ネコヤナギです。前の日に『花こう』のおかみさんからいただいた盛花にネコヤナギが入ってたんです。それで、風も凪いでたものですから、ネコヤナギ探しに出かけてんです。そいで、見っけました。
割りと簡単に見っけたんですけど、その先が問題でした…
10時前に家を出たんです。顔見知りの片貝猫に出会ったんで、ネコヤナギ見たことないか尋ねました。
＜東の方へ行ってみな…＞ってアドバイスだったんです。
桃ノ木川を渡って上泉町、昔の利根川の自然堤防の坂道を赤坂の方へ登ったところで、見っけたんです。さすが猫のアドバイスです。
気温は低かったですけど、風は吹いていませんでした。桃ノ木川のサイクリングロードは、自転車でなくてランニングする人たちが気持ちよさそうに走っていました。向こうに見える鉄橋はさ、国の登録文化財の上毛電鉄桃ノ木川橋梁です。見えてる山は子持山と小野子山です。
幸先良かったんで、次のネコヤナギを求めて昔の利根川の自然堤防の際の道を東上野町から女屋町の方へ向かいました。
東上野町の麦が暮らしている田んぼです。雪が残っているところの麦もへっちゃらで暮らしています。麦は強いです。
東上野町の集落の細道です。前にフジエイで仕事させてもらっていた時の通勤路だったんです。細路地の入り口にあった3軒ほどの家がまとめてなくなっていて空き地になってました。
猫と一緒に日向ぼっこしているおばちゃんが暮らしていた家もなくなってました。ときどき、猫の話をさせてもらってたおばちゃんだったんです。
サザンカの生垣の先、右手も更地になってしまっていました。すっかり集落の風景が変わっていました。
樹の枝にとまったスズメたちに尋ねたのですが、何の返事もありませんでした。
この集落では、ネコヤナギはみつかりませんでした。
女屋町の自然堤防の上から眺めた昔の利根川の流路です。５００年ほど前までは、この下を利根川が流れていたんです。でかい川だったんですね。
遠くに見える山並みは甘楽から多野にかけての西毛の山並みです。北寄りには浅間山もありました。
風が凪いで、薄曇りでしたから山はぼんやりしています。晴れ渡っていれば、このあたりからは、遠く八ヶ岳や蓼科山 までみえるんですよ。で、女屋町の集落をうろついてネコヤナギを探しました。
これはネコヤナギでなく猫です。
塀の上に猫がいる だから猫塀 ……
これもネコヤナギでなく猫でした。なぜかネコヤナギが見つからないで、見つかるのは猫ばかりなんです。
茂みの中に猫がいる だから猫茂み ……
「このあたりでネコヤナギが見られないかな？」って尋ねたんです。
＜オレに会えたんだから良しとしな！＞って言われちゃいました。
仕方ないので、小島田の二十二夜様にお参りして、駒形に向かいました。その間も探したんですが、ネコヤナギに出会うことはありませんでした。
駒形町まで来たら梅の花に会いました。風の当たらない建物の南側なんです。きれいに咲いてました。
でも、ネコヤナギには会えませんでした。
その後、山王町、東善町、広瀬町、朝倉町、文京町と回ったんですけど、ついにネコヤナギは見つけられませんでした。そいで、朝日町まで戻って来たら、猫に会ったんです。
ネコヤナギは最初の一本だけ、あとは猫ばかりでした。
仕方ないので、猫の後ろを前橋日赤病院の方へ自転車を押しながら歩いたんです。猫は迷惑そうでした。
道を猫が行く だから猫道 ……
ネコヤナギ探し散歩の顛末です。あんじゃあないやいね…
『天才バカボン』の作詞者、東京ムービー企画部さん、
おかしな使い方してすみません、お許しくださいな。
夕食はタコサラダ、肉巻き揚げ、それとけんちんじるでした。同じものをユキ子さんの両親へもお届けしました。
タコサラダは、凧の薄切りをタマネギ、パプリカ、ディル、レモンを使ったソースで和えて、ブロッコリー、オリーブの実と一緒させました。肉巻き揚げは、ブロッコリーの茎と人参をロール↓豚肉の薄切りをフライにしたんです。けんちん汁は温まります。
直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
祖母の初代若柳吉駒、そして伯母の二代目吉駒の下で修業して参りました。
初代吉駒が始めた美登利会は、来春で75回目の節目を迎えます。予定通り、4月8日に開催いたします。
亡くなりました二代目吉駒の遺志と教えをしっかり守って、一生懸命つとめてまいりますので、これからも引き続きよろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。
今春の第７４回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれますす。
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください。
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