亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

4月に3時間、じっくり語る金の有料セミナーやります

2013年03月29日 18時03分37秒 | トピック
イースターで本日29日が連休となるNY市場の金価格は28日、前日比11.40ドルの1594.8ドルで通常の取引を終了した。これで1-3月期は前期末比(12月31日)で81ドル安、4.8%の値下がりで取引を終えたことになる。28日は、(こんな状況なので)早々と休みに入ったトレーダーも多く薄商い。したがって、薄い中を値を消したという感じ。ついにS&P500種が2007年10月7日の高値(1565.1 . . . 本文を読む
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イタリアは金を売れない(財政赤字減らしを目的に)

2013年03月27日 22時04分47秒 | 金市場
26日、IMFが2月の中央銀行の金の持ち分変動のデータを発表し、ロシアが22万5000オンス(約7トン)、トルコが18万5000オンス(5.75トン)増やしていることが判明した。中央銀行版純金積立と当方は呼んでいるのだが、ロシアはコツコツほぼ毎月のように買い続けており、ついに3140万オンス(約977トン)まで増えたと。ロシアは既に保有上位8位に位置して、外貨準備に占める金の比率は9.6%程度に . . . 本文を読む
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預金より安全な金?

2013年03月26日 23時56分39秒 | 金融市場の話題
3月13日のここに「欧州委員会、ECB、IMFのいわゆるトロイカ(3機関)の話し合いが行われてきたが、銀行への100億ユーロ(9500億円)の資本注入の方向で話しが進んできた。その際に、預金者にも一定の負担を求めるということで預金カットを求める方針をドイツが主張してきた」「ところが昨日のニュースでは、与党キリスト教民主同盟(CDU)の幹部のメルケル首相の側近が、預金カットは避ける方向で検討を開始と . . . 本文を読む
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日本債ベア、アベノミクスの初動で撤収

2013年03月25日 21時17分17秒 | 金融市場の話題
アベノミクスは閉塞感に満ち満ちていた内外のマインドを解き放つという点で、ここまで大成功を収めたのは間違いない。諸々のタイミングがうまくハマったのはラッキーだったということだろう。もともと野田さんがあの局面で解散を決断するという他力本願的な要素にも左右されたこともある。その後の動きも以前と比べるとスピード感はある。高揚したマインドをどう実態(実需)につないでいけるのか。それが、問題だ。企業にしても円 . . . 本文を読む
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かなりハト派的

2013年03月21日 23時54分24秒 | 金融市場の話題
キプロスは、緊急資金供給のギリギリのところで取りあえずECBが譲歩するなかたちで資金供給を続ける声明を発表したのは、市場に安心感を与え、心理的な動揺を抑え、波及を抑えることを目的としている。 ただし、悪しき前例を作るわけにはいかず、目先の猶予をキプロスに与えたということだろう。それをキプロス側が汲み取って迅速に対応しないと、“ならぬモノは、なりませぬ”状態となる。市場も無視ができなくなる。つまり . . . 本文を読む
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さてFOMCだが

2013年03月20日 23時20分13秒 | 金融市場の話題
今夜のFOMCの結果への関心が薄れてしまうわけではないが、キプロス議会が救済策の条件となっていた預金への課税を同国議会が圧倒的多数で否決し、。この小国の問題が・・・・というより“扱い”が難しくなってきた。ECBのキプロス中銀への緊急資金供給(ELA)が頓挫するとキプロスの金融システムは破たんに至り、国として立ち行かなくなる。しかし、それで他の沈静化しているユーロ圏の数々の問題が再び燃え上がるとな . . . 本文を読む
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気を使う必要があったキプロス

2013年03月18日 21時34分42秒 | 金市場
先週の13日の水曜日にここでキプロスについて書いた。GDPの規模でユーロ圏全体の0.2%に過ぎず、取るにたらないといえば語弊があるが、そんなキプロスに気を使って対応する必要ありで、救済にあたり預金カットを避ける方向でドイツが検討を開始と伝えられているとした。小さな穴からダムが決壊に至るという話から「蟻の一穴」という表現を使った。 週末に結局ユーログループは、キプロス国内の預金者にも「税金」という . . . 本文を読む
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期待先行。国際金融版3本の矢の3本目。

2013年03月16日 23時54分16秒 | 金融市場の話題
本日の午後は名古屋でセミナー。3週間前の土曜日に同じ主催者の大阪会場で話しをしたが、そこで参加されていた人も数名、名古屋でも判別できた。言葉を交わしたこともなく、お名前も存知あげませんが、顔は覚えております。3週間前の話と本日の内容は、大筋では変わらぬが、おそらく事例が違うのとニュアンスがその後進行したイベントや発表された指標などを加味しているので、前回は類推であったものが確信に変わったり、見方 . . . 本文を読む
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好調な指標の増えてきた米国

2013年03月14日 23時54分27秒 | 金融市場の話題
米国関係の指標に強い数字が続いている。昨日は2月の小売売上高が前月比で1.1%の伸びを見せ、1月から始まった給与税減税の失効にともない影響を受けるかと思いきや、まったく障害にならずという感じの結果に。2月の下旬にディスカウンターのウォルマートの売り上げが落ちているといった内部メールがどうのこうの・・・という話などもあったが、消費は強いようだ。住宅価格が底打ちし徐々に上がっているが、ローン残高が物件 . . . 本文を読む
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それでも気を使わねばならぬキプロス

2013年03月13日 23時40分01秒 | 金融市場の話題
イタリアの選挙が単独組閣もできない分裂の結果に終わり同国の財政再建への懸念が高まったことで、当面安定化というユーロ圏情勢が、そうでもない・・・というとらえ方に暗転した途端というと大袈裟だが、フランスの不振やキプロスの金融危機の処理を巡る問題が市場の関心事になってきた。 キプロス問題は欧州委員会、ECB、IMFのいわゆるトロイカ(3機関)の話し合いが行われてきたが、銀行への100億ユーロ(9500 . . . 本文を読む
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