ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

砂糖

2018年02月13日 12時26分19秒 | 食の話
最近時々昆布茶を飲んでいる。
熱いお湯で飲むと美味い。
何より手軽に飲めるのがいい。
日本茶はもっと好きなのだけど面倒。
急須に茶の葉が入っていたら飲むけどわざわざ茶の葉を入れてまで飲む気になれない。
インスタントコーヒーもよく飲む。
これもお湯を入れるだけ。
砂糖なしでも何とか飲める。
本当はコーヒーよりも紅茶が好き。
でもあのパック入りが面倒。
それに紅茶だとやっぱり砂糖が欲しくなる。
でもグラニュー糖、どこにあるのかな?
我が家では誰もあまり砂糖は使わないので目立つところにおいてない。
それで聞くのも面倒でついつい紅茶はやめて他のを飲む。
最近ますます、どうしようもないぐうたら人間になっている。

ところで昆布茶を飲むと塩分が気になる。
昆布茶の味は昆布と塩の味。
塩はかなり入っているのだろう。
最近は塩はすっかり悪者になっている。
でも塩はやっぱり体に必要で摂りすぎが悪いだけなのだ。

塩以上に悪者になっているのが砂糖。
最近はたいていの人がコーヒーはブラックで飲む。
これは不思議だ。
砂糖を入れた方がうまいのに・・・

昔は砂糖はとっても貴重だった。
幕末ロシアの使節・プーチャーチンの一行とともに「オブローモフ」の作者ゴンチャロフが長崎にやってきて、「日本渡航記」という本を書いている。
読んだのはまだ長崎に住んでいたころで、昔の長崎にタイムスリップしたようで面白かった。
(それにオブローモフはまったのぐうたら人間なのですっかり共感してゴンチャロフに興味をもっていた)
その中で幕府の使節から奉行所で接待された時のことが書かれてあった。
出された食事は全体として満足のいくものだったらしい。
その中でニンジンなど野菜の砂糖漬けが出されてあきれていた。
その感想を(食べられないこともない・・・日本では砂糖が貴重なのだろう)と書いている。
それからお茶を出されたときの感想(とってもいい香りだった。でも砂糖が入っていなかった)と書いている。
確かに当時砂糖は貴重で砂糖漬けは最高の持てなしだったのだろう。
幸いにして今では野菜の砂糖漬けという食文化はなくなったけど、
長崎では「ざぼん漬け」というザボンの皮を砂糖漬けした土産物がある。
このまえ初めてこのザボンの浅漬けを食べた。
普通のザボン漬よりこちらの方がうまかった。
でも日持ちしないのだろう、普通の土産物屋では多分売ってないと思う。

ところで「白砂糖」は日本だけしかないらしい。
それに料理に砂糖を使うのも日本独特らしい。
以前贈答品の定番に箱入りの白砂糖があった。
今ではもう贈る人はいないだろう。

でも今でも料理に白砂糖が使われているのは、
野菜の砂糖漬けからはじまる日本の砂糖漬け文化・食文化ではないかと思う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 開墾 | トップ | 禁酒 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

食の話」カテゴリの最新記事