不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

2013年映画総決算

2013年12月31日 14時59分37秒 | その他お知らせ等
総観戦数248本。TOKYO MXが視聴できると知ったお蔭で、チェックすべきテレビ放送が増えた。相変わらずアクオスレコーダー大活躍。


【評価別集計】
★★★★★…0
★★★★……0
★★★………28
★★…………172
★……………46
☆……………2

今年も昨年に引き続きの★5つはゼロはともかくとして、★4つ作品もが皆無というのは今年が初めて。しかしBr-Dが嵩張らないからと調子に乗って、29本もの作品を保存するに至る。最低点である☆の2作品は、「名探偵コナン/11人目のストライカー」と、1954年のフランス映画「過去をもつ愛情」でした。
劇場観戦作は6本だが、秋以降は出不精になってしまった。春頃は「ニッポン・ダンディ」で興味深い公開作品を色々と取り上げてくれていたのであれもこれも、と張り切っていたが、後半になるとあまりそういう特集が組まれなかったためと思われる。

【特に印象に残った作品】
1月「ショーツ/魔法の石大作戦」(ロドリゲス監督ファンタジー)
  「プラトーン」
2月「ルルの冒険/黄金の魂」(記念すべきMX初視聴作品)
3月「テッド」(劇場)
  「ジャンゴ/繋がれざる者」(劇場)
4月「チキン・オブ・ザ・デッド/悪魔の毒々バリューセット」(劇場)
  「魔界転生」
  「ザカリーに捧ぐ」(「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」にて観戦)
5月「テルマエ・ロマエ」
  「バグダッドの盗賊」(クラシック!殿堂入り)
  「セデック・バレ」(劇場)
6月「レスラー」
  「パラダイス・キス」(ダメさ加減で)
  「きっと、うまいくいく」(劇場。水道橋博士推薦)
7月「メガ・シャークvs.クロコザウルス」(超B級で殿堂入り)
  「ゾンビランド」
  「ヒドラ」(B級殿堂)
8月「AKIRA」(やっぱり名作)
  「デス・プルーフinグラインドハウス」(公開時観損ねた)
  「パシフィック・リム」(劇場)
9月「貞子3D」(貞子コンテンツの劣化に衝撃)
  「再会の街で」(アダム・サンドラーで号泣)
10月「キッズ・リターン」
10月~12月「ハリー・ポッター」全8作品
11月「クリスティーン」(ジョン・カーペンター)
11月~12月「トレマーズ」全4作品
12月「赤毛のアン/グリーンゲイブルズへの道」
   「劇場版魔法少女まどか☆マギカ」

ベストは「セデック・バレ」で決まり。MXがもたらしてくれた最大の功績「ニッポン・ダンディ(金曜)/ダンディ映画研究所」。高橋ヨシキのありがたい講義のおかげで、血飛沫・残酷描写に対する好感度が急上昇。今年は「イヤー・オブ・ヨシキ」でありました。
コメント

グレムリン GREMLINS

2013年12月23日 22時25分01秒 | 洋画>殿堂>その他
1984年/米/ジョー・ダンテ監督/ザック・ギャリガン フィービー・ケイツ
2013年12月12日 テレ東午後のロードショー〔12月の木曜日は“クリスマス”!!〕

2周目

世に「クリスマス映画」は数多ある。ジャンルとして確立できるほど存在する。
しかして私にとっての「ベスト・オブ・クリスマス映画」は、ダントツでこの「グレムリン」である!
なぜかって? そりゃお前、ラブだのファミリーだの奇蹟だの、しゃらくさいことを言わない<オタクの妄想>だからさ。詳しい褒め文句は、前回の記事に書いた通りだから割愛する。
そして今年のクリスマス、「もうプレゼントは要らないよ」と姉が言ってくれたことをいいことに、「じゃー俺の趣味を贈るぜ!」と今作のDVDを姪御に送り付けてやった。まだ洋画を観るには幼過ぎる知能しかないが、早いうちから名作を観ておくことに損はないはずだ。確かにグレムリンたちを退治するシーンは一部残酷だが、ギズモの可愛さだけでも分かってもらいたい。順調に漫画アニメオタクに成長しているらしい姪御だが、オタク映画への英才教育は俺様が引き受けたぜ。

