亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

出口も複雑化する日銀の緩和策。後始末は誰が・・・。

2016年01月29日 23時59分12秒 | 金融市場の話題
前日の12月の米耐久財受注が5.1%の減少となり予想の0.6%マイナスから見て想定外のマイナス幅となり、しかも2ヵ月連続の減少は、如何にも悪かった。いいとは言えない。しかし、金融市場に大きな反応は見られなかった。今夜の10-12月期のGDP速報値は事前予想が減速を読んでおり、その線(0.8%程度)に沿った数字に落ち着いた。むしろ横ばいを読む大手金融機関もあったので、プラス0.7%は褒められはしな . . . 本文を読む
コメント

確信が揺らいだ?FRB

2016年01月28日 22時35分42秒 | 金融市場の話題
金融市場の混乱と海外の経済成長が遅いことに懸念を表明したFRB。 昨年12月の会合で、目標水準を満たさず、さらにその達成見通しも確たるものでないインフレ率の低迷をたてにした反対論を説き伏せて見切り発車のような形で踏み切った利上げ。全会一致は、9年半ぶりの利上げを波乱なく実施するための必要条件ということのようにみえた。 昨日はここに、それだけに前回会合から6週間しか経過していないタイミングでは . . . 本文を読む
コメント

焦点はインフレの現状分析と見通し

2016年01月27日 22時37分31秒 | 金融市場の話題
利上げ見通し(スケジュール)の下方修正などハト派的なFOMCの決定を期待し先取りしたような26日のNY市場の原油、株式、そして金の上昇。年始からの動乱相場でさすがに声明文にて何かしら言及があるのだろうということだが、果たしてどうか。 波乱含み故に9月のFOMCに際して使った「(世界経済・金融情勢を)注視する」という文言は、先行きへの警戒感(≒弱気)と受け取られかねず使えないのではないだろうか。 . . . 本文を読む
コメント

金とプラチナ、直近の価格逆転はスイスフラン・ショック以降のこと(特性の違いが価格差に反映)

2016年01月27日 10時05分56秒 | 金市場
昨夜の更新で最後のパラグラフが書き起こしたワードファイルから転載されておりませんでした。その部分を加えた上で、タイトルも加えました。 偏西風の“大きな”蛇行が、寒気団を南国に運んだらしい。奄美大島や沖縄本島や久米島でも雪がちらついたという。また台湾でも寒気の流入で亡くなった人も多いと。異常気象と割れて久しいが、今回の寒気はついにここまで来たかという感じだ。印象的には地球温暖化に逆行するものだが . . . 本文を読む
コメント

金かプラチナか

2016年01月26日 23時58分49秒 | 金市場
偏西風の“大きな”蛇行が、寒気団を南国に運んだらしい。奄美大島や沖縄本島や久米島でも雪がちらついたという。また台湾でも寒気の流入で亡くなった人も多いと。異常気象と割れて久しいが、今回の寒気はついにここまで来たかという感じだ。印象的には地球温暖化に逆行するものだが、これも温暖化がもたらしたものなのだろう。 話題はかわってこのところ金とプラチナの価格逆転現象について問われることが増えている。もっと . . . 本文を読む
コメント

巻き戻しは金融の世界に限ったことではないわけで

2016年01月25日 22時40分52秒 | トピック
先週末の2営業日に急反発で大幅高になったWTI原油。ショートを大量に抱えていただけに、やっとショートカバーの自律的反発が見られたというところ。ショートが記録的水準まで膨れ上がり、それが巻き戻されるのは“金融的側面”からの動きだが、今回の原油相場には産油国間の“チキン・レース”という需給バランスの崩れが根幹にあるので、この程度で底打ちしたとの展開は考えにくいのではないかと思う。この辺りは1月14日 . . . 本文を読む
コメント

無風のはずがにわかに騒がしくなる?日銀政策決定会合。FOMCは声明文より後の議事録

2016年01月23日 22時32分07秒 | 金市場
22日のNY株は軒並み反発となった。NYダウは210ドル高(1.33%)の1万6093ドルで終了した。アジアの時間帯の日経平均の941円(5.9%)の上昇ド派手な展開となったことから、やや見劣りというか地に足がついた反発となった。 そもそも日本株は空売り率が40%を超えて過去最高と言われていた割に反発らしい反発を見せていなかっただけに、ついにセンチメントも大転換、大踏み上げ相場の到来か・・・と . . . 本文を読む
コメント

金の上値を抑えているドル高

2016年01月22日 23時41分42秒 | 金市場
前日つまり1月20日はグローバル・リスクオフ環境の中でNY株も大幅に下落。ただし、引けにかけて買戻しの動きが見られた。WTI原油は30ドル割れの水準にも関わらず大幅安で26ドル台で終了。この中でNY金は上昇となったが、高値は1109.90ドルまでで1月8日に記録した1113.1ドルの高値更新はならなかった。 21日の注目イベントはECBの政策理事会。次回3月10日の会合にて追加緩和策の検討をす . . . 本文を読む
コメント

やってきたことは必要なことだった。バーナンキは正しかった、しかし・・・・。

2016年01月20日 21時29分27秒 | 金市場
いよいよ各市場横断的に値動きが荒くなってきた。昨年後半から悪材料どうしが影響しあい共振する傾向が強まっていたが、多くは水面下でのことだった。それがいよいよ顕在化という流れになってきた。 本日は午後13時~15時の間に済ませるというアポが都内であり、連絡のうえで13時半頃現場に着いたときには、WTI原油は28ドル割れで、日経平均が大きく値を崩しているところだった。軽い昼食を取った後の移動中に値動 . . . 本文を読む
コメント

人民元バブルの崩壊

2016年01月19日 23時22分32秒 | 金融市場の話題
本日発表された中国の10-12月期GDPをはじめとする指標は年始から中国と原油が市場のとりわけ株式市場の材料として再浮上する中で注目されていたもの。広く報じられているように10月から12月の3ヵ月間は前年同期比で6.8%の成長となったと(中国国家統計局により)発表された。 これで2015年通期の成長率は6.9%となり目標の7%を下回ることに。25年ぶりの低水準となったとされる。前年は7.3%だ . . . 本文を読む
コメント