亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

早くも2016年も上半期終了

2016年06月30日 22時57分19秒 | 金市場
ボリス・ジョンソン前ロンドン市長、保守党党首選に不出馬宣言・・・・・今週に入ってからの言動を伝える(そう多くない)報道を見ていて、腰が引けているんじゃないかと思っていた。何だかなぁ・・。遺恨が残らず、いいかもね。 現在、これを書いている足元のNYコメックスの金価格は1320.50ドル。昨日もおおむね1320ドルを挟んだレンジ相場で推移したが、これは先週末のNYの通常取引からほとんど変わっていな . . . 本文を読む
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想定されていないリスク要因の浮上と市場の過剰反応

2016年06月29日 20時54分16秒 | 金市場
注目のキャメロン英首相も参加してのEU首脳会議の初日。日本時間の29日午前に伝えられたところでは、離脱交渉は9月以降に先送りされることで固まったという。キャメロン首相の後任が遅くとも9月9日までに選任されるということで、同首相が交渉の場に立たないと言っていることから、EUサイドも求めに応じる以外の選択肢しかなかったとみられる。ただし、首脳会議の認識として、「交渉が長引くことで景気が下振れする」こ . . . 本文を読む
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金市場、上値の重さの背景はlong-liquidation(嗚呼、キャメロン・・・)

2016年06月28日 22時33分08秒 | 金市場
英国債格下げはかかる状況の中で予想されており、織り込み済み。本日から始まるEU首脳会議のやり取りはどうなるか。これまでEUサイドは、英国の国内情勢を考慮して一定の譲歩を見せてきただけに、「離脱」はEUサイドにも痛い話。しかし、こうなった以上、甘い顔はできないわけで、厳しい対応となるのは必定。実際、メルケル、オランド両首脳の発言もそうなっている。しかし、早々に辞任を発表し、この後は後継者にお任せと . . . 本文を読む
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またゴールドマン・サックスが金価格の見通しを上方修正

2016年06月27日 21時54分06秒 | 金市場
週末を挟むことで多少なりとも冷静に事態を見つめ直す時間が与えられた週明け。大きく売られた株式市場は、さすがに自律反発の動きが見られた。これは日経平均の話。しかし、戻りが鈍く、ヨタヨタという感じだ。欧州株は現段階で自律反発的な動きすら見せないで、続落状態となっているのは、24日の取引にて引けにかけてやや戻したことから、本日は売り直しということか。株式市場は、そう簡単には行かないんだという先行きを示 . . . 本文を読む
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EU離脱はUUK(Un-united Kingdom)にもつながるイベント。金はレンジの切り上げ。

2016年06月24日 20時05分37秒 | 金市場
本日の英国のEU離脱劇。テール・リスクの現実化のように語る人がいるのだが、もともと「Leave(離脱)」と 「Remain(残留)」は拮抗していたわけで、どっちに転んでもという感覚で見ていた。その上で、どちら?と問われると、浮動票が「Remain」に傾き残るでしょ・・・と。したがって、「leave」で決まりとなっても、そうですか、ということになるし準備もしていた。ブックメーカー(公認賭け屋)の残 . . . 本文を読む
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国民に判断を委ねた英投票の出口調査

2016年06月23日 22時04分34秒 | 金市場
キャメロン首相が国民投票実施の意向を最初に言い出した時、そんなことホントにやるのか?と正直思った。 国民に是非を問うというと民主主義的で聞こえはいいのだが、いきなり国民投票というのもリーダーシップの欠如の表われではないかと思ったからだ。判断丸投げではないかと。 2013年8月末にオバマ大統領が、生物兵器使用ということでシリア空爆を表明ということがあった。大統領の決断は重い。慎重に決断した上で . . . 本文を読む
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長期停滞論に組する?イエレン議長

2016年06月22日 16時55分02秒 | 金市場
引き続き続き英国の国民投票の結果に対する楽観的な見通しが金融市場で広がりを見せる中で、金市場では反落を警戒するファンドの益出し及び手仕舞い売りが出ている。先行して「残留」を織り込みに掛る動き。“噂で売って”、“事実で買い戻す”パターンだが、結果が異なると言うまでもなく大波乱必至ということでもある。 さすがに投票日が迫ってくると、いろいろあって21日にはサッカーのデービッド・ベッカムが残留支持を . . . 本文を読む
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NY金先物 過去最大の買い越し(ネット・ロング)

2016年06月21日 22時31分05秒 | 金市場
引き続き23日に迫る英国のEU(欧州連合)離脱の是非をめぐる国民投票を前に、世論調査の結果に楽観悲観、翻弄される日々。態度を表明していないいわば浮動票は土壇場で現状維持に傾くのではないかと思っているのだが、どうなるか。ここに来ての各種世論調査はどれをとっても残留、離脱が拮抗しているようなので、これは残留となってもシコリが残りそうだ。 足元の金市場の上値の重さは、内部要因の悪化によるところも大 . . . 本文を読む
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メインシナリオ「FRB複数回利上げ見通し」の後退がもたらすセンチメントの変化

2016年06月20日 22時33分39秒 | 金市場
6月15日のFOMC(連邦公開市場委員会)終了以降、その予想外にハト派的内容で利上げ観測が急速に後退したことが、市場センチメントを変えている。 17日は米国の5月の住宅着工件数が発表され116万4000件と市場予想の115万件を上回った。一方、先行きを示す建設許可件数は113万8000件と市場予想の114万5000件を下回った。市場は許可件数を重視する。ただし、この指標も、いまや当面の利上げ見 . . . 本文を読む
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利上げ方針の全体像の見直しに進む?FRB。来週半ばに向け高値追いの金市場

2016年06月16日 15時50分35秒 | 金市場
利上げは市場の予想通り見送られた。言うまでもなく月初の米5月の雇用統計での前月比での雇用者の増加数(農業部門を除く)が、3万8000人(市場予想16万人)と失速状態になったことが大きく影を落とした。声明文はその冒頭で「労働市場の改善ペースが減速した」とした。市場が注目した次回7月の利上げ見通しについては、記者会見にてイエレン議長はどの会合も“Live”として利上げの可能性はあるとしながらも、声明 . . . 本文を読む
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