2019年/英・米/ダニー・ボイル監督/ヒメーシュ・パテル リリー・ジェームズ ジョエル・フライ ケイト・マッキノン エド・シーラン アレクサンダー・アーノルド ロバート・カーライル
2023年12月23日 NHKBS プレミアムシネマ
【あらすじ】
ジャック・マリク(パテル)は、インディーズのソロミュージシャンである。幼馴染みのエリー(ジェームズ)が唯一彼のファンで、中学教師をしながらマネージャーを務めてくれている。
ある日地球は、ビートルズ(とその他不特定少数のカルチャー)が存在しなかった世界へとスイッチしてしまった!?取り残されたジャックは、ビートルズの楽曲を記憶から掘り起こして発表する。売れない地下芸人がエド・シーラン(本人)の目に留まり、一躍大天才アーティストへと担ぎ上げられた。しかしそれと同時に、エリーと距離ができてしまう。売れれば売れるほど、名声が上がるほどに罪悪感が募るジャック。彼は「ひとりビートルズ」として世界に君臨するのか、はたまた別の道を辿るのか。そして恋の行方は…!?
「もしもこの世にビートルズが存在しなかったら」というイフを描いたファンタジー。いや、ビートルズほどのアーティストがなかったことになってしまったら、70年代以降の文化は根本からリセットされてしまうことが想定されるのだが。ねえ、金沢明子さん。
ところで、かつてかわぐちかいじの漫画に「僕はビートルズ」という「もしもコピーバンドがタイムスリップしてビートルズより先に楽曲を発表して成り変わってしまったら」というイフを描いた作品がありました。こういうネタがたびたび生まれてしまうところも、ビートルズの偉大さを物語っているよなー。78歳でご存命のジョン・レノン(カーライル)登場に、ウルっとくるぞ。これだけで価値のある作品。