土木の工程と人材成長

土木建設の工程管理や組織運営、そして人材成長の話題や雑学を紹介します

脳の使い方と人生

2016-02-21 11:10:39 | 心理
 体育会系の高校と大学を出てきた数人と、ある資格取得に向けての勉強会をした。全員1年程度以上の社会人経験のある者ばかり。

 さて、テキストを読みながら、私自身も戸惑い読めない漢字が一つあったが、さらに数多くの漢字が読めない人たちであった。

 そこで、仕事の思い出で、何が一番楽しかったかと聞くと「体を動かして労働したこと」という返事。辛かったことはと問うと「頭をつかわなければいけなかかったこと」とのこと。そこで頭を使う仕事の中身を聞いてみたのだが、電卓を使って計算することだと言う。電卓で計算することは、私には単に指を動かすことと思えるのだが、彼らにとっては、とっても頭を使うことらしい。疲れるとも言う。反対に恐らく多くの若者が辛いと言うのではないかと思える肉体労働が楽しいと言う(いいねえ(感心と微笑))。

 彼らは、ガードナーの言う身体運動感覚知能と視覚空間的知能を鍛えてきた人達で、論理数学的知能と言語語学知能をあまり使ってこなかったのだろう。

 次の日、心と脳白熱教室の再放送を録画しておいたので見た。倫敦の2万8千本もの複雑な道を走るタクシーの運転手の空間を記憶する海馬は、だんだん大きくなっていくとのこと。また、遺伝と環境の相互作用で性格などが決まるらしい。つまり、脳機能は変えられるし、自分も変えることができるという内容であった。しかし、自分を変えるには、「これまでの思い込みを外すこと(自分の認知バイアスに気づく)」と、「集中して継続する粘り強さ」が必要だと言う。これには、時間(=命)と覚悟、そして一歩踏み出す勇気がいると思う。まあ、何事をするにしても一緒だと思うのだが・・・