亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

GDP、FOMC、クライスラー

2009年04月30日 22時38分29秒 | トピック
FOMCは、量的緩和についてもう少し積極的な内容の声明文になると思っていたのだが、比較的控え目のトーン。いまの量的緩和策が効きが悪いようなら追加もアリと。もう少し「時間軸効果」というかジャブジャブのイメージを出すのも一方かと思ったが、両刃の策ゆえ。今年に入り債券市場も欠かさずウォッチしているが、長期金利は3.1%まで上昇してきた。そういえば今週は1010億ドルもの記録的国債入札の週でもあった。株の . . . 本文を読む
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ミルク補給(金融当局のリスクテイク)で底割れ回避の金融

2009年04月29日 12時49分47秒 | 金融市場の話題
ストレステストの結果が各機関に通知されたのが先週末。金融当局の判断基準と金融機関サイドの判断基準に食い違いは当前のごとく発生したと思われ、結果説明については60分以内に終わったところが数行で、後はかなり難航したという話もある。28日付でウォール・ストリート・ジャーナルがシティ・グループとバンク・オブ・アメリカ(BOfA)の資本不足を伝えている。ブルーム・バーグも後追いでBOfAが70億ドルほどの資 . . . 本文を読む
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続:豚インフルエンザ

2009年04月28日 17時18分56秒 | トピック
普段ならこれほど反応しない豚インフルエンザも、足元の金融経済の状況が状況だけに影響力も大きくなる。過密都市東京に住んでいると実感できるが、これが日本・・・というより東京で患者が発生すると下手をするとパニックになるのではないか。本日は韓国でも患者が発生との話が伝わっているが、覚悟しておいた方がいいのかな。 話は変わるが、金市場は何度か書いたが、イースター前からの薄商いが続いている。したがって、値が . . . 本文を読む
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ジワジワと効く中国の金買い増し話

2009年04月27日 18時04分18秒 | 金市場
中国が突如発表した金準備454トンの手当て済みの話。外貨準備急増中でドル以外への資産の分散が伝えられていた中国だけに金の買い増しをしていたという事実は、発表されてみれば“あっても不思議はない”し“そうでしたか”ということだが、やはりサプライズといえる。NYの反応は比較的静かで、国際市場からの買い付けということではなく国内での買い取りという点と既に実施済みということから、ビッグ・ニュースでプラスでは . . . 本文を読む
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豚インフルエンザ

2009年04月25日 23時42分08秒 | トピック
鳥インフルエンザの驚異が伝えられ流行のトップシーズンが過ぎ、日本も何事もなく終わってやれやれと思い、関心事項から消えたところに、豚インフルエンザ?そんなものがあったのか???というのが正直なところ一般的な認識だろう。報道によると、すでに人から人への感染にフェーズが移行しているらしい。ヤバイ!でないか、これは。 インドネシアでの鳥インフルの流行が、現地の関心の低さもあって心配されていたが、それ以前 . . . 本文を読む
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中国の金準備1000トンを超えていた

2009年04月24日 17時11分27秒 | 金市場
新華社が伝えるところによると2003年から中国は国内鉱山からの買い取りとスクラップの買い取りで454トンの金準備を積み増していたとのこと。600トンあったので1054トンとなり世界5番目の金準備保有国に。 快讯:自2003年以来我国黄金储备加了454吨 2009年04月24日 11:43:59  来源:新华网 新 . . . 本文を読む
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産金コストの上昇

2009年04月23日 22時33分21秒 | 金市場
金の採掘コストを産金コストと呼ぶ。1オンス=31.1035グラム当たりのドルで表記するが、長らくコストの高いのは南アフリカと相場は決まっていた。開発されて100年を超えており、鉱山によっては地下4000メーターのところまで掘り進んでいるところもあり、必然的にコストも上昇する。もともと金鉱山は労働集約型の産業ゆえに人件費の上昇はダイレクトに産金コストに響くことになる。その南アのコストはおおむね400 . . . 本文を読む
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嫌な流れ「大収縮時代」

2009年04月22日 21時47分23秒 | トピック
18日土曜日にも取り上げたが、先週末の木、金と金ETFの最大銘柄スパイダーが目立って売られ2日で21トン強も残高が減った。それに関していろいろ考えている折に、米国関連のデータをいくつか見ていて、漠然としていた自分のなかで気になる流れが何であるかが浮上した。金市場のことを考えていて浮かんだ、3月に続いた米系マクロデータの好転の後にやってくる可能性のある、第2段目の落ち込みの発生の道筋。もちろんFRB . . . 本文を読む
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再び金融市場に次の波が

2009年04月21日 15時44分49秒 | 金市場
小康状態のなか、ほのかな明かりが見えたと大統領までもが指摘していた環境のなかで、また株価の目立った下げ。けさTVニュースを見ていて、「現実を思い知らされた」、「朝食に出たオムレツをおいしく食べたら中にサルモネラ菌が入っていた」というNYの株式トレーダーのコメントにフムフムと頷いてしまった。昨日、会計処理を使った利益の捻出について取り上げたが、昨夜のバンカメ決算が嫌気されたのは前年同期との比較で2. . . . 本文を読む
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格下げにより得る利益

2009年04月20日 10時31分32秒 | 金市場
ETFの2日で21トンの減少に関しては、土曜日に書いたが、先週発表されたCPI(消費者物価指数)が前年同月比で1955年以来のマイナスになっていたことは、エネルギー価格の下落とはいえ、少し気に掛かかった要因。今朝の日経にもあるようにECBもいよいよ5月7日に量的緩和策を導入する見込だが、中銀はデフレ阻止にやっき。それだけデフレに対する危機感は高いと言える。そのなかで金市場では先行きのインフレを買う . . . 本文を読む
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