マキペディア(発行人・牧野紀之)

本当の百科事典を考える

冷房の使い方

2010年07月24日 | ラ行
 冷房の普及し始めていた頃は随分強い冷房がなされていたようですが、最近は大分「適度な冷房」という考えが浸透してきたようです。一部では、弱すぎる冷房と感じる人もいて、去年でしたか、或るスーパーで「エコも大切だけど、これでは弱すぎる」と文句を言っている光景を見ました。

 私は冷房が嫌いで、日本の冷房を「気違い冷房」と呼んで、夏にどこかに出かける時は随分用心します。そこで、今回、冷房の使い方についてかねてから考えていること(自分では実行していること)を述べて見ます。

 それは「冷房を入れた時、窓を開けて置くと丁度好い」というものです。

 冷房では、それが出て来たころから、「冷房効果を高めるために」とかいう理由で、冷房を入れると窓を閉めるのが常識になっていると思います。この点は、多分、今でも変わっていないと思います。教室で冷房を入れると、学生が窓を閉めようとします。私は、それを制止して、「日本の気違い冷房では、窓を開けて置くと丁度好いのだ。やってみれば分かる」と言います。

 私はこの「冷房効果を高めるために窓を閉める」という考えは違うと思うのです。冷房を入れるのは、冷房効果を高めることが自己目的ではなくて、人間が快適に過ごすためです。

 この目的を確認したら、窓を閉めるのと開けて置くのと両方を自分で試してみれば好いだけです。会社などでは自分の勝手には出来ませんが、自宅なら両方試せます。何度に設定してどのくらい窓を開けて置くと好いか、いろいろな場合で試してみると好いと思います。なお、窓を開けて置くと好いというのは、多分、換気の面もあるのだと思います。

 随分昔の話ですが、東京の小石川保健所に用があって行った事があります。夏にです。そしたら、その部屋では「冷房を入れて窓を開け放して」いました。さすがに保健所だなと、感心しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする