暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

スパイ・バウンド Secret Agents/Spy Bound

2011年09月27日 22時50分06秒 | 洋画>★★
(英題)Spy Bound

2004年/仏・伊・スペイン/フレデリック・シェンデルフェール監督/ヴァンサン・カッセル モニカ・ベルッチ アンドレ・デュソリエ
2011年9月27日 テレ東午後のロードショー〔女のクライム・サスペンス劇場〕

【あらすじ】
アンゴラで内戦が激化、ダイヤ資源を元手に武装勢力が武器の密輸入を活発化させていた。フランスのとある組織は、それを阻止するための諜報活動と工作を画策したのだった。
モナコ経由でオンボロ貨物船を使い密輸を計画していることを掴んだ組織は、リザ(ベルッチ)とジョルジュ(カッセル)を夫婦役に旅行者として入国させた。別働の爆破コンビとの連携も上々、サメにもめげずミッションは完遂するが、リザが出国時に麻薬の不法所持で逮捕され、仲間の一人は暗殺された。
リザの逮捕は、別ミッションの計画のうちだったのだ。だけどリザは、スパイ活動から足を洗いたいところ。リザに惚れてるジョルジュは、独断で行動を起こす。しかし組織はそれをヨシとはしない。
果たしてリザとジョルジュの運命は…。


どうやら、実話を元に作られた作品らしい。007やMIシリーズと違って、「本当のスパイ活動ってこういう感じなのかな」という説得力は、確かにあった。
が、それだけにド派手なアクションはなく、地味な暗殺や地味な危機がポツリポツリとあるだけ。渋い玄人好みのスパイアクションではあるが、なんと時間半分でミッションは完遂してしまう。そこまで結構楽しく見られていただけに、船が爆発した時点で集中力は切れてしまう。残りの、モニカ・ベルッチがどうのでヴァンサン・カッセルがどう動くとか、誰かが誰かに殺されたとか、組織が命令がどうのこうのって部分は、なんかもうダレてついて行かれなかった。ロンゲのヅラでバイシコーライダーに変装したヴァンサン・カッセルだけ、目に焼きついてしまったりして…。
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孤高のメス

2011年09月26日 22時38分57秒 | 邦画>★★★
2010年/邦/成島出監督/堤真一 夏川結衣 吉沢悠 余貴美子 柄本明 生瀬勝久 成宮寛貴
2011年9月18日 テレ朝日曜洋画劇場

【あらすじ】
舞台は1987年の千葉、僻地の漁師町である架空の市さざなみ市(たぶん、外房)。さざなみ市民病院の外科はいい加減なところで、手術助手を受け持つ看護婦の中村(夏川)は気の滅入る日々を送っていた。そんな病院に、アメリカ帰りの肝移植エキスパート当麻(堤)が赴任した。
都はるみを愛し、職人気質の施術バカ当麻の、人体に対する真っ直ぐな姿勢に中村は胸キュン!仕事にも張り合いが出るようになった。一方で、政治家気質の外科医野本(生瀬)は、当麻の信頼を失墜させたくてしょうがない。
そんな折、さざなみ市長の大川(柄本)が肝動脈破裂で昏倒。肝移植が必要となるが、適当な生体肝移植のドナーとなるべき人材に恵まれなかった。しかしそこで、中村と仲の良い武井(余)の息子が交通事故に遭い脳死状態と判定された。武井は、市長へ息子の肝臓を移植させたいと願い出る。日本ではまだ脳死移植は認められていない時代だったが、武井の好意を受けて当麻は肝移植を決行する。ところがそれを格好の材料と、野本は当麻を失脚させるべくメディアに吹聴するのだった。
果たして手術の行方は、そして当麻と中村と、ドナーとレシピエントと、日本医療界の運命や如何に…。