そして私自身も、午後ローさまの有難い配慮によってクリスマスを「グレムリン」で過ごす。…って、イブは明日かよ!
コメント

劇場版魔法少女まどか☆マギカ

2013年12月22日 23時26分29秒 | 邦画>殿堂
2012年/邦アニメ/新房昭之総監督 宮本幸裕監督/声:悠木碧 斎藤千和 水橋かおり 喜多村英梨 野中藍 加藤英美里 新谷良子 吉田聖子
2013年11月4日【前編】始まりの物語/11月6日【後編】永遠の物語 TBS深夜〔最新作公開記念!!〕

【あらすじ】
2011年に放送されたテレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」全12話を、うまいこと掻い摘んで再編集し前後編に分けて作品化。
見滝原中学校に通う2年生の鹿目まどか(悠木)は、同級生である美樹さやか(喜多村)、志筑仁美(新谷)と仲良しである。
彼女たちのクラスに、暁美ほむら(斎藤)という女子が転入してきた。直後まどかとさやかは、謎の生物<キュウべえ(加藤)>との遭遇、魔女の結界への迷い込み、魔法少女である3年生の巴マミ(水橋)との出会い、そして魔法少女へのスカウトという非日常的な出来事に畳み掛けられる。魔法少女になって魔女と戦うことは命懸けのリスクを伴うが、どんな望みも叶えてもらえるというリターンがあった。
魔法とは、魔法少女とは、そして魔女とは一体何なのか。明らかになるキュウべえの正体と、ほむらの背負った哀しいまでに厳しい宿命、更にまどかに秘められた強大な<魔法係数>との関係とは。友情、そして救うべき世界の価値に混乱する思春期の正義。そうこうしているうちに、<ワルプルギスの夜>が出現する…!!


まど☆マギは放送直後からちょいちょい話題として聞き及んでいて、機会があれば見たいと思っていたタイトルの一つ。だからといってレンタルしたり情報収集したりとかまではする気もなく、そっち系の知人もいないので何となく今までスルーしてきたが。
まさか私がここまでアニメチェックをする生活になろうとは思いも寄らず、更に10月からの再放送で観戦できることになろうとはなあ。しかも途中放送局であるMXの受信不良があったにもかかわらず、職場にできたアニ友に未チェック分を補完してもらえるという運にも恵まれた。…アニメ好きって、結構いるもんだ。
で、その再放送がようやく最終回を迎えたので、先に放送されていた劇場版を観たわけである。折しも劇場版最新作【新版】が絶賛公開中。というか、この公開に合わせての今回の放送であり、テレビ版の再放送なんだろうが。しかし先にも書いたように情報収集をまったくしていなかったので、まさかこの「劇場版」ってやつがアニメ放送分の編集版とは思わなかった。こんなことならわざわざアニ友の手を煩わせることもせず、劇場版だけの観戦で十分だったじゃないか。
まあ観て損したとまでは思わないし、アニメ版のおさらいをすることでより世界観やフラグが見えたことは面白かったのだけれど。(←この「のだけれど」という言い回しが、最近アニメヒロインの流行りのようです) 確かに衝撃的で、終盤ともなればやはり涙せずにはいられない。結局劇場版を録画保存しておくことにもしたし。
しかしテレビ版再放送がTOKYO MX、劇場版放送がTBS、更にテレ東でもまど☆マギ特番が組まれるなど、放送局を越えた祭りが展開されていたことが改めて驚きである。エヴァ以来じゃないだろうか。そして更に、これも連動企画だと思うのだが、今冬にはパチスロにも参入。勢いはとどまるところを知らない状況である。
私はスロをやらないので、パチに来てくれないだろうかと密かに祈っています。全回転ムービーなんか見れたら、きっと泣いちゃう。
ところで、ここんとこ漫画アニメ両翼において性別世代を超えた人気作といえば「ワンピース」だろうと思う。だからコミックスも読んだし(サンジ出る前までだけど)、アニメもクロニクル再放送をいちいちチェックもした。劇場版のテレビ放送だって何作か観たよ。
全部途中で挫折だよ。支持する人らの感覚がまったく不明だってーの。流行に洗脳されるのも大概にしとけよ。<友情・努力・勝利>クソくらえだ!←何のこっちゃ…
コメント

レギオン Legion

2013年12月21日 21時41分39秒 | 洋画>★
2010年/米/スコット・スチュワート監督/ポール・ベタニー ルーカス・ブラック エイドリアンヌ・パリッキ デニス・クエイド チャールズ・S・ダットン ジョン・テニー ケイト・ウォルシュ ウィラ・ホランド カイル・ウィリアムズ
2013年12月2日 テレ東午後のロードショー〔びっくり!パニックシアター!!〕

