亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

1850トライの金、欧米売りのアジア買い(WGCデータ) 

2021年07月30日 21時39分18秒 | 金市場
注目イベントFOMC(連邦公開市場委員会)を通過し、NY金が6月17日以降の下げに対する戻り高値を更新している。限月変更を考慮しても29日の清算値(終値)ベースで1835.80ドル(8月限1831.20)と節目の200日移動平均線(1824ドル)を越えてきた。 29日発表された経済指標が予想を下回ったことも、FRBの政策転換の後送りをイメージさせ金を押し上げた。朝方発表された2021年4~6月期 . . . 本文を読む
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NY金に優しいタカ派色を前面にしてハトをちりばめたFOMC

2021年07月29日 17時47分05秒 | 金市場
量的緩和策の縮小(テーパリング)について本格的な話し合いがスタートすることで注目された今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)。前回6月とは異なり参加者の金利など経済見通しの発表はなし。現地ワシントンで28日午後2時の声明文発表。2時半からパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見が行われた。 金市場を含め、このイベントを挟み多少の上下動が見られたものの、反応は落ち着いたものとなった。声明文と . . . 本文を読む
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金価格、初の2000ドル突破から1年 

2021年07月27日 21時04分52秒 | 金市場
本日は夕刻16時30分からラジオNIKKEI生番組「マーケット・トレンドPLUS」のスタジオ出演だった。内容についてはPodcastにて、いつでも聴いてもらえます。 放送開始20分ほど前から本日取り上げたい内容について、こちらから大橋アナに伝え、軽く打合せというのがルーティーンとなっている。 その最中に、本日の東京の新型コロナ感染者数3000人という話が飛び込んできて、ええ!?ということに。至急 . . . 本文を読む
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テーパリング論議にも影響、デルタ変異株

2021年07月21日 21時00分13秒 | 金市場
20日のNY市場、株式は空前の待機資金の押し目買いで反発となった。明日から日本はオリンピック対応の連休に入るが、NY市場からは目が離せない。それにしてもオリンピックの一部競技が始まる中で、本日の東京の新規感染者数は1832人と伝えられている。6月に尾身会長が感染は広がる、それでもオリンピックやるんですか?と言っていた通りの展開になっている。週明けの米国株の下げにしても、新型コロナ・デルタ変異株の米 . . . 本文を読む
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一時的乱気流か潮目の変化か 

2021年07月20日 20時13分44秒 | 金市場
昨日取り上げたように、前週末にわかにリスクオフ・モードに切り替わった米国株式市場だったが、週明けの通常取引は下げが拡大した。ダウ30種平均は一時前週末比940ドル安になるなど下げ幅を拡大。そもそも利益確定の機会をうかがっていた投資家の動きが、意外に全体に広がりを見せたのが前週末の動きだったが、NY時間外のアジア時間から先物が売られて、通常取引はスタート時から大幅安で、その後下げ幅を拡大した。この日 . . . 本文を読む
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株安の引き金を引いた7月消費者信頼感指数

2021年07月19日 20時30分44秒 | 金融市場の話題
先週末7月16日はNYの時間帯の午前10時に発表された7月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)がその後の市場のリスクオフ・センチメントの広がりのきっかけとなった。 もともとここにきて新型コロナ・デルタ株の広がりに対し、ワクチン先進国の欧米でも急速に感染が拡大しており、全人口の4分の1強がワクチン忌避と思われる米国でも、経済への影響が懸念されている折に発表されたデータが良くなかったことによる。 . . . 本文を読む
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デフレ環境を恐れインフレ放置のFRB

2021年07月15日 22時35分48秒 | 金市場
注目のパウエルFRB議長の証言内容はヘッドラインがハト派の印象となり、市場の反応はそのようなものになった。冒頭の発言は、事前配布のテキストなどでおおむね内容は市場に織り込まれる形になったが、改めてここまでの緩和策解除に向けてのFRBの慎重姿勢が示されることになった。 もっとも、解除について「まだ先」とはするものの、テーパリング(資産買取りの段階的縮小)については、今月末の7月の会合にて時期や構成 . . . 本文を読む
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インフレ上振れすれど反応なし

2021年07月14日 21時12分12秒 | 金市場
さて発表された6月の米消費者物価指数(CPI)だが、報じられたように前年同月比5.4%上昇と、前月の5.0%から加速し、2008年8月以来、約13年ぶりの大幅な伸びとなった。市場予想は前月並みの5.0%となっていた。直近の上昇の勢いを見る上で注目される前月比も0.9%上昇と、前月の0.6%を上回り、08年6月以来の大幅な伸びとなった。政策判断で重要視される(値動きの大きい)食品・エネルギーを除くコ . . . 本文を読む
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しぶとく1800ドル台維持の金 

2021年07月13日 20時40分45秒 | 金市場
本日は米6月の消費者物価指数(CPI)の発表が控える。ここまで2カ月上振れで材料になってきた指標でもある。4月は前年比4.6%の上昇、5月は5%の上昇と予想を大きく超え○○年ぶりの表現が続いた。半導体の供給不足から自動車生産が滞り、中古車価格が前年比で29.7%、ガソリンが56.2%上昇などイレギュラーな要因が多く、総合値が大きく上振れた。 6月の市場予想では前年比で5%上昇と、5月と同様に2 . . . 本文を読む
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どう読むか?分かれる見通し 

2021年07月12日 22時57分42秒 | 金融市場の話題
先週は米10年債利回り、つまり米長期金利の動きが市場の注目を集め、米国株にも影響を与えた。 6月16日のFOMC後に下げトレンドが生まれた利回りは(価格は上昇トレンド)、6月下旬から下げピッチを速めた。7月8日にかけて8営業日連続の低下で1.25%と2月以来の低水準にまで下がったが、9日には1.36%へと急反転となった。 今年の3月に米国経済の正常化加速観測とそれにともなったインフレ懸念もあ . . . 本文を読む
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