暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

ヒドラ HYDRA

2013年07月30日 22時58分48秒 | 洋画>殿堂>その他
2009年/米/アンドリュー・プレンダーガスト監督/ジョージ・スタルツ ドーン・オリヴィエリ ポリー・シャノン マイケル・シェイマス・ワイルズ アレックス・マッカーサー/TVM
2013年7月11日 テレ東午後のロードショー〔7月の木曜日は“冒険”!!〕

【あらすじ】
ギリシャ神話は、実在した!ヘラクレスだかなんだかの神殿跡を無人島で発見したヴァレリー(シャノン)だが、研究チームのことごとくが体長5メートルくらいの三つ頭ヘビ<ヒドラ>に襲われ脱出不可能となってしまう。
一方、富豪のチャーターする船がその無人島に向かっていた。目的はヒドラとも神話とも関係なく、ヒューマンハンティングの会場とするため。狩りの対象となる若者は、刑務所からピックアップしてきたというが割と善良そうな4人。ところが中の一人ノーラン(スタルツ)は、船長スイート(ワイルズ)の私怨で連行されてきた元米軍ゲリラだった。
狩る側も、狩られる側も、ヒドラに襲われてゆく中、ノーランたちはヴァレリーと合流する。敵はヒドラなのか人間なのか。くんずほぐれつのサバイバルゲームで、ヒドラの頭は増える一方!?


荒唐無稽な上に説明不足、テレビ映画クオリティなのかVFXはチャチだし出演俳優も地味。特にびっくりするような展開はないし、当たり前のことが淡々と進むので途中からはもうゲームしながら見る。
最大の失敗は、<ヒドラ>が脇役になっちゃってること。あんな神話の怪物が実在したり、ギリシャ神話の遺跡が発見されたりしたら、いくら頭のおかしなセレブリティといえども人間狩りなんてうっちゃって、世紀の発見を持ち帰ろうとして然るべき。いつまでも悠長に、ヒドラもやっつけて人間狩りもやっつけようってんだからシナリオが破たんするわけだ。
だいたい、このヒドラってやつはこんなに大食漢なのに、通常何食ってんの? 1体しかいないの? ヘラクレスに殺されたはずなのに、またどっから湧いてきたの? 1体しかいないの? ヒドラしかいないの?ミノタウロスとかいないの? と次々湧き出る疑問に、作品はちっとも答えてくれない。どうしようもない。
でもなんかバカっぽいから、潰さないでとっとこうかなあ。ということで殿堂入り。二度と観ることはないとは思うけど…。
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郵便配達は二度ベルを鳴らす The Postman Always Rings Twice

2013年07月29日 22時43分50秒 | 洋画>★★
1981年/米/ボブ・ラフェルソン監督/ジャック・ニコルソン ジェシカ・ラング ジョン・コリコス マイケル・ラーナー ジョン・P・ライアン
2013年7月8日 テレ東午後のロードショー〔魅惑のヒロイン、サスペンス〕

【あらすじ】
1930年代のカリフォルニア。フランク(ニコルソン)はガスストップのダイナーに転がり込む。ギリシャ移民の主人パパダキス(コリコス)には、もったいないほどの美人の女房コーラ(ラング)が店を手伝っていた。フランクはコーラを手籠めにし、コーラもまた、フランクを頼りにして町を出たがるようになった。
二人は共謀して、パパダキスを殺す算段をする。風呂場で撲殺しようとしたが、これは傷が浅くて失敗に終わる。
パパダキスが退院すると、今度はドライブを装って3人で外出し、交通事故を偽装してパパダキスの殺害を完遂する。しかしこの際、フランクも車の転落に巻き込まれ、怪我を負うことになる。
裏黒い過去をもつフランクはサケット検事にハメられそうになるが、弁護士カッツ(ラーナー)の手腕によって、執行猶予付きではあるがコーラとともにダイナーに戻ることができた。しかしコーラは、フランクが自分を売ろうとしたことで彼を信用できなくなり、倦怠期に突入。折からの母親危篤の報によって家を空けると、フランクは浮気をする始末。
しかし裁判の経緯を知るカッツの助手ケネディ(ライアン)に脅迫されたり、コーラがフランクの子を妊娠したりすることで二人の仲は急接近。とうとう結婚することになりました。
再出発を祝うドライブは、うきうきのハネムーンモード。ところがあんまりいちゃついてると、交通事故も起こすわけで…。