【あらすじ】
ロサンゼルスに大天使ミカエル(ベタニー)降臨、天使の肩書をかなぐり捨てて、アルマゲドンに立ち向かう!
舞台変わってここはモハベ砂漠の街道沿いにあるダイナー<パラダイス・フォール>。店主ボブ(クエイド)にその息子ジープ(ブラック)、ウェイトレスのチャーリー(パリッキ)は父親の分からない子供を身籠っていて、ジープはそんなチャーリーを子供ごと引き受けようというお人好し。その他従業員パーシー(ダットン)は元軍人の黒人で、たまたま車の故障で店にいた親子父ハワード(デニー)に母サンドラ(ウォルシュ)、そして娘オードリー(ホランド)はお年頃。
さて店ではテレビ放送の異常や電話の不通から、世界の異変に何となく不安を抱く。そこに現れたバア様客!化け物!撃ち殺した。ロサンゼルス方面から湧き上がる暗雲は虫の群れで、颯爽と現れたパトカーから現れたのはくだんのミカエルさん。店の人々を武器弾薬で武装させ、チャーリーの赤ちゃんが救世主だってんで襲ってくる人々の殺戮開始。人々は悪魔…ではなく天使に憑依され、救世主たる赤ん坊を殺しにやってくる。予定日よりだいぶ早いけど、12月25日だから産まれました。とラッパと共に大天使ガブリエル登場。デニス・クエイドを処刑して、ミカエルと肉弾戦。翼を盾に銃弾をはじき、積年の恨み…はないかもしれないけどミカさんを串刺しにした。救世主ベビーを抱っこしたチャーリーと、彼女を護るジープは逃走中。果たしてガブからは無事にげおおせるのか。そして逃げた先に待ち受ける新世紀とは…!?


びっくり!パニックシアターですよ!! しかも<悪霊>のハイクラス悪魔<レギオン>がタイトルだし、番宣でチラッと見たシーンはバア様とアイスクリーム売りの不気味なカット。かなり期待値は高かった。 …のに。 デニス・クエイドまで出てる…のに。
銃で武装した大天使、世界の終末は割愛(ロスがどんな様相を呈していたかってのは、ご想像にお任せ!)、舞台は辺境の街道ダイナーって、シチュエーションはまるっきりゾンビモノじゃないの。くだんのバア様とアイス売りは確かにイイ線行ってたが、イイ線行ってたのがそれだけだった。
ひょっとして聖書とかキリスト教に詳しかったらいろいろと面白いリンクが発見できたのかもしれないが、テレ東で放送するなら解説が必要だよなあ。黙示録と救世主とか、天使の意味とか。
その時ウリエルは何やってたんだろう。って、大天使のキャラもよく分かんないけどさ。折角天使の大群が来るなら、メガテン天使をいっぱい出してほしかったところ…。
コメント

灯台守の恋 The Light(L'équipier)

2013年12月20日 22時42分15秒 | 洋画>★★
2004年/仏/フィリップ・リオレ監督/グレゴリ・デランジェール サンドリーヌ・ボネール フィリップ・トレトン エミリー・ドゥケンヌ アン・コンシニ マルティーヌ・サルセイ
2013年12月1日 TOKYO MXシアター092〔恋の映画特集〕

【あらすじ】
ブルターニュ地方の島嶼ウエッサン島。今はパリに暮らすカミーユ(コンシニ)は、母の死を受けて叔母ジャンヌ(サルセイ)の所有である実家を売却することになった。買い手もあってあとは手続きだけという段ではあったが、そこに母宛の郵便で書籍が届いていた。その本の著者は、アントワーヌ・カサンティ。島にある<ジュマン灯台>の本であった。ジャンヌ叔母さんには思うところがある模様。それは著者アントワーヌと姉マベ、そしてマベの夫でありカミーユの父イヴォンの思い出であった。
1963年、マベ(ボネール)とジャンヌの父であるジュマン灯台の灯台守が寿命を迎えた。代わりに赴任してきたのは、アルジェリアの帰還兵アントワーヌ(デランジェール)だった。閉鎖的な島の人々はこれを不満に思い、彼の左手が不自由であることを理由に彼を追い出そうと辛く当たった。しかしアントワーヌは好青年だった。灯台猫のバンコも人見知りのくせに彼にはすぐ懐き、マベの亭主である灯台守のイヴォン(トレトン)も次第に彼に惹かれていった。ところがアントワーヌは、マベに一目惚れしていた。そしてマベも、人知れずアントワーヌに思いを寄せていた。倫ならぬ恋に苦しむ二人と、それとなく気づいてしまいながらもアントワーヌへの敬意も募るイヴォン。
島での不遇とマベへの想いがのっぴきならない状況になってしまったアントワーヌは、島を去った。しかしどうしてもイヴォンとの間で授からなかった子宝に、その後マベは恵まれた。その子こそカミーユだったのです…。
一連の出来事を知ったカミーユは、家の売却を取りやめましたとさ。オシマイ。