海、漁港、青電車。こりゃ千葉だな、と思ったら何となく親しみを感じた。さすがに海側房州弁では品がないので、お上品な標準語に吹き替えられていたが。
まともかく、日本アカデミー賞なんて胡散臭い肩書きが付いてて堤真一。しかも映画作るのが下手糞なテレ朝製作作品というまるで期待の持てないスペックだったが、意外と良かった。何が良かったかというと、「人命の尊厳が云々!!!」と激昂していないところが良かった。
堤演じるところの当麻先生は、人命救助なんかよりも「生きた人の腹を割いて、メカニックなまでに生理に従順な<人体>を修復する」ことに無常の悦びを感じる変態だったのだ。本当に人命救助を第一義に考えていたら、もっと政治的な活動をした方が有効なはず。そういうことは山崎豊子に任せて、今作はひたすらにちゃぐちょと人さまの内臓をこねくり回す。なんと爽快!しかも都はるみで鼻歌まじり。脳死に対する倫理的な苦悩や葛藤もない、純粋なる手術職人。何となく「ブラックジャック」にも似て、外科医も面白そうだなと思わせてくれたのだった。しかも人体フェチの変態だから、女の好意とかまるっきり興味なし。「キャプテン翼」がサッカーでなく外科医をモチーフに描かれたら、こんな感じになりそうという。いや、褒めてるんですよ。ほら、ぼくはコドモ回路脳だからさ、政治の話なんかされても詰まんないもん。
本当は脳死移植ってもっと難しい問題なんだけど、そこまで踏み込んでなくてこれはこれでようございました。人の命を考える医療モノなら、渡辺淳一原作でお願いします。
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ハリウッドにくちづけ Postcards from the Edge

2011年09月24日 21時50分33秒 | 洋画>★★
1990年/米/マイク・ニコルズ監督/メリル・ストリープ シャーリー・マクレーン デニス・クエイド ジーン・ハックマン リチャード・ドレイファス
2011年9月20日 フジミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
ハリウッド女優のスザンヌ(ストリープ)は、舞台女優のスター(マクレーン)を母に持っていた。芝居が思うようにできないスザンヌは、ヤクに手を付ける悪習慣。しかしそれは、凄すぎるエンターテイナーである母親のプレッシャーによるものが大きかった。
ヤク中で病院に担ぎ込まれ、新たな出演映画(B級)で女保安官役に取り組み、甘い言葉にほだされて恋仲になったと思った男(クエイド)はただの女たらしで、プロポーションや演技の陰口を叩かれ、自分のためのパーティーでドリスの方が目立ち…。もう女優なんてイヤ!
なんてクサっていると、酒の入ったドリスが自動車物損事故を起こしたとかで病院に運ばれたらしい…。ベッドに横になっていたのは、顔も頭も補正なしの母親だった。ドリスはドリスで、悩むところがあったようで…。


原作及び脚本は、レイア姫でお馴染みのキャリー・フィッシャー。勿論完全な自伝ではないだろうが、自らの体験をネタにしている。実話ベースなだけに、都合の良い爽やかなハッピーはなく、別に「くちづけ」たくなるような魅力をハリウッドに抱くこともない。原題の直訳は「崖っぷちからのハガキ」で、「スターも楽じゃない」感じを射抜いている。
ヤクの過剰摂取による昏睡状態の時、マリリン・モンローだのドラッグ疑惑で若死にした俳優たちの顔写真が登場する。中にジョン・ベルーシも混じっていたと思ったら、キャリーはベルーシとはヤク仲間だったんだそうな。「ブルース・ブラザース」のご縁が、そんなとこにまで…。
メリル・ストリープといえば優等生俳優といった印象だが、今作では歌も披露。ラストの締めでは、「歌手でも食っていけそう」なくらいの歌唱力を見せ付けた。こういうことも、「メリル・ストリープなら、役のために特訓した」と言われりゃ「そうかな」と思えるから凄い。
凄い人なのも分かったが、顔肉の薄さの割に意外と贅肉はあるらしいことも分かった。それとも、あれも役作りの嘘肉か?
メリル・ストリープもまあそんな感じなのだが、シャーリー・マクレーンも芸達者なところを披露。それどころか、老いて醜くなったバア様ぶりも、惜しげもなくさらしてくれたのだった。姿勢さえ良ければ、結構女は簡単に化けられるということも、教えてもらいました。そういえばジョナサン・スウィフトのネタに、そんなようなのがあったなあ。
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プルーフ・オブ・ライフ PROOF OF LIFE

2011年09月22日 21時30分05秒 | 洋画>★★
2000年/米/テイラー・ハックフォード監督/メグ・ライアン ラッセル・クロウ デヴィッド・モース
2011年9月22日 テレ東午後のロードショー

【あらすじ】
テリー(クロウ)は、国際的な人質事件を専門に扱うプロの交渉人。会社の要請で南米の国テカラのアメリカ人技師ピーター・ボーマン(モース)誘拐事件を扱うことになる。が、300万ドルの身代金交渉をすすめる前に、経営危機に陥ったピーターの会社が保険をキャンセルしていたことが発覚。悔しさを噛み締めながら、テリーはテカラを去る。しかし、悲しみと怒りに震えるピーターの妻アリス(ライアン)を前に、テリーは再びテカラに舞い戻り、夫を生きて連れ戻すと誓い、プルーフ・オブ・ライフ=生存証明を開始するのだったが……。
<オールシネマ様より引用>

