土木の工程と人材成長

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次の南海地震では自助・自助・自助の覚悟を

2024-03-25 21:48:12 | 人生経営
最新の発生確率は、10年以内に30%程度、30年以内に70~80%、50年以内90%以上とされている。

これは、Shimazaki and Nakata(1980)の時間予測モデルによるもので、批判的な見解を述べている人もいる。

ただ、これ以外のモデルだと、発生確率が極端に低くなり、過去の発生間隔と大きく乖離してしまい、時間予測モデルの誤差はあるにせよ、現時点では最も妥当なものと考えている。

誤差があるとはいえ、過去3回から次を予測すると、2,034年から2,045年の間に発生するだろうと考えられる。

発生年はともかくとして、山岡耕春「南海トラフ地震」岩波文庫、2016.1.20によると、先の東北地方太平洋沖地震で被害を受けた主な県の人口は、980万人で、南海トラフの巨大地震では3,500万人になるという。これは支援できる人との比は、東北が1:12であったのに対し、南海は1:2.5になると言う。さらに、南海は太平洋ベルト地帯で、交通インフラの被害も甚大であるだろうから、全国からの支援の濃度は低くならざるを得ない。

つまり、災害発生後は、自助、共助、公助などと言われるが、この原則は適応しがたく、自助に続く自助、さらに自助を覚悟しておかなければならないだろう。さらに、さらに地震発生前に自助努力により、被災しない条件整備を行っておくことが肝要であることは言うまでもない。

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