二度目の観戦。てっきり既に記事にしてるもんだとばかり思っていたら、前回はブログの立ち上げに間に合ってなかった。当時は映画初心者中の初心者なもんだから、ジャック・ニコルソンが分からないという破滅的な状況でした。エロオヤジがヤリまくりな映画という認識で、★が1個しか付いていなかった。ましょうがないよね。
「釣りバカ6」でみち子さんが今作を見るんだと言っていたが、ほんとやめてください。鯉くんもいるんだから!
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忍たま乱太郎

2013年07月28日 22時14分07秒 | 邦画>★★
2011年/邦/三池崇史監督/加藤清史郎 林遼威 木村風太 寺島進 三浦貴大 中村獅童 檀れい 平幹二朗
2013年7月10日 TBS水曜プレミア

【あらすじ】
忍者の学校に通う一年は組のちび忍乱太郎(加藤)とその級友、そして教師や上級生らとのスラップスティックなスクールライフを描く。
最終的には乱太郎を筆頭とした学園側と、抜け忍狩りの暗殺軍ウスタケ忍術隊の駆けっこ勝負になるのだが…!?


ギャラの高そうな俳優が山のように出てくるのだが、キャスト記事を埋めるのもアホらしくなってきたので端折る。まあ個人的に、鹿賀丈史は良かったと思うけど…。
で、忍たまって長いこと放送を続けているけれど、開始が私のアニメ卒業後なので全然予備知識がない。辛うじて、Eテレの「名作ホスピタル」で取り上げられてたのを見はしたが、一体乱太郎がどの子なのかという基本的なことが実は分かっていなかったのだ。
本来の原作がどんなもんかは知らないが、この映画に関していえば<乱太郎は脇役>にしか見えなかった。今作は、忍者学校をを取り巻く様々な人々を描く、群像劇として描かれていた。乱太郎はマトモすぎて、いまいちパッとせず。単なるストーリーテラーだな。
しかし今作がどれくらい興行収入をあげたかは不明だが、ギャラ総額は凄そうだな。三池崇史だから集められた面子だろうけど、子供向け映画にしては豪華過ぎる。むしろ<子供映画の仮面を被った、大人向けバカ映画>という評価もあるくらいだ。
まあ乱太郎アニメは放送から20年近く経つということなので、乱太郎に親しんできたチビッコたちが親となり、親子2代で楽しめるようになった、親世代へのサービスでもあるでしょう。しかし…マスカラスとドス・カラスってのは、ちょっと渋すぎないかなあ。
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黄色いリボン  She Wore a Yellow Ribbon

2013年07月27日 21時08分38秒 | 洋画>★
1949年/米/ジョン・フォード監督/ジョン・ウェイン ジョアン・ドルー ジョン・エイガー ベン・ジョンソン ヴィクター・マクラグレン ミルドレッド・ナットウィック ハリー・ケイリーJr.
2013年7月7日 TOKYO MXシアター092

【あらすじ】
19世紀終盤の西部。退役を6日後に控えた老大尉ブリトルズ(ウェイン)は、最後の任務であるシャイアン族の掃討作戦に向かった。これには少佐の夫人(ナットウィック)と姪御オリヴィア(ドルー)が同行し、ボーイフレンドであるペネル少尉(ケリー)とコーヒル中尉(エイガー)がオリヴィアを巡っていがみ合ったり。
バッファローの群れがどうとか武器商人がインディアンに襲われたりとかで、コーヒル中尉を渡河点の防衛ラインとして一旦隊は引き揚げることになった大尉たち騎兵隊。
そんなこんなで、退役の日は訪れた。部下たちから銀製の懐中時計をもらったりなんかして、ちょっとウルっときた大尉。しかし「日付が変わるまでは軍人だもんね」ということで、コーヒル中尉が踏ん張っている前線へと馬を向けた。
果たして騎兵隊とインディアンの戦いに、大尉はどう決着をつけるのか。そして退役後の彼の行方は…!?


馬がきれい。
って、ずっと馬ばっかり見ていた。だって時代的にしょうがないのかもしれないけど、インディアン=悪、騎兵隊=正義っていう大前提が、もはや見る気をなくすじゃん。そもそも、<インディアン>て呼び方が既に蔑称だし。ジョン・ウェインはフリーメイソンだし。これは関係ないか。
かといって何か面白かったりカッコ良かったりする作品じゃないんだよなあ。辛かった。
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ロビンソン・クルーソー Robinson Crusoe

2013年07月25日 22時21分15秒 | 洋画>★★
1996年/米/ジョージ・ミラー、ロッド・ハーディ監督/ピアース・ブロスナン ウィリアム・タカク ポリー・ウォーカー イアン・ハート
2013年7月4日 テレ東午後のロードショー〔7月の木曜日は“冒険”!!〕