うーむ、最近あらすじの引用が多いな。こんなんじゃいかん。頑張らなくっちゃ。
メグ・ライアンは誘拐されたダンナの救出に一生懸命なんだけど、結局ラッセル・クロウに浮気しちゃう。そりゃ冒頭で夫婦喧嘩の末「別れよう」って言われたけどさ。それでいいワケ?
存在意義としてのダム建設のために周囲が見えなくなっているピーター、それを支えることも諭すこともできない女房のアリス。どっちもどっちだ。どうなろうと知ったこっちゃないから、応援もできず半ばでダレた。こんな私を批判することができましょうか。
普通こういう話なら「夫婦の絆の再確認」になるんだけど、別れる決定打にしてしまうのはvsラッセル・クロウだからか。気の毒だ、デヴィッド・モース…。
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エンドゲーム/大統領最期の日 End Game

2011年09月21日 22時45分31秒 | 洋画>★
2006年/米/アンディ・チェン監督/キューバ・グッディング・J アンジー・ハーモン ジェームズ・ウッズ ジャック・スカリア アン・アーチャー バート・レイノルズ
2011年9月21日 テレ東午後のロードショー

【あらすじ】
アレックス・トーマス(グッディング)はアメリカ合衆国大統領(スカリア)の警護を担当するシークレット・サービスのエージェント。職務に忠実で優秀なトーマスだったが、ある日、式典に出席した大統領が彼の目の前で暗殺されてしまう。事件の取材に乗り出した新聞記者のケイト・クロフォード(ハーモン)は、やがて実行犯の背後に謎の集団の影を突き止める。一方、事件にショックを受けたトーマスは休職を願い出るが、そんな彼の前にケイトが現われ、真相究明のための協力を求めるのだった…。
<オールシネマ様より引用>

「大統領~!!!」って、いきなり大統領が死んでしまった!
途中で大統領の愛人が登場したので、ひょっとしたら影武者を仕立てて自由の身となるための大統領の自作自演かとも思ったのだが。夫の裏切りが許せなかった、夫人によるただの私怨殺人でしたとさ。
お前何したか分かってんのか~!?ちゅーか、夫人ごときにそんな権力があろうとは。て、そんな訳ねーだろっ!アホかっ。
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釣りバカ日誌14/お遍路大パニック!

2011年09月19日 21時55分13秒 | 邦画>★★★
2003年/邦/朝原雄三監督/西田敏行 三國連太郎 浅田美代子 三宅裕司 高島礼子 谷啓 間寛平
2011年9月19日 テレ東ホリデー!シネマSP

【あらすじ】
佐々木課長(谷)の昇進に伴い、営業三課の新課長には香港帰りの岩田(三宅)が就任した。どうでもいいことだけど、岩田はかつてみち子さん(浅田)に岡惚れしていた経歴があり、その後別の女性と結婚して一女をもうけるも離婚。今はしがないやもめ暮らしなのです。趣味はエレキギター。
そんなことはともかく、スーさん(三國)は会社をほっぽりだして四国巡礼に出かけることに。浜ちゃん(西田)も、ない休暇を工面して同行することになりました。
四国と言いつつ高知しか行かないあたりは予算の都合か。寛平タクシーでよさこいに四万十鮎釣り、海ではでっかいイシダイも。そして美しいハチキンバツイチコブ付き女トラックドライバーにして宿の看板娘、みさきさん(高島)との出会い!
浜ちゃんはみさきさんの息子さんを釣りに誘うことで彼に笑顔をもたらし、みさきさんからの信頼をいつもの如く得たのだった。そしてみさきさんは、浜ちゃんに会いに上京する。ところが浜ちゃんは出張中で、代わりにお相手をしたのが例の新課長岩田だった。そして岩田は…恒例マドンナに一目ぼれ。あとはいつものパターンで、岩田とみさきさんのご縁の行方を描く…。


星3つなんて甘めの評価だが、この後「釣りバカ」はどんどん惰性で作られる糞シリーズとなることを知っているので、「まだこのレベルのクオリティを保っている」ことに敬意を表しての評価。
厳しい新上司に、何故三宅裕司?と思わせておいて、初っ端からのパフォーマンス合戦に納得。更に思いがけない、マドンナと結ばれる役まわりというのが何だか嬉しかった。
勿論営業三課の課長は益岡徹になることは分かっているから、退任イベントがあるはずという前提で見ていたのだが。あまりにも中盤、三宅課長がほったらかしだったので心配しました。
しかしいくらなんでも、結婚が簡単すぎるよなあ。これじゃファンタジーだよ。いや、このシリーズはファンタジックな縁結びが定番だからこれでいいのか。それにしてもなあ。
三宅課長が、食べかけのコンビニ弁当(蕎麦)を机の引き出しに入れるのがおかしかった。これはひょっとして、三宅裕司のアドリブか?
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BIG RIVER