叔母さんとカミーユのパートから突如マベとアントワーヌとイヴォンのパートにシフトするのだが、これがなかなか名前を呼び合わないので相関図が解り辛く苦労した。家族や灯台守助手も共に暮らす一家の中で、イヴォンがマベの夫で入り婿だという事実が掴めず、二人が夫婦だということが判明するのにだいぶ時間がかかってしまったのだ。私がニブいだけか。
フランス版「マディソン郡の橋」といった内容ではあるが、「マディソン」と違って一線を越えて尚清々しい印象を受けるのは、ひとえにイヴォンの人格の為せる業だろうなあ。カミーユが最後に家を売らない決心をしたのも、実の父らしき人の存在を認めたからではなく、イヴォンの愛情を再認識した故のことであろう。
アルジェリア戦争のことは「いのちの戦場」でつい半年前に知ったくらいのことだが、あれを観てなかったらオリーブ圧搾機による拷問とかピンとこなかったろう。つーか島の保守性って、何処の国でも一緒なんだな。
コメント

メリンダとメリンダ Melinda and Melinda

2013年12月19日 22時55分46秒 | 洋画>★★
2004年/米/ウディ・アレン監督/ラダ・ミッチェル クロエ・セヴィニー ジョニー・リー・ミラー キウェテル・イジョフォー デヴィッド・アーロン・ベイカー アマンダ・ピート ウィル・フェレル ジョシュ・ブローリン ダニエル・サンジャタ
2013年11月30日 TBSダイヤモンドシアター

【あらすじ】
居酒屋で、<悲劇>と<喜劇>どちらの価値が高いかが白熱の議論となっていた。一人の男がシチュエーションを提供する。「もしも女が突然友人夫婦の家を訪問したら」ちゃちゃらちゃらちゃちゃちゃらちゃ、ぷわ〜ん(ドリフ大爆笑)
<悲劇>
女の名はメリンダ(ミッチェル)。恋人を殺し、自らも死にそうに落ち込んで友人ローレル(セヴィニー)の家へやってきた。ローレルの夫リー(ミラー)は売れない俳優である。メリンダは居候となり、ピアニストの黒人エリス(イジョフォー)に恋をした。しかしエリスは次第にローレルと親密に…。
<喜劇>
女の名はメリンダ(ミッチェル)。浮気がバレて睡眠薬を爆服みし、ふらふらになって友人スーザン(ピート)の家へやってきた。スーザンは映画監督であり、夫ホビー(フェレル)は売れない俳優である。美しいメリンダにホビーはすっかりメロメロ! しかしスーザンを泣かせることはできない。何とかしてスーザンを傷付けず、メリンダと付き合うことはできないかと思い悩むが…。


ウディ本人は出演しない、ウディ・アレン作品。何故ウディが出なかったかというと、ストーリーテラー二人と、喜劇サイドのホビーがウディのポジションだからだろうと思う。破天荒役者のウィル・フェレルがよくぞウディのマシンガントーク台本を引き受けたなと思ったが、なかなか上手く<ウディっぽい>役柄をこなしていた。
恋多きウディならではのお尻の軽い登場人物山盛り作品で、恋愛に疎いワタクシには少々ついて行けないものでもありました。<人生は>というよりは、<恋愛は>と限定してしまったほうがいいくらいのシチュエーション悲喜劇。悲劇がどれくらい悲劇的だったかは、サッパリ解りかねた。
コメント

