【枝付きの柿】
巻き紙 横65㎝ 縦20㎝
「残果」 三好達治
友らみな梢を謝して
市にはこばれ売られしが
ひとりかしこに残りしを
木守りといふ
蒼天のふかきにありて
紅の色冴えわたり
肱張りて枯れし柿の木
痩龍に睛を点ず
木守りは
木を守るなり
鴉のとりも鵯どりも
尊みてついばまずけり
みぞれ待ち雪のふる待ち
かくてほろぶる日をまつか
知らずただしは
寒風に今日を誇るか
↑ 道草さんから寄せていただきました
「昔は、最後に1個だけ木守柿を残して、来年の豊作を祈ったものです。」とも・・・
私の子供が通ってるスイミングスクールの駐車場に3本の柿の木があるんです、
ずっと、狙ってたんですよ・・・
色はキレイなパキッとオレンジ
ここ(柿の裏側)からだと、面白いと思います。
枝がこうきてますね、葉っぱもついてます、
一番手前にきているものから、ヘタからいきますよ、
柿のヘタのところくぼんでますね、
茎→葉っぱ→柿のヘタ→ぐる~っと柿の実
葉っぱが重なってて描きにくかったら、取ってあげて下さい。
葉っぱに穴が開いてるとか、欠けてるとか、虫食いのところも面白いので・・・
ヘタ:若草、少し茶色くなってるところは、若草+岱赭(ちゃいろ)
葉っぱ:若葉→青草
紅葉:黄+上朱(じょうしゅ)→朱色、岱赭(ちゃいろ)もちょこちょこっと。
色づいた葉っぱですが、紅梅を少し入れると意外と良いですよ
茎は岱赭(ちゃいろ)と墨
色付けはモチーフをよく見て顔彩の量を加減してください
「枝が巻紙のまん真ん中に、真っ直ぐ横になってしまいましたね、ちょっとナナメに振ると良かったかな?」と・・・
【りんご】
下の方、すぼんでますね、ここですぼませるのがポイントです。
ヘタから描いて首から描いて、シュ~ッと描かないでボチボチと少しづつ描いていきます。
リンゴをよく見て下さいよ
黄色も緑も臙脂(えんじ)も紅も見えてます。
薄い色からいきますよ、
最初は若葉をちょいちょいと、次は黄色をちょいちょいちょい、上朱(じょうしゅ)→朱色、紅、臙脂(えんじ)と塗っていきます。
しっかり色付けのりんごといきましょう。
りんごは枯れたカンジはアキマセンよ
【めがね】
読書の秋にちなんで、眼鏡を選びました
それぞれご自分の眼鏡をお出し下さい。
お一人づつ眼鏡のデザイン、色が違いますので、お一人づつアドバイスしていきます。
「光のあたり具合で濃いところ、薄いところがありますね、紅梅でいきましょう、塗るところが細いので筆跡が付く心配も無いし濃く塗りましょう」