亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

2150ドルを試す動きか

2024年03月14日 18時27分21秒 | 金市場

ある収録で昨日は未更新に。12日更新の最後に、最高値圏にもかかわらず狭いレンジに収まっていたNY金について、2月米CPI(消費者物価指数)で値動き(ボラ)は大きくなるのだろうか、とした。

結果は、米インフレのしぶとさを示す内容にNY金は前日比22.50ドル安で小波乱におさまった。ここまでの上げを考えるなら、波乱とは言えない程度のもの。

13日は反発し2180.80ドルということに。値動きとしては、押し目を買われたというより、主要な米経済指標の発表もなく手掛かり不足の中で、連騰後初めての下げ(初押し)となった値動きに対しての、単なる自律反発といったところか。

CPIの結果は、FRBによる利下げ観測を大きく後退させたわけではなく、当日も株式市場では多くの機関投資家が運用指標としているS&P500種平均株価は史上最高値を更新して終了した。一方で、インフレは沈静化に時間がかかっているとの見方も根強く、本日発表の2月の米生産者物価指数(PPI)や小売売上高で動向を見極めよういうことに。CPIと似たような結果であれば、2150ドル方向を試すといったところか。

 

インフレ見通しについては13日、イエレン財務長官はFOXビジネスとのインタビューで今年は住宅コストの上昇が緩やかになると予想。それによりインフレは鈍化するとの見通しを示した。というのも米CPIで住居費は全体の約3分の1と最も大きなウエートを占めることによる。24年に入り新規のリース契約の増加ペースは大きく鈍化するとともに、一部で減少が伝えられいるとした。同長官は「そうした状況がCPIに反映されるにはしばらく時間がかかる」として、「インフレの最大の要因が年内に鈍化すると私は見込んでいる」と伝わった。

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