亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY金はショートカバーで急反発

2022年07月29日 22時22分34秒 | 金市場
前日のFOMC後のパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受け、米長期金利、ドル指数(XY)ともに低下し、27日のNY時間外取引にて金は上げ幅を拡大し1732.40ドルで取引を終えていた。28日はアジアからロンドンの時間を通しFOMC後に切り上げた水準を維持した。ロンドンの時間帯には1740ドルを突破したものの、その後売り圧力が高まりNYの早朝には1730ドル方向に水準を切り下げたが安値は17 . . . 本文を読む
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パウエル発言、聞きたかった内容に反応した市場

2022年07月28日 20時25分57秒 | 金市場
注目のFOMCは6月に続き2会合連続となる75ベーシスポイント(bp、0.75%)の大幅利上げを決めたが、予想通りの動きで市場は織り込み済みにつき波乱材料にはならなかった。 政策金利を意味するフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は2.25─2.50%となった。この水準は、FRB当局者の多くが経済への影響は中立と考える水準であることから、新型コロナ禍対応で導入された超低金利による消費刺激策は終 . . . 本文を読む
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75bp利上げ含みのFOMC、大型ハイテク株の決算どうなるか

2022年07月27日 20時47分38秒 | 金市場
連邦公開市場委員会(FOMC)を前にしてNY金は基本的には小動き、1700ドル台前半のレンジ相場が続いている。 26日は米小売大手ウォルマートが前日、食料品と燃料の価格上昇を背景に消費者が一般商品を買い控えるようになったことを理由に通年の利益見通しを下方修正し、大きく下落。消費減速への懸念が高まりディスカウント大手ターゲットやアマゾン・ドット・コム、スポーツ用品のナイキ、さらにアメリカン・エキ . . . 本文を読む
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7月14日がXデーだった 

2022年07月26日 20時45分52秒 | 金市場
本日から2日間の日程で始まる連邦公開市場委員会(FOMC)。FOMC以外にもいくつかの主要な経済指標の発表も控えイベント満載の今週だが、週明け25日はいわば空白の1日だった。金市場のみならず市場横断的に模様眺めの中で金は反落となった。 今回のFOMCでは75bp(ベーシスポイント、0.75%)の利上げが予想されており、その線で落ち着くとみられる。しかし、見通しが落ち着くのに紆余曲折を経ることに . . . 本文を読む
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NY金値固めモード 

2022年07月25日 16時31分34秒 | 金市場
先週末22日に、S&Pグローバルが発表した7月のユーロ圏および米国の購買担当者景況指数(PMI)速報値は、ともに市場予想を下回った。ユーロ圏の総合指数が前月比で2.6ポイント低い49.4、米国が前月比で4.8ポイント低い47.5となった。ユーロ圏は3カ月連続、米国は4カ月連続で低下し、好不況の分かれ目になる50を割り込んだ。米国の場合、サービス業PMIの落ち込みが大きく、前月の52.7から . . . 本文を読む
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相場の転機、ECBの利上げサイクル入り

2022年07月22日 20時46分47秒 | 金市場
欧州中銀(ECB)の決定内容が注目された21日のNY金は、NY時間外のアジア午後からロンドン午前に1700ドルを割れ直近安値を下回り、昨年8月以来の安値1678.40ドルまで見ることになった。 この時間帯にイタリアのドラギ首相の辞任が決まり、マッタレッラ大統領は議会を解散したと伝えられた。このニュースにユーロが売られドル指数は上昇。これにファンドが反応し下押した。その前に供給再開が懸念されていた . . . 本文を読む
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全米トップの公的年金の損失計上  

2022年07月21日 20時16分29秒 | トピック
昨日は興味深いニュースがあった。米国最大の公的年金基金で知っている人も多いと思うがCalpers(カルパース)で知られるカルフォルニア州職員退職年金基金が、前年度(21年7月~22年6月)の運用実績を公表し、それがマイナス6.1%だった。   この年金は資産規模約4400億ドル(約60兆円)で全米トップの公的年金だが、損失は珍しく、リーマン・ショック直後の09年以来、約13年ぶりとの . . . 本文を読む
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NY金底打ちとDXY上げ一巡  

2022年07月20日 20時05分56秒 | 金市場
先週は米6月のCPI 9.1%上昇を受け一気に高まった7月FOMC100ベーシスポイント(bp、1.00%)利上げ観測に対し、FRBタカ派(いまや全員タカ派だが)のウォラー理事とセントルイス連銀ブラード総裁が、慌てて火消しに回り、市場の過剰反応は食い止められることになった。 6月さらに7月と75bpの連続利上げで、ガツン!と消費者センチメントを叩き、FRBの本気度を試そうとしたものと思われる。こ . . . 本文を読む
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内外金は押し目買いの時間帯

2022年07月15日 20時39分40秒 | 金融市場の話題
前日の消費者物価指数(CPI)に続き、14日朝方に発表された6月の生産者物価指数(PPI)が、前年同月比で11.3%上昇し、伸び率は5月の10.9%を上回った。市場予想は10.7%上昇だった。このところインフレ加速を示す結果の中でも、何とか減速を示す兆候を探ろうという動きがみられる。PPIの場合、CPIと同じように変動が大きい食品とエネルギーに加え貿易サービス部門を除いたものがコア指数となる。前年 . . . 本文を読む
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種々底割れ試す市場 

2022年07月14日 23時23分53秒 | 金市場
本日は締め切り原稿に追われ更新がNY株が開いてからの時間帯になった。 米国株については週明け11、12日とここに、崩れる時間帯の到来を書いたつもりだが、13日のCPI9.1%への上振れで決定的になった。それでも当日の株の下げは、小幅だった。長期金利が下がったからとか、何かと理由付けされたが、スタグフレーションが迫る中で、アナリストの収益予想も下方修正されるのは必至で、株は直近の下値を割れそうな気 . . . 本文を読む
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