Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

術後の音楽講座

2017-04-25 23:51:10 | Weblog

 手術後は、運動や歌やボランティアは自粛してきた。しかし回復の状況は思ったより早く、最近になって身体を動かしたり行動したい気持ちになっていた。と云うと聞こえはいいが、目的のない生活は、毎日がだらだらして髭は剃らず寝巻のままの姿で新聞やテレビを見て過ごす時間が長くなった。見かねてか妻は、「そのようにしていると早くボケるよ」と軽蔑したように言う。自分でもこれではだめだと思いつつ早くリズムのある生活に取り戻したいと考えていた。まずは軽いウオーキング、庭いじり、無理しない声出から始めようと思った。しかし5月の連休が明けてからでもいいやと云う生ぬるい気持ちもどこかで持っていた。

 そんな気持ちを振りほどこうと4月25日13時30分から始まる音楽のカルチャー講座に出席することにした。この講座は、男性は私を入れて4人いるし、どちらかといえば平易な曲が多く楽しく過ごすことができる。3月末の講座が終わったとき先生に「4月に入ったら喉の手術をするので当面休ませていただきます」とだけ言った。そのとき病気の内容をはっきりとは言はなかったし、どれだけ長くかかるか、喉を手術しても声が出るのかなどは言はなかった。それ故良くなった状況を早く知らせたいという気持であった。

 教室に行き、変わらない姿で皆さんの前に立ったとき、皆さん驚くとともに集まってきて喜んでくれた。そこで私から「甲状腺腫瘍の摘出手術を受けたことや、それにより声が出なくなることを心配したが、以前と同じように声が出たことは奇跡だと思い喜んだ」ことなど話した。まだ傷口は膨らんでテープが貼ってあるが、もうすぐその膨らみもとれることも話した。皆さんは、先ずは戻ってきたことを喜んでくれた。そのあと発声練習から始まったが声をセーブして出してみたが違和感なく声が出せた。続いて今月からの歌4曲「L'amour est bleu」(恋は水色)「星の界」「川の流れのように」「幸福を売る男」(Le marchand de bonheur)をみんなで歌った。

 久しぶりに声を出したが、長い時間出していると声が嗄れるような感じがしたが、概ね以前と同様の声であった。先生は「手術前の声はどこか引っかかるような声であったので心配していたが今日の声は引っかかるような声はなくなっている」と云った。この先生は音質からその人の不良個所を見つけることを勉強していて、まだ専門家として認められていないがチャレンジしていると云った。話は戻すが、私が手術で入院していたとき、このカルチャーで一緒にいた女性の旦那さんが病気で帰らぬ人となった。まだ若い人であったので非常に残念に思った。