にほん民族解放戦線^o^

米帝→官邸→マスコミの洗脳による植民地状態からの脱却を考えてみるブログ♪主権を取り戻し、日本の未来を考えよう。

ODA…そしてIMF・世界銀行の真の意図とは…?

2012年10月13日 | 雅無乱日記

600億ドル拠出、正式合意=日本、欧州危機でIMF支援 (yahooニュース)

日本は、またも600億ドルもの莫大なカネをIMFに拠出することを表明した。

多くの日本人は、IMFなどに日本が金を拠出することに対して、「必要だ」と思い込まされているが、我々の血税をこういう国際機関に平気で投げ与える連中は売国奴である、とはっきりと認識する必要があるのではないだろうか。

私が、このIMFや世銀の真の姿を知ったのは、これがきっかけだった。

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ODA(政府開発援助)というのがあるが、数年前まで、日本もなかなかええことをしてるんやな、と能天気にも思っていた(なんておバカ…)。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4088754603/249-9752704-6852350

でも、この本『SEED』(ラデック・鯨井←あの「マスターキートン」の原作者:本庄 敬 集英社)を読むと、かなり問題がありそうな感じがする(慎重に判断したいところだが)。

どうも、簡単に言うと↓こういう事が行われているようだ。

発展途上国は、資金を低金利とはいえ3%前後で貸し付けられて(与えるのではなく借金をさせる)、先進国が「近代化が遅れている」と勝手にレッテルを貼った地域をターゲットに開発していく。

ダム建設や農地の大規模開墾や圃場整備などは、日本のゼネコンが受注してそこが中心となって行われることが多いようだ。また、近代農業に必要な農業機械や化学肥料、生産性が高い(とされる)種苗なども、日本の機械メーカー・化学・製薬メーカー・種苗会社から購入される。

政府が発展途上国にお金を貸しておいて、そのお金で日本企業ががっぽり儲ける(日本に戻ってくる)、というからくり。


開発が終わったあとも、農業機械のメンテナンスや部品、そして燃料などを先進国から買うために、現地の人々は借金を続けなくてはならず、またそうして収穫された農作物はたいていの場合、激安の値段で買い叩かれることがほとんどなので、現地では借金で首が回らなくなる人々が続出する。

実際、そのようなことになって、暮らしていけなくなって都会へ出た人々の農地が荒れ果てたままになっていたり、燃料を買う金もメンテをする金もなくなって放置されている農業機械(給水ポンプやトラクターなど)が、アジアのそこここにゴロゴロ転がっていたりするらしい。

日本の援助によって作られたダムが、土砂災害や、下流の漁業に大被害を与え、現地の人々の生活に大打撃を与えている例もある(スマトラ島のコトパンジャンダム)

あと、「緑の革命」 http://econgeog.misc.hit-u.ac.jp/excursion/00bengal/column/hyv.htmlの深い傷跡から立ち直ろうとしているバングラディッシュは有名。

実はこの背後には、IMF・世界銀行(その背後にはアメリカ)の意図が巧妙に隠されている。少し長くなるが引用する。

http://blog.goo.ne.jp/leonlobo/e/0fc4adb4a94bf22503588efcdbff4fa0
(「途上国はなぜ飢えるのか」Blog:報道写真家から)

>IMFや世界銀行の融資というのは、使用目的が制限されている。たいていの場合、農業や教育といった分野には使えない。食料生産を伸ばしたくても、農業にお金をまわせない。ただし、融資金を輸入食料の購入に当てることは許されている。そして、その場合の食料購入国もあらかじめ指定されている。要するに、アメリカや先進国から買わなければならない。隣国で小麦が豊作であっても買えないのだ。

IMFによるこうした理不尽な制約を「コンディショナリティ:付帯条件」という。いくら理不尽でも、これを承諾しない限り、融資は受けられない。途上国には、選択の余地も交渉の余地もない。こうして、融資を受ける途上国は、100余もの付帯条件を甘受する。先に書いたように、農業や教育、福祉、医療といった分野には一切使えないよう条件が付けられている。それでも、無いよりはましと途上国は考えた。しかし、「コンディショナリティ」とは、罠以外の何ものでもない

>IMFや世界銀行の融資というのは、鉱工業などの資源開発分野に集中していた。鉱物や石油・ガスの開発と輸出だ。また、それらに付随する産業や輸送手段の整備といった分野も含まれる。アメリカが必要とする膨大な原料や燃料を開発・輸送することに限定することによって、農業生産力をも奪うことできた。

