まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

イケメンに放尿

2014-02-07 | 北米映画 08~14
 いま世間を騒がせている“偽りのメロディ”事件…
 現代のベートーヴェンともてはやされてた作曲家、佐村河内守氏が、ゴーストライターに作曲させていた、のみならず、聴覚障害はウソで実は耳が聞こえるのでは、という疑惑…
 うう~ん。ゴーストライターの件だけなら、本人が作詞作曲してないだろ~?な人気アーティストなんていっぱいいるし、あ~あバレちゃったんだね、カネでトラブったんだね、なんて笑って聞き流してしまうどーでもいい話ですが、聴覚障害者を装っていたことが事実なら、許されざる言語道断な詐欺事件ですよね。障害者のフリして金もうけなんて、最低最悪です。
 それにしても佐村河内氏、叩けばもっとホコリが出そうな人ですよね。被爆2世の聾の音楽家として、広島では有名な人ですが…TVで姿を見るたびに、何か怪しい人だなあと胡散臭く感じていたのは、きっと私だけではないはず。何かあの北の国のまわしもの料理人に似て見えるのは、私だけでしょうか?とにかく、詐欺の疑いは徹底的に糾明糾弾してほしいものです。

 「ペーパーボーイ 真夏の引力」
 大学を中退して南部の実家に戻ったジャックは、保安官殺人事件の真相を追う記者の兄ウォードの仕事を手伝うが、死刑囚と文通をしている女シャーロットに強く惹かれるようになり…
 サブタイトルや、ハリウッドのアイドル俳優ザック・エフロンが主演ということから、胸キュンな青春ラブストーリーと思って観たら、おったまげーしょん。ゲロゲロウゲゲなド変態ワールドに、お口ぽか~んになってしまうトンデモ映画なのです。
 いちおう、人種差別や人間の恥部暗部をえぐったドラマ、という形になってはいますが、もはや真面目に描いてるとは思えなくなるほどのアブノーマルさ醜悪さは、不愉快になるか笑うかのどちらかしか選択を与えてくれません。幸い私は後者でした。

 汗と血と愛液で湿度ベットベト。主要人物がみんな変態か変質者で、フツーの人間にはうかがい知れない、決して関わることのない世界にいざなってくれます。とにかく、おいおい~おまえら何やってんの~なドン引きシーンのテンコ盛り。特に強烈だったのは、刑務所での面会シーン。欲情したシャーロットと死刑囚が、お互いハアハア自慰をおっぱじめ、それを見てるウォードの股間も反応。そして、海でクラゲに刺されたジャックの顔や体に、シャーロットが消毒のオシッコぶっかけ。さらに、実はドMなホモだったウォードが、黒人二人と過激SMプレイの果て、全裸で血まみれ瀕死とか。人間のあまりにも醜い無残な姿を見せ付けられると、返って笑ってしまう。そんなシーンの数々が、凄絶かつ滑稽です。
 よーやるわ!な変態演技と大胆露出に、ハリウッドの一流スターが挑んでいるところが、この映画の見所でしょうか。

 ジャック役のザック・エフロンは、とにかく脱がされまくってます。元水泳選手の役ということで、素晴らしい肉体美を披露しているザっくんですが、白いブリーフ一丁姿のシーンが必要以上に多く、しかもその姿で雨の中で踊って白ブリが濡れて透けちゃうとか、ほとんどゲイビデオのモデル。ザっくん、女子以外のファン開拓を狙ってんの?!でも、淫靡さや退廃的なところは微塵もなく、ゲイゲイしい演出にも関わらずあくまで爽やかで健康的なところが、いかにもオールアメリカン・ゴールデンボーイなザっくんです。
 ウォード役は、新作「ダラス・バイヤーズクラブ」でオスカー候補になっているマシュー・マコノヒー。マコ、いったいどうしちゃったの?!最近ひと皮剥けて、すっかり演技派になったマコですが、この作品でも怪演してます。

 ガーン!こんな姿↑とか。もう開き直って楽しんでるとしか思えません。イケメンのザっくんと男前なマコの絡みも、兄弟の範疇を越えた禁断のゲイゲイしい匂いがします。あと、死刑囚役のジョン・キューザックのキモすぎる怖すぎる変質者っぷりも、なかなかのインパクトです。
 最も強烈なのは、“性欲が強いバービー人形”ことシャーロット役のニコール・キッドマンかも。ニコキさん、やっぱただの美人女優とは違いますねえ。こんな役、日本の女優たちには絶対無理だろうし。もう若くない年増女の醜さをあえて強調してるかのような、ケバいメイクとミニスカボディコンファッションが不気味。お股おっぴろげ、人前での自慰、イケメンの顔に放尿、ケダモノのようなファックetc.タガのはずれた恥ずかしげのかけらもない卑猥さが、とにかく圧巻。

 ヤリマンなイカレビッチだけど、お人よしでちょっとアホっぽいキャラは、何か憎めず微笑ましくもありました。こういう役を嬉々として演じるニコキさんの、女優としての度量と余裕は、実にアッパレです。 
 「プレシャス」でオスカー候補になり、新作「大統領の執事の涙」も近日日本公開のリー・ダニエルズ監督の作品。監督って、ゲイなのかしらん?ザッくんとマコの裸の撮り方とか、男同士のねっとりした湿感とか、笑えるほどゲイゲイしいです。


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2 コメント

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やんやーや♪マコノヒー (くうこ)
2014-02-09 07:47:43
この映画、大好きです!!
昨年の私のベスト10に入れてるほどに!

たけ子さんがおっしゃってるようにえげつないんですけど、「おもしろかったわー」な映画でした。

俳優たちの怪演が大きいのでしょうか?!
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マコ甘えてばかりでゴメンね (松たけ子)
2014-02-09 21:36:38
くうこさん、こんばんは!
私もこの映画、すごい好きです!去年観てたら、きっとmyベスト10には入ってた!ほんとエゲツない内容でしたが、笑えた。そーいう映画、私の好物なんですよ~。他にそういう映画ご存知でしたら、教えておくれやす~。
イメージばかり大事にしてる俳優なんて、つまんない!ニコキさんとかシャー子さんとか、自ら美しさをブチ壊すトンデモ自虐女優って、ほんとスゴいですよね。日本の女優も見習いなさい!
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