【あらすじ】
1703年スコットランド。ロビンソン・クルーソー(ブロスナン)は恋人メアリー(ウォーカー)を巡る決闘で親友を殺してしまい、逃げるように船乗りとなった。
ある日彼の乗った船は嵐に遭って難破、無人島に漂着する。しかし乗組員はロビンソンを除いて全滅し、唯一船長のペットである犬のスキッパーだけが助かった。
故郷に帰れるあてもなく、無人島サバイバル暮らしを楽しむようになって1年経過。<ミマ族>の儀式に遭遇し、生贄が殺されるのを見ていられずロビンソンは銃をもって生贄を救助する。助けられた生贄男(タカク)は無人島に残され、ロビンソンに<フライデー>と名付けられて共に生活するようになった。
しかし宣教に染まらない彼をロビンソンは理解できず、信仰と人間関係に悩むように。だがミマ族の再度の襲来に共闘した二人は、信仰に惑わされない信頼と友情を手に入れた。
ミマ族との交戦で手負いとなったロビンソンは、フライデーによって彼の故郷である島へ運び込まれる。島民は手厚く彼を治療してくれたが、完治した彼を待ち受けていたのはフライデーとの決闘だった。
フライデーを討つことを拒絶したロビンソンだったが、思いがけない白人の登場によって友を喪うこととなった。そして英国への帰還を果たす。帰国したロビンソンはメアリーと家庭を持ってめでたしめでたし。


タイトルは有名だが、詳しい内容には初めて触れた。てか、原作をだいぶ映画用に脚色しちゃったみたいだけど。時代の需要ってものもあるからな。しかし「青い珊瑚礁」は、今作をネタ元にしていたのですなあ。それだけでも収穫です。
ロビンソン・クルーソーは架空のお話だが、モデルになった人物はいるし<ロビンソン・クルーソー島>も実在する。実際大航海時代には、似たような難破サバイバルって結構あったんじゃないか。帰れたか帰れなかったかの違いで。
いつものことながら、原作本を読みたくなりました。えーと、児童向けの棚に行かないといけないのかな。
ところで、監督の片割れジョージ・ミラー。「マッドマックス」のジョージ・ミラーかと思いきや、同名の別人なんだそうな。あーよかった。
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アーマード/武装地帯 ARMORED

2013年07月24日 22時56分48秒 | 洋画>★
2009年/米/ニムロッド・アーントル監督/コロンバス・ショート マット・ディロン フレッド・ウォード マイロ・ヴィンティミリア アンドレ・ジャマル・キュー ローレンス・フィッシュバーン ジャン・レノ スキート・ウールリッチ アマウリー・ノラスコ
2013年7月2日 テレ東午後のロードショー

【あらすじ】
イラク帰りのタイ(ショート)は、両親を事故で亡くし学生の弟ジミーと二人暮らし。友人マイク(ディロン)の口利きで警備会社に就職することができたが、ローンの支払いもままならず家が差し押さえ寸前。金が欲しいよう!
そんなタイに、マイクはどこまで本気か輸送現金の横領計画を持ちかけた。既に同僚警備班全員の総意は固まっていて、マイクも金の必要性から仲間に加わることにした。警備班全員が口裏を合わせればいいだけの話、誰も傷付かない簡単な計画のはずだったが、金の積み下ろし場面をホームレスに見られ、目撃者抹殺の殺人事件になってしまった。
イラク帰りの正義漢は人死にを放っておけない!強盗への罪悪感も手伝って、タイは単身チームに反撃することにした。1人対5人。果たして激闘の行方は…!?


ジャン・レノにローレンス・フィッシュバーン、そして冒頭語られる英雄譚。どんな<素晴らしき警備官>の英雄物語が紡ぎ出されるのかと展開を期待していたら、お二人とも大して活躍もしないワル役だった。えー!?んなアホな!
ところで、声優の内海賢二が6月に亡くなりました。あんまり好きな方ではなかったけれど、「マトリックス」ではローレンス・フィッシュバーンの吹き替えをしていたのです。今作で別の方が吹き替えしていたのは別に体調とかが理由ではないだろうと思われるが、ずっと「あー。内海さんなのになー」としみじみしてしまったじゃないか。
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ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT The Fast and the Furious: Tokyo Drift

2013年07月22日 22時19分33秒 | 洋画>★★
2006年/米/ジャスティン・リン監督/ルーカス・ブラック ブライアン・ティー ナタリー・ケリー サン・カン バウ・ワウ ブライアン・グッドマン 千葉真一
2013年7月3日 TBS水曜プレミア