2011年09月17日 22時11分59秒 | 邦画>★
2006年/日・米/舩橋淳監督/オダギリジョー カヴィ・ラズ クロエ・スナイダー
2011年9月16日 テレ朝シネマ・エクスプレス

【あらすじ】
アリゾナの砂漠を歩く日本人青年テッペイ(オダジョー)が、妻を探しに渡米してきたパキスタン人アリ(ラズ)のクルマに拾われた。その後アメリカ人女性サラ(スナイダー)とも同行するようになり、なんだかんだの旅と、友情と、色恋沙汰がどうしたこうした…。

確か公開時には、オダジョーが米国ロケで英語劇で頑張って、なんか賞取ったかなんかで結構話題になっていたような記憶がある。
何がいいのか、私にゃ分からん。
砂漠を歩いて渡ろうなんていう青年の無謀とか、偶然出会った人と人との絆の深まりとか、肉欲と情愛の思い違いとか、閉鎖空間からの脱出とか、何も解決しないまま終わるラストとか。
描く技量がないのなら、おとなしく絶景のアメリカ横断プロモーションビデオにでもしとけ。
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ラスト・マップ/真実を探して Around the Bend

2011年09月16日 21時18分28秒 | 洋画>★★
2004年/米/ジョーダン・ロバーツ監督/クリストファー・ウォーケン ジョシュ・ルーカス ジョナ・ボボ マイケル・ケイン
2011年9月12日 日テレ映画天国

【あらすじ】
幼い頃の自動車事故が原因で足が不自由な銀行員ジェイソン(ルーカス)。彼には一人息子ザック(ボボ)がいるが、妻とは別居中で、死期が近い祖父ヘンリー(ケイン)と暮らしていた。そんなある日、その車の事故で母を亡くして以来30年間も蒸発していた父ターナー(ウォーケン)が現われる。だが久々の再会も束の間、ヘンリーが他界。彼の遺言書には、遺灰を指示した場所へ撒くよう書き記されていた。ターナー、ジェイソン、ザックの3人はその遺言を叶えるべく、車で弔いの旅に出る。しかし、旅も佳境に差しかかった頃、ターナーが突然逃げ出してしまう…。
<オールシネマ様より引用>

なんかこんな散骨ロードの映画、最近観たなあ。というか、好きだよね。散骨。いや、デフォルトでそういう文化なのか?でも立派な骨壷が売られているということは、仏壇に位牌を置いておくような感覚で、床の間に遺灰を置いておくのが本来のような気がしないでもない。そう言えばモンティ・パイソンの30周年記念特番では、グレアム・チャップマンは遺灰(骨壷)で出演だったんだっけ(それをテリー・ギリアムがぶちまけるアクシデントがあったとか)。
映画と関係ないな。
なんつーか、クリストファー・ウォーケンがおじいちゃん、マイケル・ケインがひーおじいちゃんをやる歳になってしまったというのが信じられない。こんな素敵なジイ様たちのいる(ウォーケン様は、いないか)お宅なんて、私だって住み込みのお手伝いさんになりたいわ。
一度見たら忘れられないヒワイな名前のジョナ・ボボ君は、「ザスーラ」に出演のあの子でした。顔は忘れても、名前は忘れられない…。
主題である「親子間の確執の和解」は、残念ながら感動するほどではなかったかな。
ひーおじいちゃんが自分の死はともかく、愛犬スカイの死期まで予言できたってのは、やりすぎだろ。
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ステルス・ウォーズ/狙われた最新鋭戦闘機 ZERKALNIE VOYNI: OTRAZHENIE PERVOYE

2011年09月15日 21時38分35秒 | 洋画>★
(英題)MIRROR WARS: REFLECTION ONE

2005年/米・露/バジリ・チグニンスカイ監督/アレクサンダー・エフィノフ バレリー・ニコライエフ クセニア・アルフェローワ マルコム・マクダウェル アーマンド・アサンテ ルトガー・ハウアー ミハイル・ゴアボイ
2011年9月15日 テレ東午後のロードショー

【あらすじ】
ロシア空軍は、最新鋭のステルス機能を備えたハイスペック戦闘機<SUXX:サーベルタイガー>の開発に成功した。
これを欲しがる元CIA捜査官のマードック(マクダウェル)、それを止めたい元同僚でCIAのヨーク(アサンテ)、マードックの組織下で動く女スパイキャサリン(アルフェローワ)とサーベルタイガーのテストパイロットアレクシー(エフィノフ)の恋、なんやかんやで爆破銃撃ドッグファイト、謀略諜報頭脳戦!


