亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ダンスは続いている、しかし、ドアの近くに群がって踊っている

2014年09月29日 23時51分32秒 | 金融市場の話題
週明けのNY株が売られている。木曜日にダウ工業株30種からNasdaqそしてS&P500種と1.5~2.0%の範囲で下げが拡大したが、市場全体に影響を及ぼす何か悪材料が出たわけではなかった。四半期末接近で利益確定モードの売り広がりが、期せずして目立った下げにつながったと見られる。米国株バブルが指摘されて久しいが、PERやPBRなど伝統的な指標では株価の割高感は見られないとされる。そこで指摘されるの . . . 本文を読む
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ボラティリティが上がった株式市場

2014年09月27日 23時07分02秒 | 金市場
前日の急落から一転してNY株は急反発となった。発表された経済指標は良く、4-6月期の国内総生産は前期比年率4.6%のプラスで改定値から上方修正された。後は9月の消費者信頼感指数(ミシガン大学)は市場予想を若干下回ったものの84.6となり、2013年7月以来の高水準となった。 この2つの指標を受けた市場で反応が良かったのは為替相場・・・ドルだった。結局たいした調整を経ることなく主要通貨に対し再び . . . 本文を読む
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静かな市場が風雲急を告げ・・・

2014年09月26日 23時31分09秒 | 金融市場の話題
昨日は大幅な下げに見舞われたNY株だが、本日の寄り付きは一応下げ止まりという感じだ。昨日はNYダウの前日比264.25ドル安、1万6945.80ドルと1万7000ドル割れになったのをはじめ、S&P500種平均、ナスダック総合株指数とそれぞれ1.5~2.0%安となった。ただし、株安に特定の材料はなかった。ここまで最高値の更新を続けてきたNY株だが、9月末という四半期末接近を受け利益確定の売りが出来高 . . . 本文を読む
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好悪織り交ぜて

2014年09月24日 23時55分17秒 | 金融市場の話題
このところの米国の自動車販売絶好調の背景には銀行による自動車ローンの積極的な貸し込みがあるとされる。かなり与信を緩くしておりバブルとの指摘も。一方、住宅ローンの方は与信管理は厳しく、貸し出しは鈍いのが現状となっている。22日、月曜日に発表された8月の米中古住宅販売は予想外のマイナスに。前月比で1.8%減って年率505万戸に。予想は520万戸だった。前年同月比では5.3%の減少。投資用の購入が減っ . . . 本文を読む
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Web取引を始めたRoyal Mint(英国王立造幣局)

2014年09月23日 22時15分50秒 | 金市場
本日の早朝、NHKBS1で国際ニュースを何気に見ていたらBBCが金を取りあげていたので、アレレ珍しい何かあったか??と思いながら見ていたら、Royal Mint(英国王立造幣局)が発行している複数の金貨(ブリタニア金貨など)のオンライン取引を始めたというものだった。昼夜を問わず購入、売却ができると。買い付けた金貨は手元に置くも良し、Royal Mintでも預かってくれるという選択肢があると・・・ . . . 本文を読む
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ドルの米国回帰

2014年09月22日 23時54分35秒 | 金市場
ICEフューチャーズに上場されているドル指数が先週末で10週連続の上昇となった。このところのドルの独歩高を象徴する事例だが、ここまでの上昇はWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)によると少なくとも28年は見られていない・・・と。 先週までの加速したドル高は、月初にECBによる利下げと資産買い取りの開始があり、そこに日銀の追加緩和見通しが高またことによる。さらにスコットランドでの住民投票が加わ . . . 本文を読む
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つれづれ 「ラジオNikkei マーケット・トレンド」

2014年09月19日 23時16分23秒 | 徒然(つれづれ)
本日は、ラジオNIKKEI夕刻5時30分からの生番組「マーケット・トレンド」だった。8月が1ヵ月空いたので担当アナの大橋さんとも久々だった。もともとFOMCの後にと組まれたスケジュールにつき、話題の中心は米金融政策にからんだものとなりました・・・・が、やはり足元で大きく動いているドルの動きは、金市場に影響するものにつき、話はまず為替からにしようと。 後半は、私が気になっているFRBの膨れ上がっ . . . 本文を読む
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いよいよ始まる出口戦略

2014年09月18日 23時51分56秒 | 金市場
さてFOMC。ここが金市場の方向性を決める第一関門としてきたのだが、報道されているように「相当な期間≒長く(considerable time)」は継続されて、その反対側というか付随して出口戦略とりわけ資産規模の縮小の方法論の合意も表明された。つまりワタシタチハ、デグチヲメザシテイマス。シカシ、ダイジョウブデス、イソイデハイマセン。シカシ、リアゲニカンシテハ、カイゼンノペースガ、ハヤマレバ、コノカ . . . 本文を読む
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イエレンFRBが市場の評価にさらされる時間帯入り

2014年09月17日 22時33分55秒 | 金融市場の話題
量的緩和策の終了は比較的混乱なくできても、利上げは難しい、というのが以前からの持論。まして想定外の資産買い取りを行った結果、その総額が4兆5000億ドル(約480兆円)まで膨らみ、放置したまま金利でコントロールせざるを得ない状況ゆえに、市場の過剰反応も警戒する必要がある。行きはよいよい、帰りはこわい・・・の本格的な出口戦略がこれから始まる。 16日のNY市場の話題は、米紙ウォールストリート・ジ . . . 本文を読む
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FOMC、悩ましい判断(ぶつかり合う政策)

2014年09月16日 23時45分36秒 | 金市場
さて本日から注目のFOMCが始まった。声明文と今回は経済見通しも発表されるのが東部時間の17日午後2時(日本時間18日午前3時)。30分後にイエレン議長の記者会見が始まる予定。それまでに発表される米経済指標で目ぼしいものは、昨日の鉱工業生産指数と本日の8月の生産者物価指数(卸売物価指数、PPI)と明日の同じく8月の消費者物価指数がある。 8月の鉱工業生産指数は0.3%のプラス予想に対してマイナ . . . 本文を読む
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