【あらすじ】
やんちゃが過ぎて、離婚した米軍の父親(グッドマン)のいる東京に送還されてしまったショーン(ブラック)。せせこましいこの都市では、ドラテク<ドリフト>が幅を利かせていた。
高校で仲良くなったツインキー(バウ・ワウ)に、ラテンぽい同級生カワイコちゃんニーラ(ケリー)。二人と共に渋谷のドリフトレースを観に行ったショーンは、ドリフトキング通称<D・K>と呼ばれる青年(ティー)と張り合うことになる。ショーンにマシンを提供してくれたのは、D・Kの仲間であるハン(カン)。ハンはやくざの組長カマタ(千葉)を叔父に持つD・Kの側近ながら、上納金をちょろまかしているツワモノだった。
ドリフトとニーラをモノにするため、ハンの特訓でドラテクを磨くショーン。しかしカマタにちょろまかしがバレてしまったハンは、TOKYOカーチェイスで追い詰められ事故死。ショーンはハンのオトシマエをレースでつけようと、D・Kに峠ドリフト勝負を挑む。果たしてレースの結果は…!?


シリーズ最新作公開を受けての宣伝放送。新作は6作目となるらしいが、ここまで続く人気が今ひとつ理解できず。今作「3」は東京を舞台にしているということで、そこそこジャパンでも話題になった記憶はあるが、2006年か。そんな前のことだっけ。時の経つのは早いものだなあ。
で、「1」「2」から飛んで「4」を先に観てて、ポール・ウォーカーとヴィン・ディーゼルの友情大河ドラマシリーズなのだとばかり思っていたら、今作はそれと関係がなかった。「3」てつけちゃったけど、番外編だなあ。あるいは<ポールとヴィンだけではない、クルマが主人公のシリーズにシフトさせよう>という意図で作ったはずが、ズッコケてしまったので元に戻したか。最後にちょっとヴィン・ディーゼル使っといて良かった、みたいな。
まあ放送してくれたから観るけど、アタマ悪すぎて渋谷を爆破したくなるような作品でした。17歳という設定で登場する主演のルーカス・ブラックは当時25歳。髭はごりごり、胸毛は喉元まで生え、全世界の17歳に謝罪してほしいくらいのオッサンであった(それでも25だけど)。親父さんが住んでる場所は大川興業の事務所所在地である三田で、主人公は25歳でありながら学ランを着用。おお、なんと素晴らしい演出であろうか!
同級生役のバウちゃんは19歳。「ロスト・キッズ」の頃は<リル・バウ・ワウ>だったけど、<リル>が取れた。
制作者はTOKYOの印象を映像に投影しているんだろうけど、15年くらい前に淘汰されたであろう<アダモちゃんメイク女子>が健在であった。どれだけインパクトのある文化だったかが窺い知れる。つーか、ドリフト自体がそうなのか。東京のバカドライバーって、そんなにドリフトしてんのかなあ。ドリフトでナンパかあ。真っ先にゾンビに食われればいいのに。あ、そういえば後に「バイオハザード4」で最初にゾンビに侵される街って、渋谷だったな。
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過去をもつ愛情 Les Amants du Tage

2013年07月21日 22時19分54秒 | 洋画>☆
1954年/仏/アンリ・ヴェルヌイユ監督/ダニエル・ジェラン フランソワーズ・アルヌール トレヴァー・ハワード
2013年6月30日 TOKYO MXシアター092

【あらすじ】
1944年。戦地から帰還したピエール(ジェラン)は、ただいまと家の戸を開けると妻が裸で男を連れ込んでいたので、つい勢いで奥さんを銃殺してしまった。弁護士のお陰で無罪となったピエールだが罪悪感は拭えず、ポルトガルに渡ってタクシーの運転手をしながら南米へ渡航する機会を伺っていた。
一方カトリーヌ(アルヌール)は、パリの貧民出身ながら英国貴族に見初められ正室となった美女。その貴族亭主を事故で亡くして莫大な遺産を相続するが、独り傷心の旅をしつつポルトガルへ辿り着いたのだった。
ピエールとカトリーヌは出会い、愛し合う。しかしイギリスからカトリーヌを追ってきたルイス警部(ハワード)は、彼女に亭主殺しの疑いをかけていた。順調だった恋路も、警部に吹き込まれたスキャンダルで揺れるピエール。南米行きのチャンス到来に、二人の行方は…?