分からなすぎて疲れた。
やんちゃなテストパイロット、アレクシー君がトムクルを狙った主人公だと思って見ていれば、途中からジイ様たちのスパイアクションになるし。
この作品は絶対に資料が乏しいだろうと予想して、テロップされる役名:配役や地名、組織なんかをメモしながら頑張っていたのに。
何の意味があったのか分からない人物が多すぎる。あらすじは、だいぶ端折りました。ルトガー・ハウアー…。
爆破シーンとか一部飛行シーンには合成が使われているけれど、基本的にロシアスホーイ社製Su−35という本物の戦闘機が使われているそうな(Su−35の初お披露目は2007年とかいう資料もあるので、実際のところは不明)。
想像としては、「カッコイイ戦闘機が手に入ったから、コイツをネタに映画作ろう!」というだけの意図だったように思われる。脚本なんか、よその戦闘機映画からパクれば良い。「トップガン」「ファイヤー・フォックス」を合体させてみたりして。本当はパイロット役のアレクサンダー・エフィノフが主演だったんだけど、それじゃ納得いかないアメリカ資本がマルコム爺さんとアーマンド・アサンテを中核に据えた脚本を途中からねじ込むと、いよいよストーリーはカオスに突入。監督もワケ分からなくなるが、ウオッカ呑み呑み「ま、Su−35がカッコ良く飛び回ってる映像がありゃいっか」ということでワケの分からないまま世に出てしまいましたとさ。とかそんなとこではなかろうかと。
「アイアン・イーグル」シリーズがあるから、戦闘機モノってハナから期待なんかしてないけどさ。タミヤがスポンサーだったりしたら面白いけど。
しかしアメリカとロシアが共同で映画を作るなんて、時代は変わったものだ。
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誰かに見られてる Someone to Watch Over Me

2011年09月14日 22時40分42秒 | 洋画>★★
1987年/米/リドリー・スコット監督/トム・ベレンジャー ミミ・ロジャース ロレイン・ブラッコ アンドレアス・カツラス トニー・ディ・ベネデット
2011年9月13日 フジミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
殺人現場を目撃してしまった、おセレブ美形女子クレア(ロジャース)。犯人ベンザ(カツラス)から身を守るため、21分署刑事へ昇格したばかりのマイク(ベレンジャー)が護衛に就くことになった。
ところがマイクは、職場結婚した元警官の奥さん(ブラッコ)とヤンチャ盛りのお坊ちゃまがありながら、何とはなしにこのおセレブ女に誘われるままイイ仲に!独り寝の夜を寂しく過ごす奥さんは、女の勘で亭主の浮気を嗅ぎ付けた。家族も愛してるけど、怯える美人も放ってはおけない。だって誘われちゃうんだも~ん。ぐへへ。
なんていう優柔不断な状況でグダグダ過ごしていたら、部屋に侵入してきたベンザの手先に殺されかけた。仲間のT.J.(ベネデット)は虫の息。護衛対象と肉体関係だったこともバレて、懲戒処分は免れない。そんなこんなで、逃げたベンザがマイクの家族を人質に、クレアの引渡しを要求してきた。さあどうする!?


邦題は原題の直訳だが、もうちょっと何か、気の利いたタイトル考えてくれたっていいじゃないか。観たこと忘れるぞ、絶対に。
先日「ブレラン」観たばかりだが、別にリドリー・スコット好きでもないので気合が入ることもない。<大人の恋愛>って謳い文句だけど、要するに愛人女と不倫するパパさんの話なワケで。サスペンスが絡まってるからって、ファックしていいわけねーだろっ。ったく。これだからトム・ベレンジャーは。←?
確かベンザに殺された男ってのはクレアのお友達だったはずだが、そいつへの哀悼は一切なし。冷たい女だぜ。で、この男はなんで殺されたんだっけ?そっちのゴタゴタはどうでも良かったわけね。
ロレイン・ブラッコが、痴話喧嘩の末右フック一閃「ボグッ」と一発トムベレの顎にお見舞いしたのが可笑しかった。平手じゃないところが頼もしい。
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