やはり乱高下が始まった。まず金価格だが、昨日書いたようにNY時間外の日本時間の7時代の上昇急落の後、買い戻す動きがあり1540ドル辺りからNYフロア取引の午後には動きは復活。この段階でオサマ・ビンラデンの話は伝わっていた。1577.40ドルの高値まで買われた後は、一転して益出し売り。フロアの引値は1557.10ドルでいわゆる引け新値となった。しかし、そこまで。その後の時間外で流れは一転。1530ドル台前半へとダイビング状態。再びアジアに戻り、日本が休みの中、バーゲンハント的な買いにジワジワと1550ドル台復帰、しかし足元で5月3日のNYフロア取引に入っているが売り先行で1540ドル近辺。
・・・・・・とまぁ、昨夜乱高下になりそうだ、と書いたが、忙しい出入り相場に移行した。この間、環境に特段の変化なし。ビンラデンも関係なし。銀の12%暴落、引値5%強の乱高下は先週のCMEによる委託証拠金率の引き上げを嫌気したものと後追い的に解説されているが、こちらは棒上げの警戒感が急速に広がっているもので、金融環境よりもセンチメントに振り回されてのもの。つまり、そういうタイミングに市場が入ってきているということ。金も、大同小異といえる。警戒、警戒、警戒、アレレレレこのまま上に行くの?と皆思い始めた段階で下げ・・・というパターン。上げ足が止まったところで、思わず足元を見て、その高度に恐れ戦くという構図。
この分では下値は1480ドルを考えるが、そこまで行く過程でアジアやインドの買いがどう出るかがポイントになる。状況で下値は浅くも深くもなる。もちろんここまでの材料(ドル安、ユーロ圏の動きその他)の進行が影を落とすことになる。調整局面の下値メドとしては、極めてシンプルな思考というか経験則が役立つことをセミナーで話してきたが、今回もおそらくそうなるのではないかと見ている。今週は雇用統計も控えている。
さて、連休ど真ん中。今シーズンのドーム戦も始まった。タイガースは早い回にアーチ攻勢。85年のバース、掛布、岡田以来のクリーンアップ3連弾は鳥谷、新井、ブラゼル。その前の回に金本も今期1号。しかし思うのは、「東京ドームは狭い=ホームランが出る」ということ。テレビで見ていて、甲子園なら外野フライという当たりが双方であった。奇しくも試合終了後のインタビューで完投勝利の能見が、ドームは完投が難しいと言っていた。これ、狭いので失投がそのまま命取りになるという意味と受け取ったのだが・・・。
市場は引き締め先送りで歓迎ムードでしたけど、よ~く考えると中古住宅は売れない、雇用は悪い、銀行は未だに破綻してる、市場が上げる理由は妥当かな~と思っていた。木曜に下げてホッとしました。想定外の規模の調整で緊張しますけど!
1ドル90円のヒトは今頃…円ドルはイクラになるか聞きに来る奴らが悪いんだよ、と思ってるかもしれませんね。エライ人の中には思いつきでペラペラ喋り結果が違う方向に行くと責任転嫁・言い訳タラタラなんて人もいますから。それが世の中、娑婆というものなんだと思います。