シアター092は、気づけばフランス映画ばかり放送していた。まあまあ面白い作品が続いていたのだが、今作は眠かった。もともとモノクロ時代のラブストーリーって苦手だしな。
終戦から10年弱。立ち直りつつも、戦争の傷の中で繰り広げられる世界とはいかばかりか。残念ながら、私には知る由もない。
鏡を使った演出が印象的だな、とか主演女優がべっぴんさんだな、とかでもワキ毛はボーボーにしとくんだな、とかそんなふうにしか見られませんでした。ラブとかほんと、どうでもいい。
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ゾンビランド Zombieland

2013年07月18日 22時37分11秒 | 洋画>殿堂>SNL
2009年/米/ルーベン・フライシャー監督/ジェシー・アイゼンバーグ ウディ・ハレルソン アビゲイル・ブレスリン エマ・ストーン &ビル・マーレイ
2013年7月2日 フジミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
アメリカは、ゾンビに侵された。
テキサス州ガーランドに住む童貞青年(アイゼンバーグ)は、対ゾンビルールを独自に作って何とか生き延びていた。
故郷であるオハイオ州コロンバスを目指す彼は、道中タラハシーへ向かう途中だというオッサン(ハレルソン)に拾ってもらう。オッサンはゾンビ退治に関して頼もしく、トゥインキーという市販ケーキ菓子を愛していた。
二人は更に、知恵をもって生き延びる少女姉妹(ブレスリン&ストーン)と出会う。童貞は姉に一目惚れした。
なんだかんだで西に向かう4人。何処に行っても人間社会はなく、ラスベガスで、ハリウッドで、ビバリーヒルズのビル・マーレイ邸で孤立世界を満喫する。
姉妹は、目的地である<パシフィックランド>に到着した。しかしそこにもゾンビは現れた。童貞は、タラハシーと共に姉妹を助けに行く。果たして4人は、生きてパシフィックランドを出ることができるのか、そしてゾンビ世界に終着点は存在するのか…!?


ゾンビ映画ではあるけれど、ろくすっぽゾンビを描いておらずむしろ<無人島モノ>に近いように思ったんだが気のせいか。しかしとにかく、ビル・マーレイの扱い方が秀逸だったので殿堂入りとする。制作者はほんとにビルちゃんを敬愛しているし、どう扱うのがベストかちゃんとわきまえているのが嬉しい。心残りが「ガーフィールド」っていうのは、きっと本心なんだろうなあ。私は嫌いじゃないけど…。
と、この記事を書きながら「この人私に似てるな」と思いその要素を探る。ビル・マーレイもそのひとつだけど。
破滅願望で作られてるってのが一番かな。世の中のクソな愚民どもはみんなゾンビになっちまえ、俺がぶち殺してやるから。って理想郷が描かれている。
前期放映のアニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」という作品は素晴らしかった。主人公は社会性に欠ける友達もできないダメ人間なのであるが、そんな彼が学校という社会の中の学生間友情コミュニティの薄っぺらさをズバリずばずばと斬る、その脚本がとても気持ち良かったのだ。
そんな<俺ガイル最高!>なカテゴリの人間に、この映画は支持されてヒットしたに違いない。群れなきゃ生きられないあいつらとは、俺は違う。ぼっち最強。
最終的にゾンビがいなくなるとか、人間だけで暮らせる地に辿り着いたりしているわけではない救いのなさが、作品を一段と崇高なものにしている。ただ、<モテたい願望>が見え隠れしちゃってるのが、惜しいところかな。
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フレンチ・キス French Kiss

2013年07月16日 22時35分25秒 | 洋画>★★
1995年/米・英/ローレンス・カスダン監督/メグ・ライアン ケヴィン・クライン ティモシー・ハットン スーザン・アンベー ジャン・レノ フランソワ・クリュゼ
2013年6月29日 テレ東サタ☆シネ

【あらすじ】
チャーリー(ハットン)との結婚を控えたケイト(ライアン)は、飛行機恐怖症のため彼のパリ出張に同行できなかった。しかしチャーリーは赴任先で女(アンベー)を作り、彼女と結婚するという…。
チャーリーを取り戻すため、嫌々ながらも飛行機に乗り込んだケイト。隣席に着いたのが無礼なフランス男リュック(クライン)だったのが運の尽き、葡萄の苗と高級ネックレスの不法持ち込みに巻き込まれ、スリ(クリュゼ)だの刑事(レノさん)だのの監視も付いて、チャーリーらの結婚式会場になってるというニースに向かう。
だがなし崩し的に同行するハメになったリュックの人柄に触れるうち、次第に二人は惹かれ合い…!?


メグ・ライアン主演の、正統派ラブコメ。…はは。もう、ケヴィン・クラインが登場した時点で、オチはミエミエじゃんなー。メグ・ライアンなんて、花の子ルンルンみたいだったぞ。メグなのにルンルンとはこれ如何に!?←東映的ツッコミ
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