亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

金価格、ジャクソンホール解釈を巡る攻防の末に上昇

2011年08月27日 23時54分34秒 | 金市場

昨日は午後に大阪に移動。飛行機を使ったが、どうもその後に東京はゲリラ豪雨に襲われたようで、携帯のアラームメールが来て伊丹着後に知った。したがってバーナンキ講演の内容は大阪のホテルの部屋で追い掛けていた。最近まで株が大下がりの中で、微妙なサジ加減をどうするんだろうと思っていたが、内容はほぼ多くが予想したものだった。ただし、9月20日のFOMCを1日加え2日間にしたのが、“技あり” という感じ。QEⅢに関しては言質を取らせることなく、しかし今後の各種指標次第では早ければ9月にも、という期待を市場に抱かせるという玉虫色の意思表明となった。しかし、どっちだ?といわれると緩和バイアスの掛った発言内容と言うふうに取れた。

 

それにしても金価格は1770~1790ドル往来の後に時間外で1800ドルを突破、戻り高値を取りに行った。結局トレンドは上向きという流れに。通常取引時間帯のテンポの速い往来相場は、目先筋の売り買い、買い売りという目まぐるしく方向感の変る回転商いという感じだった。いわゆるデイトレードのノリ。これは国内東京工業品取引所の夜間取引も同じ。買い方も売り方も“小すくい”で30円程度の幅で頻繁に往来相場を繰り返すという展開に見えた。これも最終的には戻り高値を追った。そういえば24日のNYコメックスの出来高が48万枚(1枚=100オンス)と記録的規模まで膨らんでいたが、まさに頻繁に売り買いを繰り返す高速取引の存在を印象付けた。国内も似たようなものだろう。それが乱高下を作っている。


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1 コメント

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Monkey see monkey do (アルピーヌ)
2011-08-28 06:09:20
一部HFの悪足掻きにも見えますが

下がって強気~上がって弱気
基本通りでしょうか・・・

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