亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

資本規制のギリシャ  サイは投げられた

2015年06月29日 22時49分54秒 | 国際情勢
日本時間の15時はアテネの午前9時。月曜朝の活動が始まっているが、銀行は開かなかった。それにしてもブリュッセルでギリシャ交渉団がEU債権団と詰めの交渉をしているところに、急転直下の方針変更が伝わり、ギリシャ側交渉団も「寝耳に水」状態だったというから、驚くとともに、さも、ありなん!ということだろう。 6月19日(金)のここに、来週月曜日はギリシャの銀行は開いていないのではと書いたが、1週間遅れで . . . 本文を読む
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動き出すギリシャ政局

2015年06月27日 21時21分30秒 | 国際情勢
ギリシャが急転直下7月5日に国民投票をやるという話。債権団側から支援策の11月までの延長提案を受け、当然ながら付帯する条件の受け入れ判断を決めあぐねた結果、「国民の意志を尊重する」というと聞こえはいいが、決断を丸投げという印象。そもそも、この短期間に国民投票など準備して実施できるのだろうか??物理的に無理ではないのか?直近のニュースでは、国民投票実施の可否を巡りギリシャ議会が招集されたとのこと。 . . . 本文を読む
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ギリシャ危機 そしてETFの残高増

2015年06月26日 22時30分58秒 | 金市場
ギリシャ協議は多くが予想したとおりまとまらず、ギリギリのところまで持ち込んでのまさに“チキン・レース”の様相。しかし、欧米を中心に最終的にはギリシャ側が譲歩するのではというのが大方の見方となっている。つまり、とどのつまりオオカミは来ないというわけだ。 気になる点は、ロイターが伝えるところではEU首脳会合でギリシャのチプラス首相が、ギリシャの今後をIMFではなく首脳陣が判断してくれと要請したと . . . 本文を読む
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政策に売りなし

2015年06月25日 23時30分56秒 | 金融市場の話題
使い古されたこの言葉。しかし、政府がこれだけ前面に出て株式や債券、為替相場に影響を与えたことはないわけで、「(政策に)売りなし」はここに極まれりといった印象だ。2012年の初め頃だったか、「日本国債は1年半以内に暴落する」と言って売りポジションを持って(いたかどうかは確認できないが)、日経までその話を取りあげて、それを読んで驚いた人が自分の周りにもいたのだが、ヘイマン・キャピタルのカイル・バスなど . . . 本文を読む
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高度に政治的な判断が控えるユーロ圏

2015年06月24日 23時57分49秒 | 金融市場の話題
今日は午前10時過ぎから午後5時半まで、都内丸の内の日本工業倶楽部の5階セミナールームに詰めていた。1年に一度のthe longest day。ある研修会の講師役を受けており、その対応。以前は終盤に声がかすれることがあったが、今回は問題なし。終わったら、結構疲労感はあるものの、ぐったりというほどでもない。 さて、今朝はFRBのパウエル理事の発言が、ヘッドラインを飾った。50%の確率としながらも「 . . . 本文を読む
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米財務長官も登場のギリシャドタバタ劇

2015年06月23日 23時42分02秒 | 金融市場の話題
ギリシャは土壇場でようやく話し合いの舞台に登場という感じ。昨日の緊急ユーロ圏財務相会合は、急に提出された案を元にその場で判断を下せるほど事態は簡単ではなく、持ち帰り検討しましょうということに。その前段階では、週明けから預金引き出しが加速しているギリシャの銀行への支援の手を止めるわけにいかず、ECBは電話会議にてELA(緊急流動性支援)の増枠を決定。1週間で3度目の引き上げで、週末19日に18億ユ . . . 本文を読む
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ギリシャは判然とせず、ただし市場は楽観

2015年06月22日 23時25分41秒 | 国際情勢
本日は日本時間の夕刻5時半からECB理事会、午後7時半から緊急ユーロ圏財務相会合。こちらは23日午前2時から予定されているユーロ圏首脳会合での話し合いの前に、新たなギリシャからの提案を現場レベルで審査する必要があろう・・・ということで、設けられた話し合いというよりもチェックの場ということか。 早ければ先週末、あるいは23日にもという感じのギリシャ国内での預金の引き出しや送金制限という資本規制は . . . 本文を読む
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週明けのギリシャの銀行は開いてないかも・・・。瀬戸際のギリシャ

2015年06月19日 22時06分13秒 | 金融市場の話題
今週に入り市中銀行からの預金引き出しの加速が伝えられるギリシャ。ギリシャ中央銀行は18日にECBに対しELA(緊急流動性支援)の拡大を要請した。すでにECBは今週、その枠を拡大したばかりだが、それ以上の預金が引き出されたとのこと。要請を受けたECBは本日電話会議を開き是非を論議するとのこと。 昨日はユーロ圏財務相会合でのギリシャの交渉スタンスに、ラガルドIMF専務理事も、もう我慢ならぬ!!とい . . . 本文を読む
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タイミングのいい、ECBの無制限債券買い入れ策「OMT」合法判定

2015年06月17日 23時05分29秒 | 金融市場の話題
16日は欧州司法裁判所が、ECBの決めている無制限債券買い入れ策「OMT」が、条件付きながら合法とする判断を下した。“条件付き” というのは、中銀による財政赤字の直接引き取り禁止条項に触れないようにということ。歴史の教訓から中銀による国債買取りに拒否感の強いドイツの政治家や有識者が提訴していた。 ギリシャを巡るドタバタ劇に時間切れが迫っているタイミングでもあり、非常時にECBが(とことん)対応 . . . 本文を読む
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ギリシャ そしてラジオNikkei 

2015年06月16日 17時54分08秒 | 金融市場の話題
政治的判断に委ねられるギリシャ問題  望むのはチプラス政権の崩壊? 昨日発表された5月鉱工業生産指数が注目されたのは、FOMCを控えて出遅れ気味の企業部門の動向を見たいということがあります。プラス予想がマイナスとなり、マイナスとなっていた4月分はさらに下方修正ということになりました。45分早い8時半に発表された、NY連銀製造業景況指数も3.09のプラスとなった前月比を上回るプラスの6.0の . . . 本文を読む
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