フォックス）＞！　にわか作りの女囚チームは、果たして無事任務を遂行することができるのか。残された時間はあと２４時間…！？

同年公開の「エクペン３」をパロった、女版エクスペンダブルズ。敵ボスも司令も女性で作られており、「オトコなんて信用できるか！」といったスタンスなのでお色気を期待するとチンコをもがれるレベル。マッチョな味方が登場してロマンス発生とかいうイベントもなく、とにかく女性の女性による女性のためのアマゾネス作品である。「トゥーム・レイダー」や「バイオハザード」等の強いオネエサマ系が好きな、レズビアン向け…。
主人公はゾーイ・ベル演じるところのカサンドラなのだが、美しさの序列なのかクリスタナ・ローケンがキャスティングのトップに配されてしまっている。ここは男性に媚びてるのかな。

ヒストリー・オブ・バイオレンス A History of Violence

2005年／米・カナダ／デヴィッド・クローネンバーグ監督／ヴィゴ・モーテンセン　マリア・ベロ　アシュトン・ホルメス　ハイディ・ヘイズ　エド・ハリス　ピーター・マクニール　ウィリアム・ハート
2016年9月27日 テレ東午後のロードショー〔バイオレンス・ワールド！〕

【あらすじ】
トム・ストール（モーテンセン）はインディアナ在住。奥さんエディ（ベロ）、高校生の息子ジャック（ホルメス）、５歳くらいの娘サラ（ヘイズ）を持ち、小さなダイナーを経営していた。
そんなトムのダイナーに、ある日強盗がやってくる。ところが彼は強盗を返り討ち、庶民のヒーローとして新聞やテレビでもてはやされた。
と、そこまでは良かった。しかしその後、フォガティ（ハリス）とかいうヤクザモノがトムに付きまといはじめる。フォガティはトムをフィラデルフィアマフィアの元ボス＜ジョーイ・キューザック＞だと思い込んでいるのだった。フォガティの勘違いは家族に手を出すまでに至り、応戦しているうちにジャックくんまでが銃を取りフォガティを殺してしまう。エド・ハリス退場。
さていくらなんでも、ただのオッサンがマフィアと立ち回りを演じられるわけがない。トムは＜ジョーイ・キューザック＞の過去を捨て、普通のオッサンとしてエディと暮らす生活を選択したのだと妻に告白。だがエディはパニックを起こすばかり。トムは孤独になりました。
ジョーイ存命のニュースは、フィラデルフィアでボスに収まっていた兄リッチー（ハート）の元にも届いていた。弟を殺すつもりで、フィラデルフィアに呼びつけたリッチー。果たしてトムは、＜ジョーイ＞として死ぬ運命なのか。それともまた、普通のオッサンに戻ることができるのか…！？

「ザ・フライ」の記憶も新しい、クローネンバーグの割と最近の作品。人違いで巻き込まれ…と思いきやの、やっぱりホンモノだったパターン。ヴィゴみたいな男前が人生変えようと思ったら、顔くらいいじらなきゃダメかも。

黒執事

2014年／邦／大谷健太郎監督／水嶋ヒロ　剛力彩芽　優香　山本美月　丸山智己　宮川一朗太　伊武雅刀　岸谷五朗
2016年10月17日 日テレ映画天国

【あらすじ】
世界は東西に分かれていた。西側は女王による統制が行われており、貴族は＜女王の番犬＞として東側の動向に牽制をかける任務を請け負っていた。
幻蜂家は伯爵位を持つ家柄である。当主清玄（キヨハル／剛力）は、女王の番犬である。そして彼の忠実な執事セバスチャン（水嶋）は、キヨハル坊ちゃんから魂を貰い受ける契約を交わした悪魔であった。
これはそんな男装の麗人と、美貌の執事とによる事件簿である。ミイラ化殺人事件とか、若返り薬とか、違法ドラッグとか毒薬＆解毒剤とか！

