亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

着々と国債の買い付けは続く

2011年01月31日 23時58分52秒 | 金融市場の話題
成長はしている、しかし望ましい力強さはない。以前からそう言われ、先週のFOMCの声明文でも同様の見方が示されたのが、足元の米景気に対する評価となっている。そしてダボス(世界経済フォーラム)でもガイトナー財務長官が、景気の拡大ペースについて「失業率の低下や財政赤字の削減には依然として弱過ぎる」とした。こちらは先週末に発表された10-12月期GDP成長率(年率)3.2%についてのコメント。 &n . . . 本文を読む
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小規模ファンドが金市場を撹乱???

2011年01月28日 23時52分14秒 | 金市場
今週に入りNYコメックスの金の取組高が急減したのだが、その背景に規模は小さいもののヘッジファンドによる手仕舞い売りがあったことが判明。まさに解散、払い戻しのためのポジションを閉じる取引があり1日で過去最大の8万1000枚(1枚=100オンス)の取組の減少になったとのこと。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が伝えている。SHKアセット・マネジメントという名前のファンドとのことだが、運用資産は1 . . . 本文を読む
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ショートの増加、ETFの減少に関心が高まって来た

2011年01月27日 18時28分29秒 | 金市場
FOMCについては他でいろいろ書かれていると思うので改めて。結果的には「市場は景気見通しの上方修正にからめ、正常化へのステップを感じさせる内容を織り込みつつあるので、むしろ慎重な“モノ言い”となると金などは反発という可能性もある」としたが、声明文発表後の動きはそうなった。しかし、目先はこの持続力が問題となる。   その金価格だが、さすがに年始からの金市場の動き . . . 本文を読む
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金ETF戦線、動きあり

2011年01月26日 17時41分11秒 | 金市場
先週末20トン増加の後で週明けに11トン、そして昨日25日は31トンの減少と金ETF最大銘柄の解約がここにきて加速してきた。年金のリバランスにからんだ売りであれば、もう少し早いタイミングで出ると思われるので、ヘッジファンドの中で手放しているところがありそうだ。そうなるとポールソン??(ポールソン&カンパニー)を浮かべる人は多かろう。それはワカラン。まずは2月中旬のSECへの届け出の公表待ちだが、3 . . . 本文を読む
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ショートに傾くファンド

2011年01月25日 22時01分58秒 | 金市場
ここにも書いたが先週末に20トン強残高が増加した「SPDRゴールド・シェア」だが週明けは一転して10トン強の減少と出入りの激しい状況。NYコメックスのネット・ロングは手仕舞いで減ってはいるが、CFTCのデータからはファンドが新規売りを入れており、昨夜のNY株高の中でそれはさらに勢いを増すという状況になってきた。足元で1320ドル台前半なので昨年の10月下旬の水準まで売り込まれている。昨夜はインテル . . . 本文を読む
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1350ドル以下でETF20トン強

2011年01月24日 15時51分22秒 | 金市場
先週末は前週の名古屋に続き大阪本町でのセミナーだった。金市場の内部要因と取り巻く環境つまり外部要因について90分の話。プログラムの都合で5分ほどになった質疑応答は結果的に15分に伸びた。具体的な質問が多い。参加されている方に見覚えのある人は多い。もちろん何処の何方かわかりませんが。。。名古屋同様に手応えを感じながら話をさせてもらった。   さてその週末のNYも続落となった。引き続きフ . . . 本文を読む
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コメックス(ファンド)主導で1350ドル割れ

2011年01月21日 14時58分36秒 | 金市場
昨日ここに中国のインフレ率について「前年同月比4.6%と11月の5.1%からは低下となった。一応前月の数字は下回ったものの今年の上半期は上昇が予想されており、引き締めへの連想から欧米市場ではファンドの手仕舞い売りの誘因となる可能性が高い」としたのだが、その後取引が欧米市場に入り金は下げ足を速めることになった。   昨日はブラジルが半年ぶりに金利を0.5%上げて11.25%とした。金に . . . 本文を読む
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漏れていたデータ(引き締め継続観測で反落)

2011年01月20日 17時23分03秒 | 金融市場の話題
昨日取り上げた米住宅関連だが、その後発表された12月の住宅着工の結果は前月比-4.3%の年率52万9000戸となった。市場予想は55万戸だった。   52万戸台は2010年の数字で最低のもの。   水準としては2009年10月以来のもの。昨年は春先に景気回復期待が高まり、1月に60万戸大台を回復したあとに4月に向けさらに拡大67万9000戸となっていた。ちょうどFRBで . . . 本文を読む
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米住宅部門、底這い

2011年01月19日 17時16分38秒 | 金市場
ドイツの民間調査会社ZEW(欧州経済調査センター)が発表したドイツの景況感指数は、前回4.3、予想7.0に対し15.4と予想以上の伸びを示し、ユーロ圏経済の牽引国ドイツの好調が改めて確認されたことから、ユーロが買われた。ただし、先週のECB理事会後のトリシェ会見が2%超となっているインフレ率に言及したことを受け、一部に先行きユーロ圏の利上げを囃す向きもいるやに伝えられているが、それはなかろう。 . . . 本文を読む
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ドル価値の低下

2011年01月18日 23時38分38秒 | 金融市場の話題
今週号の米金融誌バロンズに(同誌が選んだ)10人の投資のプロによる今年のポイントを取り上げたものがあった(バロンズ・ラウンドテーブル)。 以下、興味深いものを当方が要約抜粋。   「先進国の過剰債務は20~30年間に蓄積されたもので短期間に解消されるようなものではない。意味しているのは成長もインフレも低下するということ。オバマ政権は悲惨なまでに失敗している。消費と財政刺激に焦点を合 . . . 本文を読む
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