>もともとの農業人口の多い途上国の労働力は、必然的にこうした分野に流れた。途上国の農業の衰退がはじまる。農業生産力が落ちた分、途上国政府は、融資金で先進国の農業製品を輸入するしかなかった。

>農業の衰退が進むと農産物の価格は上昇し、安い輸入品と競合できなくなった。農業生産で生活できなくなった農村人口は、都市へと流れ始めた。人口は時と共に都市に集中し、農業の衰退はさらに進むことになった。したがって途上国政府は、農産物の輸入を増加せざるを得ない。途上国の農業衰退と食料輸入は構造的なものになり、歯止めが利かなくなってしまった
(注:強調は雅無乱による)


ほんまにエゲツな~

こうして彼らの思惑通り、資源は安くアメリカに入ってくるようになり、自国の農業生産品まで途上国に売りつけることができるようになり、ついでに自国の建設業者や農薬・種苗・肥料メーカー・農業機械メーカー・エネルギー企業が潤うことになった。

しかも、これらのエゲツないことを、途上国になんとなく「いいことしてやってる」と思い込ませながらやるわけやから、実に見事というしかない。“詐欺”もここまでいくと芸術的って感じやな。それで「我々は民主主義を広めているのだ」ときたもんだ!地元の人々の主権を無視してよく言うよなぁ


…話は戻りますが、アマゾン.comに寄せられたこの本(SEED)の書評の中に、こんなくだりがある。

>日本のODAは女子高生と援助交際をする援助オヤジと同じレベルなのだ。自分の快楽しか考えず金を出すオヤジ。その援助のせいで女子高生は自立を妨げられている。日本とインドネシア間のODAもそう。日本のODAの場合、さらにタチが悪いのは金をやるのではなく利子がつく金貸しであること。結果、現地の住民はもともと豊かな暮らしをしていたのだが、援助の美名のもとに生活を破壊されるのである

「ODAは援交するオヤジと一緒」。厳しい指摘だが、事実の一面を言い当てていると思う。

しかし一般には、日本のマスコミ等のメディアも、なんとなく発展途上国を支援する行為は「いいことだ」と報道しているし、社会常識もなんとなくそうなっている。そして、漠然と「何か役に立つことがしたい」という気持ちを持つ若者を、短絡的「豊かになりたい」という一部の現地の人々の要求に応える行為に向かわせる。せっかくの、「途上国の人たちの役に立ちたい」という若者の純粋な意識が、結果的には、現地の人々を欧米型の「市場システム」に取り込み、現地の生活環境や共同体を決定的に破壊することにつながっていく。そして若者たちの「役に立ちたい」という意識は、農業や生活を破壊された人現地の人々の恨みや憎しみとなって戻ってくる(現在携わっている方々、携わろうとしている若いみなさん方、できればその行為が何をもたらすのかよくよく考えてください)。なんとかならないものかと思う。

>世界の飢餓、貧困、低賃金労働の問題を解決するには、まず世界がこの事実を知ること以外にない。(from同ブログ)

同感!

日本は、このエゲつないIMFに莫大なカネを拠出させられている。

少なくとも我々の血税がこのようなことに使われることが妥当かどうかの検討が必要だと思われるが、どうだろうか。 


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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はな)
2005-10-02 21:34:43
TBありがとうございました!

ホワイトバンドの事は本当に何も知らずにイメージだけで買っていたんだなぁ、と思いました。

でも、とあるブログへのコメントで、バンドの意味は「意識」にある、と書いてあって、私も同じと思うので、つけ続けようと思います。

ブログでこのことが話題になることは良いことですね。皆がきちんとバンドのことを知ろうとして、知ってつけるかつけないか決めるべきなのかもしれません。

マスコミがもっと、このことを世間に知らせてくれればいいんですけどね。
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トラバありがとう。 (november)
2005-10-03 10:30:49
興味深い記事でした。



確かにODAはいくつかの問題を抱えていると思います。国が偏りすぎているし(アフリカや南米には少ない)、決定も極めて不透明。ここにメスを入れていくことは大変でしょうね。時間をかけても一つ一つ改善していくことが重要です。情報公開はまずすることでしょうね。