原作は１９世紀末のイギリスを舞台にしていて、これは実写映画化するために舞台を現代東洋へと移したアレンジ版。原作は、坊ちゃんとセバスチャンのＢＬ仕立てになっていると思われる。
原作ファンの評価は分からないが、水嶋ヒロは見応えあった。

ディア・ドクター

2009年／邦／西川美和監督／笑福亭鶴瓶　瑛太　余貴美子　八千草薫　岩松了　松重豊　井川遥　香川照之
2016年10月14日 テレ東午後のロードショー〔「永い言い訳」公開記念〕

【あらすじ】
茨城県の過疎村＜神和田村＞。村唯一の医師伊野（鶴瓶）が失踪した。警察から二人の刑事（岩松＆松重）がやってきて、伊野の捜索を開始する。
さて二か月ほど前。診療所に研修医相馬（瑛太）が赴任していた。相馬は伊野に付いて助手をするうち、彼の人柄や村民との信頼関係に魅了されていた。診療所唯一の看護師大竹（余）も、伊野を尊敬していた。
伊野はある日、鳥飼さん（八千草）の診察をする。貧血で、食も細い。胃癌の可能性があった。伊野は足しげく鳥飼さんの様子を見に来た。胃カメラを飲んでもらった。薬屋の胃カメラ写真と差し替えて、東京で医者をしている鳥飼の娘（井川）に胃癌であることを隠した。
そんな矢先での失踪であった。刑事らは捜索を進めるうち、伊野が無免許医であることを突き止める…。

鶴瓶はすっかり、＜いい人＞が定着した。はちゃめちゃだった昔の姿を思うと寂しいことだが、これが鶴瓶の思惑に叶っているのかどうかは勿論不明。そういえば鶴瓶、「ふしぎな岬の物語」では吉永小百合に岡惚れしてたな。今回は八千草か。年上好きに配役されるなあ。
無免許医事件といえば、高尾クリニックの例が記憶に新しい。が、今作はなんとこの事件以前に制作されている。
これ見ると、偽医者だからって悪い人ばかりじゃないと思わずにいられないが…命に係わる処置をテキトーにやっちゃうのはやっぱりヒドイよ！

ヒート・ストローク Heatstroke

2013年／米／イヴリン・モード・パーセル監督／スヴェトラーナ・メトキナ　スティーヴン・ドーフ　メイジー・ウィリアムズ　ピーター・ストーメア
2016年10月16日 ＴＯＫＹＯ　ＭＸキネマ麹町〔アクション祭り！〕

【あらすじ】
ポール（ドーフ）はアフリカで現地調査をするハイエナ博士である。妻子とは別れ、タリー（メトキナ）というロシア女と交際中。
ある日元妻から連絡があり、１３歳の娘ジョー（ウィリアムズ）がマリファナをやってるとかで停学処分を食らった由。アフリカの大地に抱かれてこいとて押し付けられた。しかしイマドキＪＣはネット依存、サバンナもハイエナも興味ゼロ。日がなタブレットにかじりつき、父の恋人に敵意むき出しなのだった。
そんなこっちゃしょーがないと、娘を町へ送りに出たポール。タリーはお留守番をしていたが、テントをハイエナに襲われ飲み水を失ってしまった。近くの水場といっても距離がある。ポールに書置きを残し水場へ行くが、待てど暮らせどポールはこない。どうしたもんかと探索すると、ポールのクルマは密猟者に襲われていた。ポールは死んでて！ジョーを連れ出し取り敢えず逃げることに。密猟者は追ってくるし、水はない。砂嵐にも襲われ、ジョーは根性なし！果たして水と油の女二人による逃避行は成功するのか…！？

オチはどうだったんだっけな。なんかハイエナが来て、成功…だったかな？
ハイエナの女系社会を反映させた、女子逃亡劇だったとは思うが。＜疑似ペニス＞まで紹介してくれたんだから、男を圧倒する力強さを獲得するくらいまでやってくれればなあ。