亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

UAE中銀、ドルの比率を50%に引下げ!?

2006年10月31日 14時26分42秒 | 金市場
金に関する話。以前、UAE(アラブ首長国連邦)の中央銀行が外貨準備の10%をユーロに、同じく10%を金にする意向を持っているとここで書いたことがあったが、Bloombergの伝えるところによるとユーロ分につき検討が始まったというニュース。約250億ドルの外貨準備のうち足元でも98%がドルでの保有となっており、まずその比率を8%下げユーロにするとのこと。最終的にはドルの比率を最大50%まで下げるとB . . . 本文を読む
コメント

はじめチョロチョロ

2006年10月30日 16時00分15秒 | 金市場
ドル建て金価格は足元のアジアの時間帯でも600ドルをクリアしてきた。NYアクセス(夜間取引、先物)でも一時605ドルを越えている。週末のCFTC発表のファンドの残は、ネットで174トンの買い建て(買い越し)と漸減傾向は変わらず。先週末のNYは、シルバー以下みな値を消したが金だけは値持ちがよかった。そういえば10月16日に開催されたカルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)の投資委員会の内容はほ . . . 本文を読む
コメント (3)

よしなしごと

2006年10月29日 18時53分28秒 | 徒然(つれづれ)
休日で家に居るときは天気の良い日は近くの川沿いの公園を散歩することが多くて、昼食を兼ねて行き40分程度、帰り40分程度歩くということをやっている。決め事にすると続かないので、条件が合えばという程度の習慣。桜並木が続くが、きょうは木によっては葉が色づき始めていた。同じコースを歩くので季節の移ろいを感じることができる。今年はセミの声が例年のように聞こえないと思ったのはもう3ヵ月も前になるが、いやはや月 . . . 本文を読む
コメント

7-9米GDP速報でドル円急落

2006年10月28日 13時08分19秒 | 金融市場の話題
7-9月期の米GDP速報値が+1.6%と事前予想の+2.2%下回ったということでニュースになっている。朝日新聞など一般紙も米国景気の減速をテーマに特集を組んでシリーズものの記事を掲載し始めている。早い話が準備していたわけで、このところの住宅市場の落ち込みから「減速」は想定内の話であって、問題はこれから住宅価格の下落がどの程度で収まるのか、またその波及効果はどの程度のものになるのか?という部分。今回 . . . 本文を読む
コメント

NY証取と東証の提携交渉

2006年10月27日 15時13分13秒 | 金融市場の話題
本日10月27日付けの日経本紙が一面トップで報じた「NY証取、東証に提携提案」という記事。10月18日にもシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)とシカゴ商品取引所(CBOT)の合併報道で書いたが、国際的な取引所の合掌連衡の動きが加速してきた。グローバル化、IT化の進展で、そもそも取引所自体が従来どおりというのも時代に合わなくなってきているわけで、流れとしては起こるべくして起きているということ。問題 . . . 本文を読む
コメント (3)

38年ぶり(!?)の値下がり

2006年10月26日 17時46分54秒 | 金市場
FOMCは予想通りの結果で材料にはならなかった。インフレと景気を両睨みという部分も予想通り。景気は減速傾向を鮮明にしているが、緩やかなペースで拡大するとした。一方でインフレ圧力は緩和されているが、悪化のリスクもあり、その際には追加利上げも選択肢にありとしている。まさに両睨みということ。そのなかで比較考量すると景気重視ということ。このFOMCの声明文よりも実は目を引いたのがこの日の午前中に発表された . . . 本文を読む
コメント

居心地のいい「安定的な不均衡」

2006年10月25日 18時48分07秒 | 金融市場の話題
さてFOMCだが、大方の見通しどおり金利水準は据え置きのまま、インフレ警戒モードは緩めずということになりそうだ。先週発表された米9月の消費者物価は(変動の大きい食品とエネルギーを除いた)コア指数で+2.9%(前年同月比)と米連銀が許容範囲としているとされる+2%を大きく越えていた。ただし総合指数は記録的なガソリン価格の下げで前月比で下げていたこともあり、このまま状態が落ち着くのを待つというスタンス . . . 本文を読む
コメント (3)

天候もマーケットも体温急低下

2006年10月24日 23時05分40秒 | 金融市場の話題
本日は出張から帰ってきたならば東京は大荒れだったようで、羽田への下降時に飛行機も大揺れ。しかも気温が低い。12度台だと。寒いわけだよね、昨日の半分の数値だ!大揺れということでは、金市場はじめ商品市場も大揺れ。今夜のFOMC声明文待ちだが、そもそも目新しいものが出てくるわけではなく、景気見通しについてバーナンキ組がどう方向を示すかに関心が集まっている。インフレなき成長を見通せるか否か。金市場の崩れ方 . . . 本文を読む
コメント

OPECの減産

2006年10月23日 16時44分28秒 | トピック
OPECの日量120万バレル減産の決定は、実質ベースでどうなるのかという点と実施された場合でも現実の需給に影響を与えるにはタイムラグがあること、またダブついているとされる需給に対して、そもそも影響力はあるのかという疑問があるということか。結局buy the rumor sell the fact(噂で買って事実で売る)を地で行くような展開で反落。こうなるとWTIは40ドルを見るという声が出てくるの . . . 本文を読む
コメント

犠牲者増えるイラク

2006年10月22日 23時21分32秒 | 国際情勢
北朝鮮の動向に世界中の耳目が集まっているので関心が払われていないが、イラク情勢がますます悪化してきた。治安維持権限をイラク側に返した後に、その地域の治安が悪化し再び米軍が乗り出さなければならないという状況に陥りつつある。武装勢力の狙いはそこにあるのは間違いなかろう。まさに泥沼化。米軍兵士の戦死者はどんどん増えておりスンニ派のラマダンが土曜日で終わったが、今月の米軍兵士の戦死者は78人で今年に入り月 . . . 本文を読む
コメント