ODA予算は減額されているのに反比例し貧しい国は増えてしまっていることは悲しいことですね。その中で日本は最大のODA額を持っています。無駄なのかそれはすごいことなのか。

ただ日本はお金を貸すことによってその国の自力での発展を促している。貧しい国に貸し付けることは何事だと思う方もいると思いますが日本が中心に貸し付けているアジアが発展していることを見れば、欧米のようにお金をバラ撒き支援しているアフリカは発展できていないことを見ると日本のやり方も一部は正解なのかな、と思います。



TVや新聞などではODAに対して批判的な報道が多くなってしまいますよね。だからと言って「じゃあODAはなくしたらいい」という視聴者、購読者がいたらそれは国際社会に対して何も考えていないということだと思うのです。それでは何の解決にもならないですよね。



PS.「マスターキートン」おもしろいですよね・・。私も好きです。
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Unknown (hosomi)
2005-10-03 23:01:51
TBありがとうございます。

ODAがそんな実情とは全く知りませんでした。

これらすべてを含めて経済のグローバル化と言うのでしょうか。
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Unknown (葉子姐)
2005-10-04 02:05:26
寄付はだめでODAならいいのかと。じゃあODAってどういう性質のお金なのかと聞かれると、よくわかっていない人が多いんですよね。

かくいう私も、定期預金と定額預金の区別がつかないほどに経済音痴なわけですが・汗



とある金は使い途に制限がありすぎるし

とある金は使い途に制限がなさすぎるし

とある金は使う前にどこかに消えるし…



破綻した会社を更生させるときは、あたりまえのことながら、破綻の原因を明らかにし・事業再建計画を出させ、メインバンクがしっかり口を出すじゃないですか。

復興や救済ための経済支援を否定するつもりはないけれど、威張るためでも支配するためでもなく、支援を成功させるためにお金の使われ方をちゃんとよい意味でコントロールしていかなければ。

それが本来、貸す側の義務であり責任だと思うのですが、現在はそうなっているとは言い難いですよね。

ホワイトバンド購入者は、即ち将来の間接出資者なのだから、せめてODAとは何か、その現状と問題点くらいは勉強してほしいものです。



もっとも。

私は自blogでも書きましたが

支援したあとの世界がどうなるかの問題に自分なりの答えが出せるまでは、支援することそのものに疑問を呈する人に徹するつもりです(苦笑)
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Unknown (聖二)
2005-10-05 21:28:49
TBありがとうございました。

僕もODAの事は、テレビで見てかなり酷いと思ってました。

日本が無理やり押し付けて、結果的に現地の人が困ってるの見てそう思いました。

しかも、現地の人に良いイメージの事しか説明してなかったって感じだし・・・

それを「良いことしてやってる」って、思ってる日本人が多いなら恥ずかしいことですね。
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TBありがとうございます。 (Azzz)
2007-01-31 04:16:42
 ホワイトバンドって「ほっとけない精神の貧しさ」ってことでしたっけ?

 それはさておき、ODAのことですが、必要なODAが行われずに、不必要なODAが行われているのが問題だと思います。もっと現地の人の目線にあった顔の見える援助を心がけて欲しいものだと思います。
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近代資本主義は収奪の歴史 (雅無乱)
2007-02-11 15:34:14
Azzzさん、コメントありがとう^^)w

>「ほっとけない精神の貧しさ」

ハハハ、そうそう^^;)

それはそうと、この話題に関連して、この分析かなり面白いですよ。

>非合理的な「利息」に支えられた近代経済システムは中国バブルの破裂により終焉しはじめた?
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/56dd9f22196d492c4b88402c34793e01

ぜひ読んでみてください^^)
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alex_jhon21@hotmail.com (CONTAINER AGENT)
2014-12-06 15:55:34
支援したあとの世界がどうなるかの問題に自分なりの答えが出せるまでは、支援することそのものに疑問を呈する人に徹するつもりです(苦笑)
返信する
alex_jhon21@hotmail.com (drug and alcohol treatment programs)
2015-02-19 17:02:00
という視聴者、購読者がいたらそれは国際社会に対して何も考えていないということだと思うのです。それでは何の解決にもならないですよね。
返信する
alex_jhon21@hotmail.com (Vendita tende Veneziane)
2015-03-07 22:58:03
必要なODAが行われずに、不必要なODAが行われているのが問題だと思います。もっと現地の人の目線にあった顔の見える援助を心がけて欲しいものだと思います。
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