光の旅人/K-PAX K-PAX

2013年12月18日 22時22分40秒 | 洋画>★★
2001年/米/イアン・ソフトリー監督/ケヴィン・スペイシー ジェフ・ブリッジス メアリー・マコーマック デヴィッド・パトリック・ケリー
2013年11月26日 フジミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
プロート(スペイシー)は、光と共に現れた。自らを「琴座の惑星<K-PAX>から来た」という身許不明のこの男は、警察では扱いかねて精神医学協会にあずけられた。彼を診察するパウエル医師(ブリッジス)は、彼の言動から本質を見極めようとするがなかなか隙がない。ほんとに宇宙人なのかも?
施設の患者たちの心を鷲掴みにし、琴座の軌道を明らかにし、パウエル邸に招待されては犬としゃべったりする。大人気のプロートだが、7月27日に星へ帰ると言う。施設の患者たちは一様に同行したがったが、連れて行けるのは一人だけ。抽選に叶うのは誰なのか。
一方パウエルは、退行催眠を使ってプロートの正体を探っていく。辿り着いたのは、ニューメキシコの<ロバート・ポーター>という名の元屋だった。彼を襲った不幸な事件、そして問題の7月27日の到来。果たして何が起こるのか…!?


チョコレートで人を虜にした女の話のあとは、心を病んだ現代人を話術で虜にするケヴィン・スペイシー型宇宙人のお話。「時空の旅人」とか「水の旅人」を連想してしまう胡散臭いタイトルで身構えてしまうが、さすがにケヴィン・スペイシーとジェフ・ブリッジスを主演にしてそれはなかった。
この作品で論点となるであろう問題に、「プロートは宇宙人か否か」というものがどうしても突き付けられる。宇宙人だと思って見ていたのに、なんだ結局地球人かよ、とガッカリする人もいるようだ。だが私は逆に、ほんとに宇宙人だったのかとひっくり返ってしまったのだ。
どっちが正しいということもないだろうし、そこは多分問題ではない。この作品のテーマは、人は誰しも心を病んでいるし、それを治療する力は自分自身が既に持っている、ということだろう。悩み多き現代人に送られた、K-PAXからのプレゼント的作品。
コメント

ショコラ Chocolat

2013年12月16日 22時54分21秒 | 洋画>★★
2000年/米/ラッセ・ハルストレム監督/ジュリエット・ビノシュ ヴィクトワール・ティヴィソル ジュディ・デンチ アルフレッド・モリーナ キャリー・アン・モス レナ・オリン ピーター・ストーメア ジョニー・デップ
2013年12月14日 テレ東サタ☆シネ

【あらすじ】
1959年の冬、フランスの信仰深い小村に、ヴィアンヌ(ビノシュ)と娘アヌーク(ティヴィソル)はやってきた。教会の脇にあるアルマンド(デンチ)の貸店舗でチョコレートショップ<マヤ>を開店したヴィアンヌは、南米伝統の不思議製法チョコで村人たちの緊張をほぐしていく。しかし村長のレノ伯爵(モリーナ)は、チョコレートが村人を堕落させるのではないかと警戒。ヴィアンヌは伯爵と衝突した。
夫(ストーメア)のDVに悩むジョセフィーヌ(オリン)、娘(モス)との折り合いが悪い大家のアルマンド、そして川に流れ着いたジプシーのご一行。硬派の伯爵vs人たらしのチョコレート職人の、勝負の行方や如何に…!?


それなりにいい話ではあったはずなのだが、思い返してみて残ってたのは「チョコレート食いたいな」という衝動だけだった。チョコレートキャンペーン作品。ところで、カカオは犬に毒なので、食べさせないでね。
コメント

ソーラー・デストラクション/地球壊滅 Solar Destruction

2013年12月15日 22時51分52秒 | 洋画>★
2008年/米/フレッド・オーレン・レイ監督/クリス・ブロチュ ミシェル・クラニー トレイシー・ゴールド カサン・ブッチャー テッド・モンティ
2013年11月30日 テレ東サタ☆シネ

【あらすじ】
太陽活動がどうのこうのでドデカいフレアが発生しそうだと、エンパイア大学に通う史上最年少の特待生ライリー少年15歳(ブロチュ)が計算した。ライリー君は予測レポートを大学の講師ジョアンナ・クラーク博士(ゴールド)に報告、博士はこりゃ大変だってんで、政府に警告を促したかったがコネがない。そんな折飛んで火に入るコネクション、エネルギー産業大手のプライヤー社から、二世社長のマーシャル(モンティ)登場。環境破壊の申し子としてワルモノ設定にされた彼は、ライリーのレポートを自社の利益独占のために握り潰そうとした。更に天才少年ライリー君を手駒に引き入れようと、お宅訪問のうえ札ビラはたいて誘拐まがいのブレインハンティング。そうはさせるかってんで、若くて美人で武闘派の母ちゃんジェイミー(クラニー)と、ジョアンナ博士に大学の体育講師コーリー先生(ブッチャー)がお守りする。そうこうしているうちに太陽フレアの暴走で、送電網や通信、電子機器に影響を与え始めた。どうするどうなる、地球と、ライリー君と、プライヤー社の運命や如何に!?

