亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

超タカ派的引き締め策と高止まりする金

2022年05月31日 21時11分10秒 | 金市場
本日は夕刻16時30分からのラジオNIKKEI「マーケットトレンドPLUS」にスタジオ出演だった。「両刃のFRB超タカ派的引き締め策 下げない金の背景」と題して、番組キャスターの大橋ひろ子さんと正味13分余り。百聞は一見ではなく、百読は一聞にしかずということで、末尾にSupply on demand のURLを張ることに。。   昨日、ここにも記したように、あまりに急なインフレの高 . . . 本文を読む
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債券ポートフォリオ(保有資産)に評価損を抱えたFRB」

2022年05月30日 22時26分51秒 | 金市場
先週末は6月2週目に発売予定の経済誌の原稿を書いていた。金価格の見通しがテーマだが、先行きの上昇を読んでいることから、その背景としてFRBのバランスシート上これから起きる問題点について書いた。土曜日の夕刻に一通り書き終えて、何気に週末の海外のニュースをチェックしていて何のことはない、FRB関連のニュースに書いた原稿内容に一部重なるものを見つけた。 それは表題のようにFRBが保有債券に含み損が発生 . . . 本文を読む
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甘くないFRB、それを織り込んだ金市場 

2022年05月27日 21時15分30秒 | 金市場
本日は午前9時半過ぎからラジオNIKKEIのマーケット・プレスに電話生出演(17分程度)。キャスターの岸田恵美子さんの問い掛けに応じる流れにて進行。広範囲の内容となった。 米国の景気・金融政策を見る上でのポイントは、何といってもインフレ動向だが、岸田さんはCPI(消費者物価指数)が注目されがちだが、PPI(生産者物価指数、あるいは卸売物価指数)にもっと注目すべきではないかと。たしかに米国企業は . . . 本文を読む
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5月議事要旨はタカ派の内容か 

2022年05月25日 21時16分17秒 | 金市場
先物市場でのショートカバー(売り建ての買戻し)に加えETFという現物絡みの買いで反発した金だが、24日まで4連騰で24日のNY金の通常取引は1865.40ドルで終了となった。1850ドル処での売りをこなしたかたちだが、この水準を維持すればOK。本日の5月のFOMC議事要旨が、どうなるか。その内容に足元の動きからすると株式市場がどう反応するかも、ポイントになりそうだ。 24日までの金のサポートは . . . 本文を読む
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増加に転じた金ETF(金ETFへの資金流入)

2022年05月24日 21時19分14秒 | 金市場
先週後半から見られるドルの反落が週明けも続き、NY金をサポートした。週明けはラガルド欧州中銀(ECB)総裁の金融正常化発言(7月に利上げ可能)を受けユーロが対ドルで上昇。他の主要通貨もドルに強含みに推移。これによりドル指数(DXY)は週明け23日1日で先週末の103.15から102ポイント割れを伺うところまで1ポイント以上下げることになった。 週明けの金市場はNY時間外のアジアからロンドン、さ . . . 本文を読む
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NY金テクニカル改善、ショートカバーの上昇  

2022年05月23日 20時22分33秒 | 金市場
先週末5月20日のNY金は小幅に続伸となった。前日に切り上げた1840ドル前後の水準を維持して終了となった。通常取引は1842.10ドルで終え、週足では33.90ドル(1.87%)高。4週間ぶりの反発ということに。 連日年初来安値の更新を続けてきた米国株式市場だが、20日も午後2時ころまで下値追いの展開で下げ幅が拡大した。やっと前日にリスク回避型の買いを呼び込む形で上昇した金は、(NY時間外か . . . 本文を読む
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強烈な逆風の中で1800ドル台はキープしたNY金

2022年05月20日 19時50分21秒 | 金市場
NY金はやっと相応の戻りを見せた。前日には2020年6月以来の下げとなっていたダウ30種やS&P500種など米国株式市場が、この日はやや落ち着いたものの、年初来安値を連日で更新。特に多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種は年初1月3日の高値からここまで約18%の値下がりとなり、20%以上の下落を基準とする弱気相場入りの水準に接近。さすがに金市場には買いが見られ、金ETF(上 . . . 本文を読む
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米株は緩慢なバブル崩壊 引き続き押し目買いの金

2022年05月19日 22時14分15秒 | 金市場
昨日は最後に「本日の株価の展開が見もの」書いたが、米国株は終盤に向けて一貫して下げることになった。前日17日の反転はやはり多くが懸念したベア・マーケット・ラリーということだった。ブル・トラップとも表現できるだろう。それにしても米国株は「茹でカエル」の寓話のような展開で、適当な戻りを入れることで投げ売り殺到という形にならず、底打ちシグナルが出ないうちに、気が付けば水準が大きく切り下がっており、何のこ . . . 本文を読む
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FRB 経済が強いうちに鬼(インフレ)退治

2022年05月18日 23時08分27秒 | 金市場
さて注目の4月の米小売売上高は市場予想に沿った内容で堅調との判断となった。前月比0.9%増え、市場予想(1.0%増)をやや下回ったが、高インフレに負けず、消費は引き続き堅調に推移していることを示した。3月分は1.4%増と、前回発表の0.5%から上方修正されている。この結果を受けて当面の成長の下振れリスクに対する懸念が後退、この日の米国株式市場は大きく上昇した。前週までの悲観的見方は後退し楽観論が前 . . . 本文を読む
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MSCI消費者信頼感指数の低下とNY金の上昇

2022年05月17日 21時32分17秒 | 金市場
先週13日金曜日にここでJPX金の7500円割れはエントリーレベルではとしたが、その日はNY金の1800ドル割れ(安値1797.20ドル)に合わせ7500円割れとなった。週明け16日も同じように1800ドルを割れ下値が深くなり1785.00ドルまで見たが、JPX金も7405円と7400円割れを試すところまで売られた。しかし、その後のNY金、JPX金ともに反転上昇となった。本日この時間のJPX金は7 . . . 本文を読む
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