「地球壊滅」って。こんなご大層なタイトルを付けといて、ディザスターパニックがないがしろにされている作品もある意味貴重。大変だ大変だって大騒ぎしてるのは少年と博士くらいなもんで、それなりに大変な事故は起こっているものの世界がパニックになっている様子は一切ない。僕たちが見たいのは、世界が慌てふためく様子だというのに! フレアが到達した後世界がどんな惨状になったかと思えば、それまで通りの呑気で平和な日常が戻っただけ。何だったんだよ。
見どころといえば、美しいミシェル・クラニーのカッコいいアクションくらいなもので。回し蹴りはできないけど、あのカッコはしてみたいなと思いました。稀にみる駄作。
コメント

グリーン・ランタン Green Lantern

2013年12月14日 20時08分05秒 | 洋画>★★
2011年/米/マーティン・キャンベル監督/ライアン・レイノルズ ブレイク・ライヴリー ピーター・サースガード マーク・ストロング テムエラ・モリソン
2013年11月25日 日テレ映画天国

【あらすじ】
大宇宙を太古から見守る偉大なる意志、<グリーンランタン・コァ>は惑星オアを本拠地に宇宙警察の機能を果たしていた。
ランタンは<恐怖>を餌とする超人<パララックス>を封印していたが、不慮の事故によってこれが目覚めてしまう。<ガーディアンズ>のエリートアビン・サー(モリソン)はパララックスの攻撃によって負傷してしまい、付近の辺境惑星地球へと不時着。ランタンの後継者を選抜することになる。
ハル・ジョーダン(レイノルズ)は、戦闘機のテストパイロットだった。父も戦パイだったが事故で帰らぬ人となり、その事故を間近で目撃したハルにはトラウマとなっていた。幼馴染のキャロル(ライヴリー)はハルが勤務する戦闘機会社フェリス・エアーの社長令嬢で、ハルとは好き合ってはいるようだがもどかしい関係。もう一人の幼馴染、ヘンリー・ハモンド(サースガード)は上院議員の子息で、宇宙生物学という何とも微妙な学問で大学講師をしていた。ヘンリーはキャロルに岡惚れしていたが、キャロルがハルのことを好きなようなので忌々しく思っている模様。
はいそんな彼らが住む近くの海岸に打ち上げられたアビン・サー。アビンのパワーリングはハルをランタンとして選び、米軍に回収されたアビンと脱出ポッドはヘンリーが調査することとなった。惑星オアまで(生身で)出向いてグリーンランタンの修行を受けたハルはヒーローとなり、アビンの傷口からパララックスの小片に入り込まれたヘンリーは憎悪の超人に変貌する。スーパーパワーを操る二人と、ハルのパワーリングを追って地球に襲い掛かるパララックス。ハルは恐怖に打ち克ち、ヘンリーとパララックスに立ち向かうことができるのか…!?


DCコミックのヒーローモノ。なんだかんだとごたくを並べて世界観を説明してくれるが、一言でいえば宇宙刑事とかウルトラ警備隊みたいなもんだろう。このタイミングでこんなダサいヒーローを映像化するということは、この人「アベンジャーズ」に参加してるのかな、と思ったらアベンジャーズはマーベルで所属事務所が違った。
映像技術の進歩によって、実写化するのが難しいヒーローたちを次々と映画化するハリウッド。しかし今作は1997年の企画段階から迷走に迷走を重ね、ようやく完成を見ることとなったそうな。ウルトラマンにおけるゾフィー隊長に相当するのがシネストロさん(ストロング)という方なのだが、ラストはこの人がダークサイドへ寝返るところで締められている。続編への意欲をぷんぷん匂わせてはいるが、今のところそんな噂がないところを見ると、失敗だったようだな。
それにしても最強にして最凶最悪と設定されたパララックスが、太陽に飲み込まれて死滅してしまうとは。燃やして燃えるもんなら、封印なんて面倒な手段は取らずにサッサと殺してしまえば良かったようなもんだが。
未熟で弱っちい地球人初のグリーンランタンが、最大の功績を果たす。なんかドラゴンボールっぽいなあ。
コメント